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恋愛経験が少ないことで悩む理由とその処方箋
恋愛経験の少なさを作る理由とは、自信のなさだけでなく「人の魅力に反応し受けとることが苦手」にもあります。何事も自分次第と考えがちな人ほど、恋愛経験が少なくなる。そんな傾向があると考えることができますね。
「私、恋愛経験が少ないんです」というご相談。
確かに、自分の恋愛経験、その回数って気にしなくてもいいと理解していても、気にしちゃうものかもしれませんね。
恋愛したい気持ちはあるのに経験が少ないと、ついつい恥ずかしさを感じてしまうものなのかもしれませんね。
ときには経験の少なさを人に知られることを怖れたり、相談することもためらっちゃう方もいらっしゃるかもしれませんし。
そのお気持ちは僕なりに理解できる気がします。
僕自身の見解を書くならば、恋愛経験の数が多ければいいというものでもないのかな、と感じています。もちろん少ないからいい、とも言えないのですけどね。
いわば、どちらもダメじゃないってことなんですけど。
恋愛経験が少ない方ほど、恋愛経験豊富な人に憧れるものかもしれません。
しかし、Short Time Lover(ショートタイムラバー)とよばれる、恋愛経験の数は確かに多いけれど短い恋愛を繰り返す人から、「経験がいくらあっても、好きな人と続かないなら経験がないことと同じですよ。むしろ傷つけあった数のほうが多いわけですし。」なんて深い言葉を伺ったこともありますよ。
そう考えると、恋愛経験の数が多さが、その人の善し悪しを示すものでもないのだろうなぁと僕は思っています。
全ては「今、幸せかどうか」なんじゃないでしょうか。
人からどう思われるかよりも、幸せかどうかがすべてかなーと思っています。
そうは言えども、やはり恋愛経験の多い方よりも少ない方からのご相談を受ける機会のほうが多いのも事実。
だから、その切実かつ切ないお声を伺うたびに、お力になれれば、といつも思っています。
恋愛経験が多い人・少ない人の心理的な違い
では、いわゆる恋愛経験が多い方と少ない方にはどんな違いがあると思います?
魅力、話術、恋愛テクニック、性格、美容的要素・・・いろいろと思いつくことがあるかと思います。
ちなみに、僕の臨床経験上導き出された「恋愛経験が多い人と少ない人の心理的な違い」は先に書いた要素はないんですよ。
魅力というものは人それぞれ違うし、話術もある程度丁寧で、その人らしさがでていればいいものでしょう。恋愛テクニックは学べばいいですし、性格や美容的要素も大切ではありますが、その違いのすべてを決める要素ではありませんよね。
では、その違いとはなにか。
答えは「人から受け取っている要素の数が違う」です。
・・・わかりにくいですよね(^^;
もう少し平たく書きますと、「相手の魅力に素直に反応するか否か」の違いなんです。
うーん、更に分かりにくいですね・・・。
なので、ちょっと解説します。
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恋愛経験が多い方は「相手からの好意だけでなく、相手の魅力・良さなどを上手に受け取る」ことができている方が多いです。
だから、自然と人と関わる数が増えていきますし、親密な関係になるプロセスもスムーズです。
例えば、いいなと思う彼・彼女と出会ったとしたら、相手の良さをキャッチして魅力を感じることに抵抗がないですし、かっこいいね、かわいいね、素敵だね、といった言葉がスッと出てくることが多いんです。
いわば「相手の魅力に反応できている」ともいえますし、「好きな人の良い部分を見ている」といえるわけです。(反面、相手の嫌な部分が見えるとガッカリ感が半端ない、なんて悩みを持つ人もいますけどね。)
また、相手からの好意も(それが心からの反応かどうかは別にして)上手に受け取ることを意識している人が多いものです。相手の良さ、行為を上手に受け取ることで、相手が喜んでくれると理解されているわけですね。
だから、相手の魅力、行為、好意などさまざまな要素を受け取っている数が多いわけです。
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一方、恋愛はちょっと苦手だとか、経験が少ないと思われている方は、受け取ることより「自ら行動すること」を優先している方が少なくないんです。
例えば、いいなと思う彼・彼女と出会ったとしたら、「どうしたら好きになってもらえるか」「相手に近づけ、アピールできるか」「相手に気に入られるか」を考え始め、そのために自分にできることはなにか、と考えるのです。
相手にどれだけの魅力があっても、それはあまり受け取りません。まるでガラスケースに入れて飾るように相手を扱います。
そして、その人に何を与えれば喜んでもらえるか=いい関係になれるかを考えている人が多いんです。
だから一生懸命相手に好かれるように努力する人もいますし、相手が喜ぶことをしてあげたいと考えて行動する方もいます。
もちろんこの事実が間違いであるはずがありません。
ただ、一つの傾向として相手がどう思っているか、相手が何を感じるかまではあまり意識が向かないのです。つい自分の内面の中だけで物事を考えすぎてしまうのです。
もちろん自分に自信があり「これで相手を喜ばせよう」と行動できれば恋愛もうまくいくのですが、万が一「でもな〜自分に自信がないしな〜」と思っていると、具体的な行動できなくなりますね。
つい、相手を喜ばせられないかもな〜と考えすぎてしまうから、相手の素敵な部分を見て承認することを忘れるんです。
だから、「私ってなかなか人を好きにならないタイプなんです。だからこの彼は特別で・・・」と感じやすいとも言えるんですね。
相手の魅力に反応し受け取ることも与えること
そもそも僕たちが自分を磨き、経験を積み、魅力的でありたいと思うのは、それによって誰かが喜んでくれることを待ちわびているからではないでしょうか。
だから「人に認められたい」「好きな人に愛されたい」と思うのではないでしょうか。
それは僕たちが誰かの喜びでありたいと願う、深層心理の根っこにある愛の存在を示すものだと僕は思いますよ。
だから、人の良さ、素晴らしさ、魅力には反応すること。これは「私はあなたの魅力を受け取りますよ」というメッセージを出すことだともいえます。それによって相手は喜ぶのではないでしょうか。
自分のこととして考えてみたら、どう思います?自分なりに頑張っているのに誰にも反応してもらえなかったら残念な気持ちになりませんか?
その残念な気持ちが相手の気持なら、なかなか恋愛って始まらないのではないでしょうか。
だから、実際の相談でも「彼に『俺のどこがいいの?』と言われました。これってどういう意味ですか?彼は私のことそんなに好きじゃないのでしょうか?」というご質問をいただくことも少なくないのです。
この質問が相手から出るということは、相手があまり恋愛に乗り気ではないか、もしくは、ガチでわからないので質問している、ということ。
それぐらい知らず知らずのうちに、相手の魅力に反応していなくて、全ては自分の頑張り次第だと考えているのかもしれません。だから相手に自分の気持ちが伝わっておらず、質問が飛んできている場合もあるのですよ。
処方箋は「人の魅力に反応する習慣を取り入れること」
もし、恋愛経験が少ないことで残念な気持ちを感じていたり、そもそも恋愛すること自体に葛藤が多いなら「人や物事の魅力に反応する(受け取ること)」を磨いてみるといいでしょう。
僕の経験では、恋愛経験が少ない方でも「人を喜ばせ、愛する力」を十分にお持ちの方は多いと思っています。
それぐらい与えたい人は多い、ということですね。
反面、受け取ることが苦手な方が多いのも事実です。
与えることも相手を喜ばせる方法の一つですが、自分という存在を使って相手の魅力を味わうことでも相手をいい気分にさせることはできますよ。
あなたが相手と触れ合うことで喜び、感動し、魅力を実感し、それを表現することを通じて、相手をいい気分にさせる(与える)こと。
いわば「味わい尽くす」ということですが、これって超重要なヒーリングメソッドの一つです。僕もセッションの中で頻繁に取り入れている要素なんですよ。
ねぇ、もしあなたが彼にご飯を作って喜んでもらえたら嬉しいでしょ?逆に「作ってくれるのはありがたいけど、そんな無理しなくていいよ」と黙々と食べられたら、相手の気遣いは分かるけど、でもちょっとガッカリしません?
それと同じことですよ。
相手だって誰かに与えたいし、自分でも未だ捉えきれていない魅力を人に見てもらいたいと思っているはず。
だから、普段から物事の魅力を感じ、反応し、受け取ることを習慣にするといいですよ。
あなたがあなたの周囲の世界に反応すること。素敵なものを素敵だといい、嬉しいときには嬉しいと気持ちを表現することです。
人の良いところを見て褒めることもいいですね。いつも感謝の気持ちを持って人と関わることも効果があります。
これらを意識して続けていけばそのうち板につきますから、自然とできるようになりますよ。
そして、この反応を楽にすすめるための鍵が「自尊感情」です。自分は誰かにとっての喜びなんだ、と感じられる分だけスッと反応できるようになります。
だから、自分の良さ、魅力はしっかり認めておきたいところですね。
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