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不倫をやめたい。けれど関係を断ち切れない」というご相談
今のまま、彼と関係を続けていても幸せな未来は訪れないと分かっていてもなかなか関係を手放せないでいます。
このままでは婚期を逃したり、子供を授かることも難しくなるかもと、不安になります。
しかし彼と別れることを考えると「どうしても無理」と思ってしまいます。
彼から連絡が来ると嬉しくて返信してしまいます。
彼に会おう・会いたいと言われると会ってしまいます。
体を求められたときも彼を受け入れてしまう私がいます。
このままじゃつらい。
でも、彼のことはやっぱり好きだから離れたくはない。
でも、本当は不倫や辛い恋愛を手放したいんです。
私はどうしたら今の彼から卒業できるのでしょうか。
不倫は些細なことから始まることがありますが、その関係は深く絡み合い、抜け出しにくい困難さも伴うことが多いようです。
今、不倫関係に身を置いている場合、やめる決断をすることには勇気が必要です。
が、一度抜け出した後の人生がより豊かになる可能性もあります。
本記事では、不倫にまつわる心理や、別れる際に取るべき行動などを解説していきます。
不倫からの脱出に向けた一歩を踏み出すためのヒントが見つかるかもしれません。
では、今日のコラム、よろしければどうぞ。
不倫をやめられない独身女性の悩み・葛藤例
不倫とは「二人だけの、人には言えない秘密の関係」と言えるかもしれませんし
いわば刺激の強い恋愛ともいえるかもしれません。
しかし、そこにあるのは刺激だけではないようですよ。
「不倫がやめられない独身女性の悩み・葛藤」として代表的なものは以下のとおりです。
- 将来への不安: 関係が長続きするかどうか、彼との未来が見えないことに不安を感じる。
- 罪の意識: 不倫は倫理的に問題がある行為でもあり、相手やその家族を傷つけているという罪の意識に苛まれている。
- 孤独感: 周囲に知られずに関係を続けている場合、彼以外に頼れる人はない、という孤独を感じている。
- 自己評価の低下: 不倫によって、自分自身を否定的に捉えてしまう。
- 周囲からの評価懸念: バレた時のことを考えると、周囲からの評価を気にし、不安を感じる。
独身女性のみなさんがお悩みになる不倫関係には、このような心理的なリスクがつきまとう、と言えるのかもしれません。
不倫をやめられない独身女性側の心理
不倫がやめられない独身女性の心理状態として考えられるものは、以下のとおりです。
- 依存: 不倫相手に依存し、彼からの愛情や承認を求めてつづけてしまう。
- 自己犠牲: 不倫相手の事情を優先し、自分の気持ちや幸せを後回しにしてしまう。
- 逃避: 向き合いたくない現実から逃避するために、不倫関係を持ち続けてしまう。
- 無価値感: 将来への希望が見えず、空虚な気持ちになり、自分には価値がないのではないか、と感じてしまう。
とかく、深層心理レベルでの不倫がやめられない理由を考えたとき
「無価値感」の影響は見逃せないものになります。
※無価値感に関する解説は次の記事にありますので、こちらもご覧になってくださいね。
無価値感とは「私には価値がない」と感じる感情。
日常生活では
「私では大切な人や仕事の役に立てない」
「私の代わりなんてたくさんいる」
といった思いを作り出します。
また、恋愛では
「素敵な男性に求められない」
「愛してもらえない」
「必要としてもらえない」
といった気持ちを作り出します。
ただ、不倫をする人がすべて「私に価値がない」と認識しているわけではありません。
むしろ「私には価値があると感じたい」がゆえに不倫をする方も少なくない、と言えます。
つまり、不倫は無価値感を埋めあわせる効果がある、といえます。
※なお、自立した女性が望まない不倫を受け容れてしまうケースについては↓の記事で解説しています。
「不倫がやめられない」を動機づけの視点で解説すると
また、「不倫をやめたいのにやめられない」という事実を、心理学の「動機づけ」の視点で見つめると、次のようなことが言えます。
まず不倫をやめたいとお考えの方の内面に
- 「好きな人と愛し合いたい」という欲求
- 「愛し合える人がいないという怖れを回避したい」という欲求
がある状態と考えられるのです。
この欲求は誰しも持ち得るものだと思いますよ。
ただ、思考でいくら「不倫をやめよう」と思っていても
実際に「彼」(彼と会う、彼から連絡が来る)という外的な刺激(誘因といいます)を認識した瞬間に、この欲求が発動しちゃうんですね。
これが「不倫やめたい」と考えていても、なかなか手放すことが難しくなる事情なのです。
不倫をやめたいのにやめられない理由は「強い怖れと欲求」にある
もし、深層心理レベルで感じている無価値感の影響が強くあって
なかなか不倫をやめたいのにやめられない、という状況があるなら
「今、目の前に愛する人がいるという現実を手放す怖れ」
を強く感じる可能性があるんですよね。
「目の前に私を必要としてくれる男性がいる」
「今、私が愛したい、喜ばせたいと思う人がいる」
その事実があまりに大きくて手放せない。
むしろ、今の彼を自分自身の未来のために手放そうと思えば思うほど
どこか自分自身の意味や価値が失われるような感覚がして苦しみが増す、かもしれないのです。
自分が「誰も愛せない女性」のように感じてしまう、という苦しみが待っているといいますかね。
だからこそ、頭でわかっていても関係を終わらせることができない、というケースも少なくないのです。
これは、一つの「執着」と言えます。
※執着に関する解説は次のコラムにありますのでよろしければご覧くださいね。
周囲からの期待やプレッシャーが引き起こす不倫もある
実は不倫で悩む女性に多い隠れた要素として
「周囲からの(仕事や結婚などの)プレッシャー、社会的な期待に流されている」
というものがあるんですよ。
いわば、「プレッシャーや期待ばかり感じる個人的な環境や気持ちのあり方」があって、そこから逃れるように不倫関係を持つこともあるんですよね。
それはまるで
「地下に潜るような」
「自分自身を今ある環境から隠してしまうような」
と例えることができる、とも言えるんですけども。
実は、不倫には、普段社会の中で見せている
「優等生・イケてる私の外し、本当の私を見せられる場所を作る」
という意味合いが込められていることがあるんです。
いわば、欲求を満たせる場所・心の息抜きのような場所、といいますかね。
ただ、実はそこで見せている「本当の私」って、本当の私じゃない事が多い、というのが僕の見解。
そこで見せているのは「悪い子の私」であって、「真実の愛ある私」ではないことが少なくない、といいますか。
だから、不倫関係がきつくなり、愛ある関係を求めたい気持ちも感じるのだと思うのですよ。
過去の恋愛経験、家庭環境の影響も考えられる
また、不倫関係を受け入れる女性の心理を見つめると
「過去の恋愛経験」や「幼少期の家庭環境」が、現在の恋愛観や結婚観に影響を与えている可能性があります。
過去の恋愛経験の中で、年上の異性を望むことが多かった場合、自然と父を投影しやすい既婚者や、女性の扱いが上手であろう既婚男性に心惹かれる場合もあるでしょう。
また、幼少期の家庭環境として
「父親不在・父親と不仲」もしくは「父親だけが私の味方だった」といった状況
また、「母親との葛藤が強い」という状況であった場合
どこかで「父を投影する異性(≒既婚者男性)」を求めやすくなるという傾向があるともいえますね。
もちろんこの話は実際にカウンセリングで詳しくお話を伺わないと、なんとも言えない話ではあるのですけれどもね。
不倫をやめて方法・不倫を次の幸せにつながる方法
では、不倫をやめて方法・不倫を次の幸せにつながる方法に付いて解説していきます。
自分自身と向き合う・自分の気持ちと向き合う
なぜ不倫関係に惹かれてしまうのか、自分自身の心と向き合う勇気を持つことが大切です。
ただ、ここでの向き合うとは、「自分を責める」とか、「だって仕方ないじゃないと言い訳を考える」ということを意味しているのではありません。
今の自分を、ありのまま「これが今の自分なんだな」と受け入れていくことを意味しています。
特に不倫関係を辞める際にハードルとなりやすい心理としては
「自分自身が誰も愛せない女性のように感じる」
「今の私に愛せる人がいない」
という気持ちではないでしょうか。
しかし、そう感じるとしたら、きっとあなたはきちんと誰かを愛したいと願っているはずなのです。
が、無価値感などの影響で「そんなことは無理」と感じてしまっていると、不倫を辞めることが難しくなってしまうのですね。
つまり、不倫を辞めるために必要なことは
「私って誰の幸せにもなれない」「女として必要とされない」「理想的な男性と付き合うことはできない」
などの無価値感ゆえの感覚を変えていくこと、と言えるんです。
それは真実ではないよ、ということを深く理解していくアプローチ、ですね。
無価値感を抜け出すためのセルフワーク
- あなたがが「不倫相手がいなくなること」を怖れているなら、その気持ちを認めた上で、「私が好きでいられた相手への感謝の気持ち」を抱くこと。
- あなたが「不倫相手のためにしてあげたいことがある」と思うなら、それぐらい「私は与えたい、愛したい人なんだという自覚」を持つこと。
- あなたが「女として必要とされないこと」を怖れているなら、「これからの私は女性として生きていける可能性を秘めている」と思うこと。
このように自分自身の認知や気持ちを整えてみる方法がありますよ。
もちろん一人で悩まれるより、カウンセリングなど専門家に相談すると、客観的な視点からアドバイスを得ることができます。
不倫の再発防止策を考えることにもつながりますので、その点にからもオススメです。
将来について考える
不倫関係を続けることによるリスクとメリットを考え、将来について真剣に考えてみましょう。
ただ、無価値感の影響が強い状態で物事を考えると、幸せではなく「どうしたら最悪の事態にならないか」と考えてしまうものなんですよ。
どうしてもネガティブなイメージや気持ちに引っ張られてしまうんです。
なので、先に書いた自分自身と向き合うことを続けながら、将来について考えていただくと良いと思います。
その際、カウンセリングや、信頼できる人に相談すると、一人で取り組むよりも楽にプロセスを進めることができるようにもなります。
自分を理解してくれる人・自分が信頼できる人と関わる
心理的に見て
「今の自分を理解してくれる人」「今の自分が信頼できる人」と関わることができると
今の不安や孤独、将来に対する不安を軽減することが可能になるんですね。
つまり、今の不安や孤独、将来に対する不安を軽減する人として「不倫相手」を求め続けているなら、今の関係を断ち切ることが難しいと感じてしまうのです。
これが「誰にも言えない、二人だけの秘密を共有するとざされた関係」を手放し難い理由。
なので、不倫をやめたいと願われているならば、不倫相手以外の
あなたにとっての「今の自分を理解してくれる人」「今の自分が信頼できる人」を見つけて関わってみてほしいのです。
あなたのことをよく知ってもらって、分かってもらってほしいのです。
もちろんその手段の一つとしてカウンセリングなどもその一つの選択肢として有効に作用とすると思います。
関係を断ち切るときは「彼と会わない・連絡は取らない」
「不倫がやめられない心理解説」の項目でもお伝えしましたが
不倫をやめたいとお考えの方の内面にも
- 「好きな人と愛し合いたい」という欲求
- 「愛し合える人がいないという怖れを回避したい」という欲求
がある状態と考えられ
実際に「彼」(彼と会う、彼から連絡が来る)という外的な刺激(誘因といいます)を認識した瞬間に、この欲求が発動してしまうから関係が続くわけです。
だとすると
「不倫をやめたければ、彼と会わない、連絡を取らない」
という行動が有効に作用する可能性があると言えますね。
言い方を変えるならば
「自分の周囲に彼がいなければ不倫はできない」
という感じです。
ただこれは、あくまで
「彼と会わない、連絡を取らない(彼からの刺激を受けない)」ということであって
彼を嫌うとか、彼を悪く思うことではありません。
無理やり彼をきらおうとすると、逆に欲求が強まる場合もありますので、ご注意くださいね。
また、彼と会わないようにと考えても、なかなか自分の欲求を抑えることが難しい場合もあるでしょう。
つい、彼を求めてしまう。彼を探してしまうこともあるやもしれません、
そのようなとき、カウンセリングなどを上手に利用しながら、自分の内面と付き合うことも有効な手段になります。
不倫から学び、次の幸せを選ぶ私へ向かいましょう
実は、不倫関係からあなたが学べることはたくさんあります。
いくら望まない不倫だったとしても、あなたが異性に対して与えた優しさや愛情は本物であって、偽物ではないはずなのです。
そんな「相手のことを思い、いっぱい与えられる」という思いや事実があるならば
あなたには「対等なパートナーシップ」を築き、未来の幸せを創造していく力はある
ということになるのです。
その上で「自分にとっての本当の幸せ」について真剣に考えてみてください。
「誰かを愛せる私」「誰かに必要とされる私」とは、私が幸せになるための手段の一つでしかないのです。
あなたが選ぶべきは、あなたの本当の幸せなのですよ〜だ。
もし、あなたが報われない不倫をやめられずにいて、それを手放したいと心から願われているならば
まず自分をきっちり大切にしてみてはいかがでしょう。
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