浅野さんへの質問です。
私は今別居中の夫から離婚したいと言われています。
理由は私が小さな事で怒るからです。もう1つは義理母が頻繁に夫を 実家に呼び出す為、私の時間も大事にして欲しく、嫉妬で怒ってしまっていました。
ここで私は浅野さんのYouTubeを拝見し、自分を労ることをしてみました。
毎日日記を書き、自分を褒め、頑張ったね。と声をかけ続けること2ヶ月目、 急に夫への感謝の気持ちが込み上げ、とても暖かい気持ちに包まれました。
夫へは、感謝の気持ちと、私にとって夫がどれだけ大切な人か。を手紙にして渡しました。それから夫とは多くて週に2回会うようになりました。
夫は「離婚の話進まない。」と言っています。
このまま会って何事もなく過ごすのか、どうすればいいのか分かりません。
宜しくおねがいします
ネタ募集ネーム:えむさん
はい、えむさん、ネタのご協力ありがとうございますm(_ _)m
今日はあなたのご質問にお答えしますね〜。
離婚したいって言われるだけでも相当なショックですよね。しかしえむさんはそんな中でも
>浅野さんのYouTubeを拝見し、自分を労ることをしてみました。
>毎日日記を書き、自分を褒め、頑張ったね。と声をかけ続けること2ヶ月目、
>急に夫への感謝の気持ちが込み上げ、とても暖かい気持ちに包まれました。
と、取り組んでくださったのですね。
素晴らしいですよね。
感謝の気持ちが感じられ、温かい気持ちに包まれるって素敵な体験ですよね。ちょっとばかりコツコツ積み上げていくプロセスが必要ですけどね。
また、僕のどの動画をご覧いただいたのか???なのですけど(おそらくカウンセリングサービスの母体、神戸メンタルサービスのYouTubeチャンネルのものかな?と思っておりますけれど、)いやはやありがとうございます。
で、その次、どうするか?がご質問なのですよね。
では僕なりにお答えします。よろしければどうぞ。
行動動機と目的設定を再度見つめ直してみよう
さて、えむさんはこう書いてくださっていますよね。
>夫へは、感謝の気持ちと、私にとって夫がどれだけ大切な人か。を手紙にして渡しました。それから夫とは多くて週に2回会うようになりました。
>夫は「離婚の話進まない。」と言っています。
>このまま会って何事もなく過ごすのか、どうすればいいのか分かりません。
ここで僕が得られる情報は
- えむさんがご主人に心からの感謝を感じ、それを伝えていること
- ご主人は「離婚の話が進まない」と言っていること
- えむさんがこれからどうすればいいのか分からなくなっていること
この3つなんですよね。
もちろんこれからどうすればいいか分からなくなるというお気持ちも個人的に理解できる気がします。ホント分かんなくなっちゃうものだと思います。
ただ、ここで僕が思うのは、「えむさんがどうなりたいのか」という部分なんですね。
おそらく「離婚したくない」というお気持ちがおありなのかな、ということは僕なりに理解しているつもりなのですが、いいか悪いか別にして「離婚したくない」と「よりよい関係を築きたい」では、目的が変わってきちゃうんですね。
また、「離婚したくない」でも「よりよい関係を築きたい」でも、それは「自分のため」なのか、それとも「二人のため」なのか。
その目的設定(行動動機)の違いでも、自分自身が感じる不安、不満、後ろめたさや罪悪感などがガラッと変わってきます。
例えば
「離婚したくない」から相手に感謝する。
「もう一度相手の幸せを願い、よりよい関係を築きたい」から相手に感謝する。
これ、同じ感謝でも、相手に与える印象の違いはもちろん、自分自身にフィードバックされる感覚が全く異なってくるとご理解いただけるでしょうか。
相手を幸せにし、お互いが幸せになるという行動動機で動くなら、自分から相手に関わり、相手の気持ちを受け止めることにもまだ前向きになれると思いますし、自分のことも好きになっていけます。
一方、何かしらの事情で「自分のことしか見えていない・考えていない」という状況になっていると、相手と関わること自体に不安を感じたり、拒絶や失うことへの恐ればかり感じて、自分自身がしんどくなってしまいがちです。
ここまでご主人に感謝の気持ちを感じられているえむさんが、今この状態で「どんな関係を求めるのか」、その目的設定はとても大切なことかもしれませんね。
一度お考えいただくといいのかもしれません。
お互いの気持ちと、その変化に気づくことも大切ですよ
また、えむさんがご主人さんに感謝の気持を抱くことができたことはとても素晴らしいことですが、ご主人さんのお気持ちはどうなんでしょうね。
そもそもえむさんがご主人さんに些細なことで怒ったことが今回の問題を前提にあるようですけど、しかしあなたを拒絶したご主人さんもまた罪悪感なり様々な感情を抱えている可能性も考えられます。
パートナーシップの問題は、お互いが「もう今までのように愛せないという思いを感じる」ものだと思うのです。
だから辛いんですよね。
愛されなくなることは不安を刺激しますが、愛せなくなることはひたすらに辛さを刺激するものだと思うのです。
また、この「愛せない」という感覚は「自己価値」「自己肯定感」などをごっそり削り取るような感覚をもたらすことが多いんですよ。
だから、お互いに「今の自分でいいとは思えない」という思いをいだきやすいんです。
だから、自分が悪い・申し訳ないと自分を責め続ける人が出てきたり、罪悪感を否認したくて、あんたのせいだ!とブチ切れて相手を責めるなんてことが起きるんです。
そういった様々な感情の動きは、自分だけ感じているものではありません。
おそらく相手も感じているのでしょう。
そこをまず理解できるかどうか。
お互いに苦しいんだ、という部分を受け止められるかどうか。
それぐらい「そもそもはお互いがお互いのことを愛していたこと」と「しかし、愛せなくなってしまったことで自分自身が苦しんでしまうこと」をちゃんと受け止めておく必要があるのかな、と思うんです。
この苦しみから逃れるために、多くの人は「別れよう」と伝えるのかもしれません。
それぐらい、愛せないということは辛いことなんですよ。
このあたりのお互いの感情をちょっと理解して受け止めてみてもいいかもしれません。正直、ちょっとしんどいですけどね。しんどいけど、目を背けてもお互いの気持ちが通じ合うことがなければ、分かり合うこともできませんので。
その上で、具体的な話し合いを深めたり、もっと感謝を深めたり、相手の気持ちを受け止め寄り添ってみたり、お互いが居心地のいい関係(時間)を作ってみたり、まずえむさんから行動されてみてはいかがでしょう。
今回のご質問では詳しく内容が書かれていませんので、これ以上の詳しいお話は難しいのですが、僕はそんなふうに思っておりますよ。
今までの自分や相手、関係性を手放す、という視点もありますね
こういった状況に置かれると自分自身を責めてしまうものです。
きっとそれはお互いに、なのでしょうけどね。
だから、今までの自分、古い感覚を手放して新しい関係を作っていくことが重要ではないでしょうか。
そのためにできることこそ、今回の問題を作った「些細なことで怒ってしまう自分」に対してあなた自身がどう向き合うか、なのかもしれません。
もし自分の中に「また自分は些細なことで起こってしまうかもしれない」といった不安を抱えていると、なかなか自分をより良いものだと思えなかったり、相手に関わることや相手の幸せを願うこと(手放しを含めて)が、難しくなってしまうんです。
自分をネガティヴに見つめていたり、自分を罰しているということは、自分は愛されるにふさわしくないと感じていることと等しいですからね。
だから、自分自身の不安などを放っておかずに、ちゃんと向き合って癒やすことも大切なことかな、と思います。
ただ、えむさんは深い感謝を抱くようになれたわけですから、まず自分がご主人さんに心から与えたいことを表現してみていただくといいのかな、と思います。
今回は以上です。何か参考にしていただければ幸いです。
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