浅野カウンセラーへの質問です
私、最初はいつも相手から好かれるのに、話しているうちに相手のテンションが下がっていくことが多いんです。
恋愛でも同じことが起きていて、いつもいい人や友人どまり。
どうしたら恋愛にまで関係を発展させることができるのでしょうか。
私に問題があるなら、それは一体どういう部分なのかが知りたいです。
ネタ募集ネーム:CAさん(一部編集しています)
CAさん、ネタのご協力ありがとうございますm(_ _)m
今回のご質問は
「最初はいつも相手から好かれるのに、話しているうちに相手のテンションが下がっていくことが多い。ここをどうにかしたい」
ですね。
最初はいい感じで始まる男女関係なのに、しかし相手のテンションが下がったり、お付き合いにまで至らないとがっかりしちゃいますよね。
では、どうしてこんな事が起きるのか?という部分を今日はサクッとまとめてお届けしたいと思います。
よろしければどうぞ。
Index
初頭効果(第一印象)とのギャップの問題
心理学には「初頭効果」という言葉があるんですよね。
初頭効果とは「最初に与えられた情報が後の情報に影響を及ぼす現象」を意味します。
いわゆる「人は第一印象で決まる」という考え方って、まさにこれなのですよ。
もちろん、まるで別人のような自分を演じる必要はないと思いますけど、相手にどんな印象を与えたいかと考えることは重要なことですよ。
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ただ、よく恋愛話や結婚に至った人の話の中で
「相手の印象は最初良くなかったけど、でもいつの間にか『この人かな』って思ったんです」
なんて言葉を聞いたことはありませんか?
もしこの初頭効果だけで恋愛に至るか至らないかが決まるなら、この話は真っ赤な嘘になっちゃうわけですよ。
つまり「第一印象はかなり大きな印象を与える要素だが、それが全てではない」とも考えられるわけです。
ここに「第一印象は良いが恋愛に至らない理由」が隠れていると僕は思うのですね。
こちらが相手に最後に残した印象の問題
さて、心理学には「親近効果」という言葉があります。
親近効果とは「最後に与えられた情報でその人の印象が決定されやすい」という心理効果のことです。
これはよく先にご紹介した初頭効果と対の意味、かつ、セットで用いられることが多いんですけどね。
つまり、あなたが気になる人と関わったときに「最後に残した印象」「最後に相手に与えた印象」によって、相手の意思決定は左右されやすくなるよ、ということなんです。
実際、恋愛にまつわるカウンセリングをさせていただいるなかで
「異性と出会った時、最初にいい印象を与えているけれど、最後に残す印象への意識が薄く、あまり良くない印象を与えている」
なんてお話をうかがうことも少なくないのです。
例えばこんな事例
例えば、気になる人と食事にでかけたとして。
最初の印象はお互いに良かった。
しかし、時間が進む中で、相手の反応がちょっと薄いだけで不安になって急に嫌われないように気を使い始めたり、不安で笑顔になれなくなってしまったり。
そんなこんな事情から
「最後の印象が、最初の印象に比べてよくないまま食事が終わり、それから連絡が来ることはほぼなくなった」
なんてケースも少なくないようです。
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これを親近効果の考え方を使って考えれば
「相手は最後の印象によって意思決定した」
ってことなのですよ。
考え方によっては、相手もあなたと向き合いながらビビってる(怖れを感じながら接してる)のかもしれません。
だから、あなたの良い印象より、そうではない部分を強く意識していた、ということなのでしょう。
そう考えると、相手の意識にも問題があるよね、と言えるのでしょうが、相手の意識を変えることは難しいので、ここでは「自分がどう振る舞うか」を考えたほうが良さそうですね。
相手の良い部分を意識して接するように心がけよう
さて、今回いただいたような「第一印象はいいけれど、恋愛に発展しない」というお悩みをお持ちの方にアドバイスできることがあるとしたら
「私嫌われたかも?と思ったときに、もっと相手のいいところを見て、そこを意識して接する」
このように振る舞うと良い結果が出ることもありますよ。
相手の良いところを見ているとき、実は自分に向けた意識が小さくなるので、不安や恐れを感じにくくなるんですね。
このご提案は「あなた自信を変えよう」ということではなく、「あなたの意識のあり方に気づいて変化させよう」ということ。
だから、そもそもあなたはあなたでいいし、あなたの良さや魅力を無理やり変えようとしないほうがいいってことでもあるんですよ。
自分の意識のあり方を「意識」する
そもそも恋愛でいう出会いの段階で
「相手の目を気にしてしまう」
というお話って、実際のご相談としても多く伺うことなんです。
が、多くの方が「相手に変なふうに見られていないか」という認識を持たれるようです。
が、実際は「自分が自分に向けた意識を強めている」のですよ。
要は、自分で自分を「なんか変じゃない?」」と感じていて、その意識を強めているから不安になるのです。
だから「相手に変だと思われてない?」と感じるわけです。
この状態、あえて言い換えるとすると
「相手を見ているようでそこまで相手を見ているわけじゃない」
ってことですね。
だから、気になる人と出会った時、自分ばかりに意識を向けていると恋愛にまで発展しないケースも多々あるよ、ということなのです。
だからでしょうか。昔の人は
「人の良いところを見て付き合いなさい」
とおっしゃっていたのかもしれませんね。
自分を意識しすぎてしまうと、自分らしさや自分の良さを発揮できなくなることもあるよ、という意味かもしれません。
相手のことをできるだけ意識できるようになると、接していても怖れを感じにくくなりますからね。
この意識のあり方一つで恋愛の成否が決まることもあるようですよ。
https://www.asanohisao.jp/archives/8172.html
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