浅野先生へのご質問
いつもブログを読んで学んだり、励まされています。
私の質問は「自分の部屋に彼女を入れたがらない彼の心理」についてです。
彼と私は3年半交際をしています。
夜の営み以外のスキンシップは少ないですが、私の部屋で過ごす時は穏やかで優しい目元をしていることが多いです。
そんな彼は一度も私を部屋に入れてくれないのです。
彼に「たまには◯◯さんのお部屋にも行ってみたいな」と外出先で話したところ「部屋に人を入れたくない主義だから来ないで」と言われてしまいました。
彼は家族仲がいいので、親、兄弟はたまに部屋に入れるとのこと。
部屋に入れたくない主義なのは何となくわかっていましたが、こんなに強く拒絶されると思っていなかったので悲しくて、拒絶されたのも怖くて、しょんぼりとしてしまいました。
思えば部屋のこと以外にも、自分の恋愛的価値観や結婚など将来の責任に関わる話も苦手なようで、目を見て話さなくなり、返答も「うん」「わかった」で終わることが多いです。
ブログを読んでいて「親密に関わるのが苦手な人なのかな?」と思い「関わり方を見直そう」と決めた矢先の出来事でした。
自分の家や部屋に彼女や人を入れたがらない彼の心理、そしてこういった彼とどのように関係を深めればよいかアドバイスをお願い致します。
ネタ募集ネーム:お茶さん(一部編集させていただきました)
お茶さん、ネタ募集にご協力いただきましてありがとうございますm(_ _)m
では今日は「自分の部屋に彼女(人)を入れたがらない人の心理」と、彼との関わり方について解説していきますね。
よろしければどうぞ。
Index
自分の部屋に彼女を入れたがらない彼の心理
「自分の部屋に彼女を入れたがらない彼の心理」として考えられることはいくつかありますね。
例えば、「パーソナルスペースの中に入れたくない」、「自分を隠したい(知られたくない)気持ち」などがそれに当たると考えられますね。
パーソナルスペースの中に入れたくない
また、自分の部屋(家)は、内面的な「パーソナルスペース」を示す、とも考えることができるんです。
この中では自分中心に物事を進めることができるわけですよ。
ある意味自分が自由に振る舞える場所とも言えますし、安全な場所とも言える。
とかく男性は一人になることで気持ちを安定させる、なんて傾向を見せる人が少なくないので、その場を失いたくない、と感じる人もいます。
結果、自分が選んで好きになった彼女を部屋に迎え入れることの意味や価値を知らないわけじゃないけれど
気持ちとして「入れたくない」と感じてしまう男性もいらっしゃるようですよ。
彼女の態度が変わるのを避けたい
これ、心理的には、「自分の世界や内面を見られたくない」という気持ちなんですけどね。
自分自身のことを隠したい、という気持ちだけでなく
「自分のことを知られることで彼女の態度が変わること」を怖れている場合にも起こりますね。
彼女に自分のことを知られて「え、それはひく」なんて言われると、辛いものですからね。
「般化」の影響
心理学には「般化」という概念があるんですね。
「般化」とは、「条件づけされた刺激と類似した刺激に同様の反応を示すこと」という意味。
ですが、この解説だけだとわかりにくすぎるので、もう少し具体的に解説します。
今回のご質問って「彼が自分の部屋に彼女を入れたがらない」ですよね。
これは一つの可能性の話でしかないのですが
もしかすると、彼は
「彼女(人)を自分の部屋に入れたことで、嫌な気持ち(刺激)を感じた経験があるのかもしれない」
と考えることもできなくはなさそうなんです。
もちろんこの話はあくまで推測でしかないですが。
すると、彼は「彼女(人)を部屋に入れること」や、「部屋に行きたい」「どんな部屋に住んでいるの」と言われることなど、「彼女(人)を部屋に入れること」に付随するあらゆることに怖れ、不安、嫌な気持ちを示すようになる可能性があるんです。
(逆に、彼が彼女(人)を部屋に入れることでいい気分などを感じたことがあるなら、おそらく部屋に招き入れるだろう、ということです。)
これが「般化」です。
だから、彼女さんに「部屋に行きたい」と言われただけで(彼女さんが部屋に無理やり入ろうとしていないのに)バチンと強い拒絶が出てくる、と考えることもできるんです。
もちろん彼が嫌な気持ちを感じる理由は、別にあるのだろうとは思うのですけどね。
(例えば、自分を深く知られることが怖いとか、部屋が汚い(自分の嫌な部分)を見られると嫌われる、とか、まぁ人それぞれ、様々な理由が考えられると思うんです。)
自分の家や部屋に彼女を入れたがらない彼とどう関わればいい
さて、自分の家や部屋に彼女を入れたがらない彼とどう関わればいいのか、という話なんですけどね。
基本的には「信頼関係の構築」が重要となるんです。
特に、お互いがお互いの存在を否定せず、受け入れている、という態度を示せているかどうか、が鍵になることが多いです。
要は、自分を見せたくない人って
「自分を知られることで傷つく、もしくは嫌な思いをする可能性」
をリスクだと感じているわけですよね。
ということは
自分の部屋に入れたがらない彼が
「パートナーが自分を傷つけることはないだろう、それぐらい信じられる人だ」
と思うなら、部屋に迎え入れてくれる可能性はあるわけですよね。
そのためにできること最後にいくつかご提案させてもらいたいと思います。
相手の話は否定せずに受け止めて、自分の意見を伝えるようにする
まず、彼との日常会話の中で
「相手の話は否定せずに受け止めて、自分の意見を伝えるようにする」
という心がけ、スタンスを取るといいかもしれませんね。
相手の話を否定しない、遮らない、という形のコミュニケーションは「相手はこちらを受け止めてくれている」という印象を与えますからね。
彼が「彼女は自分の味方」と感じやすくなる可能性がありますね。
良き相談相手になる
先の項目とにた話になるんですけど、彼の良き相談相手になることでも信頼関係を作りやすくなりますよ。
人は悩んだり困っているとき、誰かの手や意見を借りたくなるもの。
そんなときに、話を聞き、相談に乗ってくれる女性のことを信頼する男性も少なくないと思いますね。
部屋に入れてくれないことを否定しない
また、彼が部屋に入れてくれないことを否定しないことも重要です。
彼が彼女を部屋に入れないにも理由、事情があるもの。
その事情を汲み取る前に「なんで?」と迫りすぎるのもまた問題を作りやすいもの。
だから、「そっか」程度で流しておかれることがおすすめかな。
その上で、信頼関係を作ることを考えてみていただくといいかな、と思います。
もちろん、残念な気持ちやさみしい気持ちになることもあると思うんですよ。
そんなときは、自分自身の気持ちを整えることがおすすめ。
信頼できる人に話を聞いてもらったり、共感してもらったり。
とにかく一人で悩まないことですよね。
そもそも、部屋に入れてくれないからといって彼が彼女を嫌っている、という確固たる証明にはならないものですよ。
今回は以上です。
なにか参考にしていただければ幸いです。
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