恋愛と男性心理

彼が会ってくれない理由はあなたにだけあるとは限らない?

彼が会ってくれない理由はあなたにだけあるとは限らない?

カウンセリングをさせていただいておりますと

「彼が会ってくれない」「連絡をくれなくなった」「かまってくれなくなった」なんてお話を伺います。

もうしょうがないか、と思えればまだいいのかもしれませんが、大好きな彼との関わりがなくなっていけば不安になるもの。

その不安から行動して余計に関係がこじれたなんて話を伺うことも稀ではありませんよ。

そういったお話を伺うと、僕は「まぁまぁちょっと落ち着きましょうか」といった方向のご提案をさせていただくことが多いでしょうかね。

もちろん無理に落ち着いてほしいとお願いするわけではないのですが。

では僕がなぜ「落ち着きましょうか」というお話をするのかといえば、次のような理由があることが多いからなのです。

彼が遠ざかりたいのは「あなた」より「〇〇」である

もし、彼が会ってくれない、かまってくれない、仕事ばかりしている、連絡をくれないといった事が起きたなら、一度こう考えてみてほしいのです。

彼が遠ざかりたいのは「あなた」というより「無力感や罪悪感」である、と。

多くの男性は女性を幸せにしたいと願っているものです。そう口にしなくても付き合っている女性の幸せを願っている人が多いのです。

逆に言えば、女性の幸せを願えない自分になることを恐れている、とも言えます。

 

では、どんなときに多くの男性が女性の幸せを願えなくなるのでしょうか。

『自分のことで手一杯になっている』ケース

仕事のこと、家族のこと、未来のこと、いろいろなこなすべきタスクに追われている時に男性は恋愛の優先順位を下げることがあります。

そして、十分に彼女と向き合える状態になってから、チャンと向き合おうと考える男性も少なくないでしょう。

 

『彼が自分自身に失望している』ケースも同じ

彼自身が自身を失っているとき、その姿を最愛の人に見せればいいのですが、とにかく隠す人が多いのです。

それこそ「相手のために何の役にも立たない自分」と思うからですね。

 

『彼女に言いたいことが言えていない』ケースもそうです

普段から何でも言い合える関係ならばいいのですが、そうではなかった場合、多くの男性は彼女に言いたいことを言わずに我慢しています。

相手のためにと思って我慢している人もいれば、どう言い出せばいいかわからずに我慢している人もいます。相手に自分の気づいてほしいから我慢している人もいますけどね。

「言いたいことがあるなら言ってくれればいいじゃない」と想う方もいるかも知れませんが、パートナーに愚痴る自分を許していない人も少なくないものですよ。

そこには「相手の役に立たない自分になりたくはない」という思いが見え隠れするものです。そしてそんな自分にならないために急に距離を取るのですが、まぁそれも相手の役に立たないことだと言われればそれまでなんですけどね(^^;

 

今まで向き合ってくれていた彼なら「あなたの役に立ちたいと思ってる」と考えていい

多くの男性は「自分に余裕がない=与えられるものがない」と解釈している場合が多いです。「与えられるものがない自分=無力、意味のないマズイ自分」と解釈する人が多いのです。

そしてこの無力感や罪悪感を感じたくなくて、恋愛、しいてはあなたから遠ざかるのです。

もちろんあなたが彼に無力感や罪悪感をさんざん感じさせるような言動をしていたなら話は別ですが、多くの場合は違いますよね?

だとしたら、彼があなたから離れる理由は、彼の方にあると考えてみるといいんです。

これは「彼が会おうとしない理由を相手のせいにする」という意味ではなく、「必要以上に自分が悪いと考えないため」に必要な視点です。

だから、今まで向き合ってくれていた彼なら「あなたの役に立ちたいと思ってる」と考えていいと僕は思います。

が、何かしらの事情があって、彼はあなたのそばにいるときに「一緒にいても役に立てそうにないな」と感じた可能性は否定できません。

それは何なのかをしっかり見つめることが、関係を改善する鍵になることが多いのです。

 

よく距離ができた彼に「好きだよ」とか「心配だよ」とか「自分を大切にしてね」と伝えようとされる女性のお話を伺うこともあります。

たしかにその言葉自体、間違ってはいないのでしょうし、僕はそこに女性の皆さんの愛情を感じますよ。

彼を思う気持ちもヒシヒシ伝わってきます。

が、役に立てないことを嫌がっている男性は、おそらくその言葉を受け取ろうとはしない可能性が高いのです。

でも、そう言われて悪い気はしていない、という、まぁなんとも微妙な状態になっているでしょう(^^;

だから、ここは彼を思う気持ちを全面に押し出す前に、一旦立ち止まってこう考えてみるといいんです。

彼は誰の役に立とうとしたのか。

誰の笑顔を見たいと願ったのか。

誰に喜んでほしいと思っていたのか。

なかなか不安が強くてそう思えないかもしれませんが、そう考えない限り、彼はあなたを不幸にする人にしかならないんですよね。

もし、あなたがそのように彼を捉えているならば、彼はより「あなたの役に立たない」と感じるに違いありません。(自分から距離をおいているにも関わらず、というツッコミは入るんですけどもね・。)

そして、不安を前提に行動するのではなく、彼があなたに向けていた思いを理解するようにしてみると、また見えてくることが変わってくるかもしれません。

※不安が強いなら、その不安を何とかすることから考えてみてくださいませねぇ。

その上で、「好きだよ」とか「心配だよ」とか「自分を大切にしてね」とか、「寂しいよ」とか「友だちに送るような気軽なメッセージ」などを伝えてみるなら、まだ効果はあるかなーと僕は思っているのです。

もちろんあなたと彼がどのようにすれ違ったのか、でも変わってくるのですけどね。

彼が誰かの役に立ちたいと願っている気持ちは、彼の価値と直結していることが多いのです。

彼は彼なりにあなたのことを考えていた。

それでも人の気持ちは変わるし、相性が合わないこともあるし、気持ちが離れていくこともあるとは思いますが、少なからずそのように物事を考えられるようになると、彼の「役に立たない感」を拭ってあげられる私に近づけると思いません?

そこでは、私から伝えたい気持ちも、彼への思いも変わってくるものではないでしょうか。

今まで二人がそばにいることができたなら、「彼のことが好き」という気持ちの価値を認め、かつそこを超えて、「彼の価値を見てあげることができるのは私なんだな」とご理解いただけば、自分を少し誇らしく思う気持ちも感じられるのではないでしょうか。

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