いつも「彼をそっとしておこう」と思いやすい私
例えばこんなケース。
彼は忙しい人で会えない時間が長いんです。
私も会いたい気持ちを抑えて「彼を理解しよう」としてきました。今はそっとしておく時期なのかなと。
彼も「一人になる時間も大切」って話していましたから。
ただ、そうしうていたら彼から「お互いに生きているペースが違うし、ずっと待たせるのも申し訳ないって思うんだ」「やっぱり君には僕じゃないほうがいいのかもしれない」と言われました。
会いたいと言っても会えない。
会わないように我慢していたら、一緒にいないほうがいいと思うと言われる。
私、どうしたら良かったんでしょうか。もうわからなくなっています。
やっぱりこのような彼と関係を続けること自体が難しかったということなんでしょうか?
こういったお話を伺うと、うっかり「ねぇ、(彼ってば)なんて自分勝手な!って思いません?」なんて言ってしまうことも無きにしもあらずなのですが(いや、意外とあるかもな(^^;)
会いたいと思っても会えない(会ってくれない)。
待っていたらいたで「別れたい」。
ま、一言で言えば「なんだそれ!」って話のように思えますよねぇ?
ただ、もしあなたが「いつも待ってしまう恋愛」ばかり続けていて、いい加減もうこのパターンを変えたい!と思われるならば、一度今日のコラムをじっくり読んでみていただきたいのです。
今回取り上げている男性の深層心理と、あなた自信の深層心理について、一つの可能性ではありますが解説していきたいと思いますので。
この記事があなたの幸せな恋愛・結婚のためになにかお役に立てるならと願いつつ、それでは本編へ。
パートナーと会いたがらない男性心理を覗いてみると
会いたいと思っても会えない(会ってくれない)。
待っていたらいたで「別れたい」。
そんなことを彼から言われたら「そもそもこのタイプの彼と付き合い続けることは難しいのかも?」と考えてしまうかもしれませんね。
そのお気持ちもわからんでもないのです。
実際(僕の経験上)「親密な関係になることはちょっと難しいかも」と思える男性もいますよ。
会えない、会わない、だけじゃなく、まるでパートナーから逃げ回っているような態度を取る人も(いいか悪いか別にして)いらっしゃるわけですよ。
仕事が忙しいだの、時間がないだの、そんな言葉を使いながらね。
この場合、かなり厳しい戦いになるかもしれないですね。
「その男性が愛されることから逃げている様子が見える場合は」特に。
愛されることから逃げる、つまり「受け取らない男性」から、「今の自分のあり方を変化させようとは思わない」という意志・気持ちが見えるからです。
その男性が、あまりに心理的な痛み・悲しみが深いタイプ、もしくは超絶恥ずかしがり屋であると、なかなかいい関係になりにくいのです。
なぜなら「パートナーシップ」をより良いものにするには、「お互いが二人にとってのやり方、生き方、過ごし方を採用する」必要性が出てきますからね。
いわゆる「自分が自分であるために」といった発想だけでは、なかなかうまくいかないといいますか。
そのまま恋愛をすると(あえて強烈な言い方をすれば)「自分のためにいつかパートナーが邪魔になる」わけです。(実際にそう感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?)
誰かがいると自分のペースが崩れてしまうから嫌だと思ったことはありませんか?
残念ながら、このような思いが強いときほど、愛し合う関係・支え合う関係を得ることは難しくなります。
「自分から愛すること」はできても、「愛し合う関係になれない」ってことなんですよ。
だから、「恋愛や男女関係は疲れる」「頑張っても報われない」なんてイメージしか持てない方もいるかもしれません。それがいいかどうか別にしてね。
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ただ、一見「愛されることから逃げ回っている男性」であっても、実は「恥ずかしすぎたり、どう受け取ったら分からないだけで、本当は彼女の愛情を受け取りたい」と思っている男性もいます。
個人的な意見を申し上げれば「意外とこちらのほうが多いんじゃないか」と思うのですが、まぁ人からの好意を受け取るということに慣れていなさすぎて、どう関わったらいいかわからなくなっている男性もいるのです。
そういった男性ほど、なぜか彼女の様子をずーっと眺めていたりするんですよね。
窺っているといいますか、よく見ているといいますか。
なぜなら、このタイプの男性が彼女との関係性を作るなら、きっと「自分から与える」ことしか手持ちのカードがない場合が多いから。
言い換えるなら「彼女の好意を心から嬉しい!」って喜べない人が少なくないのです。だから「これで大丈夫かな?」と自分の不安から相手の様子をうかがい、自分が十分か、不十分か、ばかり気にしているのです。
いわゆる、よくしてもらうと「悪いなぁ」って感じる男性ってことですね。
もし、あなたがこのタイプの男性と向き合いたいなら、女性側が「私じゃ不十分かも」「愛を受け取ってもらえないかも」と感じていると、かなり厳しい戦いになってしまうことが多いんです。
もちろん女性の皆さんも「もう傷つきたくない」って思うでしょうし、彼に待たされ続けている中で「自分って素晴らしい存在なんだ」と思える人ってなかなかいないかも?なんて僕も思ったりするのですよ。
それこそ「しゃーない」ことといいますか、そう感じてしまうことになんの罪もないのです。
しかし、だからこそ、自分の中で揺れる気持ち、湧き上がる不安に対して上手に対処することがポイントになるんですよね。
ただ、その対処法が「いつも待ってしまう」「相手に合わせてしまう」という形になると、それはそれで問題になることも少なくないといいますか。
ま、彼からすれば「いつも待たせている」という罪悪感を感じる可能性が高くなるってことなんです。
もちろん「待たせているのは彼でしょ!」というお声はごもっともだと思うのですけどねぇ。
それでも「私はいつも待ってしまう」「相手に合わせすぎてしまう」「相手の気持ちを乱さないように気を使いすぎてしまう」としたら、そこにはなーんか事情がありそうだと思いません?
ここ、来週のテストに出る?部分なので、要チェックですよ〜。
いつも待ってばかりの恋愛を引き寄せる心理
さて、実際のカウンセリングでは「いつも彼を待ってばかり」「彼をそっとしておこうとばかりする恋愛(夫婦関係)」を続けてうんざりしちゃっている方のお話も伺うわけです。
ただ、実際に僕がお話を伺うと、この手のご相談をしてくださる方ほど「愛情いっぱい」だと感じられる方が多いと感じています。
なのに、いつも相手に合わせたり、待ってしまう恋愛を続けるとしたら、もしかすると次のような罠にハマっているのかもしれませんね。
「いつも待ってしまう恋愛」を引き寄せる理由(思い・感情)って、意外とシンプル。
それこそ「誰かの迷惑になんてなりたくない」という思いです。
この「迷惑になりたくない」って「誰かの迷惑になる」という思いの否定形だという部分がミソなんですよ。
心の中には否定形がありませんから、こう思い続けているということは「私は誰かの迷惑になる(可能性が強い)」と思い続けていると解釈できるのです。
どこか「相手の迷惑になりたくない」と思うがゆえに、いつも相手に合わせたり、待ち続けてしまうなんて事が起きるんです。
ときには、相手のために関わりたい、愛してあげたいと思っても「迷惑になるぐらいならやめておきたい」と躊躇して関わらない選択を取る人もいらっしゃるわけです。
ここでの問題は、ついつい「誰かの迷惑になりたくない」という気持ちが「正しい」「相手への思いやりだ」と感じてしまうこと。
確かに「人の迷惑にならないように振る舞う、気遣うこと」は大切なことです。ただ、その目的は「相手への思いやること」にあって、自分が迷惑にならないことではないはずですよね。
しかし「相手の迷惑になるかも?」と思いすぎていると、「もしかして私は迷惑をかける存在なのでは?」と思い込んでしまうようになるのです。
自分は迷惑→「罪悪感」が強くなるんですね。
言い換えるなら自己不信が強まるってことでもあります。
だから、「相手に迷惑さえかけなければきっと愛される」といった思い込みを持つようになる場合も少なくないわけですよ。
ときには、相手から愛されていても喜べなかったり、上手に反応できなくなることもあります。
これが相手を待ち続けてしまい、自分の気持ちをうまく言えなかったり、時には相手のことを思って自分を表現することが難しくなる理由なんです。
もちろん僕は「誰かの迷惑になりたくない」という気持ちが間違ってると言いたいわけではありません。
そのような気持ちに自分なりの思いを乗せている方だっているはずで、それを否定することなんて僕にはできません。
ただ、「私は迷惑だ」が罪悪感なら、「誰かの迷惑になりたくない」も罪悪感だということになる、という部分に気づいていただきたいと願っています。
そして「相手の迷惑にならないように待ち続けてしまう」という事実は、自分が抱えている罪悪感(無価値感)を否定したいという気持ちから生じている、ということにも気づいていただきたいのです。
これは相手を見て、相手に対して向けられる「愛」とは違うものになってしまうんです。
その結果、「相手の迷惑にならないこと」が「正しいことだ」「相手への思いやりだ」と思い込む必要が出てくるのです。
じゃ、どうすりゃいいの?
ということで僕というカウンセラーは
「あなたが「迷惑になりたくない」と思う気持ちは僕なりに理解できるんです。
ただ、あなたが迷惑だってこと自体が、誤解ではないでしょうか。
・・・ね、すぐには受け取れないですよね?その気持ちも僕なりに理解できる気がします。
きっとあなたは「相手を思う気持ち」と「迷惑にならないこと」を同じように捉えてこられたのかもしれませんね。
そう思うあなたに罪はないんですよ。
そう思うしかない状態になったのかもしれませんし、そう思うことで誰かを助けようとか、愛そうとしたのかもしれません。
あなたは「私は愛する人の喜びだ」と認識できれば、相手はきっと喜びます。
しかし、あなたが「相手の迷惑にならないように」と思うとき、相手はあなたに対する加害者(悪者)になります。
ここ、お気づきでしょうか。
あなたが迷惑をかけないようにする気持ちが、相手のためであっても、相手は「迷惑をかけないようにと気を使わせている」と思うわけです。
だから彼は「自分が悪いのかな?」と考え始める。
そんなときに、あなたから「会いたい」と言われた彼は、一体何を感じると思います?」
なんてことを話し始めるというわけです(^^;
おそらく、今二人の間に距離ができているなら、あなたができることは、おそらく彼に対する愛情を表現することなのでしょう。
そして、彼の思っていることを理解して受け止めること。
その時、「私は迷惑かもしれない」と思うのか、それとも「私は彼を愛しているのだ」と思うのか。
その違いだけでも随分関わり方が変わってくるとご理解いただけるでしょうか。
これからあなたがどのように自分を感じていくか、そこはあなた自身が選べることなのです。
繰り返しになりますが「私は相手の迷惑になるのではないだろうか」という思いは、罪悪感です。
自分も相手も幸せにしないのです。
あなたがもしパートナーとより良い関係を培いたいと思われるんら、迷惑をかけないこと以上に「愛してあげること」「関わっていくこと」が必要だとお考えいただくといいのではないでしょうか。
そのために「つい迷惑かも?と考えてしまう自分」を見つめ直すプロセスは、意外と効果があるものだと僕は思っておりますよ。
このプロセスを進めた結果、今の彼とより良く関われたり、結婚が決まったというご報告を受けたり、彼とは別れることになったけど、また別の彼を見つけて幸せになっていった女性を何人も見てきました。
そういった姿を見るたびに、僕もすごく嬉しいですしね。ちょっとだけ「なんかいいコトしたのかもな?」と思えたりもしますし。
とはいえ、皆さん幸せになると「浅野さん、ありがとうございましたー」で、もう僕と会うことはなくなっちゃうんですけどね(^^;
ままま、そんなもんですよ、はい。
僕の仕事はそういうものですからねぇ。
でも、それもまた嬉しかったりするんですよ、うん。
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