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パートナーに分かって欲しい「気持ち」って何?
恋愛や夫婦関係を長く続けていれば、多かれ少なかれパートナーに対する不満や要求が出てくるものでしょう。
「全く不満も要求したいことはない」という人は本当に素晴らしいと思います。
ただ、恋愛や夫婦関係とは普段隠しているニーズが出やすい関係でもあるものです。
だから、不満や要求を突きつけないようにと心がけても、ついつい漏れ出てしまうこともしばしば・・・。
「どうしてこの人は〇〇してくれないんだろう」
「なぜこちらの伝えていることを聞いてくれないのか?」
などなど、色々思うことがあるかもしれません。
ただね。
僕たちはパートナーに様々な不満や要求を持つものだとして、でもそれって「不満や要求を受け止めてもらう」ことにだけ意味があるのでしょうか?
そもそも、なぜ僕たちはパートナーに不満や要求を持つのでしょうか?
愛してほしいから?こちらの気分が良い状況がほしいから?
いろいろ思いつくことがあるかもしれません。
そしてこう思う方もいるのではないでしょうか?
「私の不満や要求に答えてくれない相手は、そんなに私のことを大切に思っていないのだろう」
・・・実はこの考え方に「私達がパートナーに最も分かって欲しい本当の気持ち」が隠れているのですが、さてそれは一体何だと思います?
そこで今日は「パートナーに分かって欲しい本当の気持ち」についてのコラムです。
よろしければどうぞ。
パートナーに分かって欲しい気持ちとは
さて、先に答えを書いてしまいますけれど。
僕たちがパートナーに分かって欲しい気持ちとは、「パートナーのことを愛している」ということに尽きます。
そして、その気持ちが相手に伝わっていて、相手も同じ気持ちを持っていてくれることを望んでいるものです。
僕たちはそれほどまでに「パートナーに良い影響を与えている自分」を望んでいるのです。
ね、なかなか良いやつだと思いません?自分って。
逆に言えば、良い影響を与えられない自分を自ら否定するんです。
そして、そんな自分が抱える不安や恐れを分かって欲しいとも思うものです。
でもね、いつもそんな素晴らしい自分でいられるとも限らないじゃないですか?
パートナーにいい影響を与えたくても余裕がないときもあるでしょう?
そんなときに出てくるのが「パートナーへの不満や要求」なんです。
まぁそれこそニーズなんですけど、見方を変えれば「自分への失望」や「パートナーへの申し訳無さ」とも言えます。
「私はあなたに良い影響を与えたいんだけど、今は難しいんだ」
そう感じるとき、パートナーに
「うまく愛せなくてゴメンね」と思う人もいれば
急にあれこれ要求したり、不満を突きつけてダメを出す人もいれば
シカトを決め込んだり、マウントを取ろうとする人もいれば
「パートナーが素晴らしい人であれば問題ないのに」と相手に期待する人もいるわけです。
私はあなたに良い影響を与えていますか?と聞く勇気がない私達
そう考えると、僕たちがパートナーに本当の気持ちを分かって欲しいと思うときって
「私はあなたに良い影響を与えていますか?」
そうパートナーに聞きたくなっているのかもしれません。
それが転じて「ねぇ、私のこと好き?」「俺のことどう思う?」という言葉になっていることが多いものでしょう。
意識的には「相手の愛情や気持ちを確かめている」のでしょうが
それは「私はあなたにとっていい影響を与えている人間ですか?」「あなたは私といて満足していて、喜んでいますか?」とパートナーに聞いているようなものです。
ただ、直接「私はあなたに良い影響を与えていますか?」と聞く勇気がない人のほうが多いと思うんです。
もしNOと言われたら
もし「足りない」と言われたら
もし「そもそも期待してない」と言われたら
まぁ凹みますもんね・・・。
だから、その代わりに、たとえ自分が傷ついても、ある意味自分で納得できるように
不満や要求、マウントや期待をパートナーに向ける人もいるぐらい。
でも、なかなか気づかないんですけどね、この部分には。
特にパートナーに怒りを感じたり、強い不満を感じているなら、実は自分が「相手に良い影響を与えたがっていること」は忘れちゃいますからね(^^;
パートナーに分かって欲しい気持ちを解き放つ方法
さて、もしあなたがパートナーに分かって欲しい気持ちが存在するとしたら。
パートナーに「私の気持ちを分からせる方法」を使っても、あまりスッキリしないかもしれません。
なぜなら僕たちが本当に分かって欲しい気持ちが
「パートナーを愛していること」
「パートナーに良い影響を与えている自分」
であるならば、パートナーに自分の気持ちを無理やり受け容れさせたり、高圧的な態度や不満や怒りをぶつけたところで、自分の願いは叶いませんからね。
そう考えると、パートナーに分かって欲しい気持ちを解き放つ方法とは
「自分自身がそれほどまでにパートナーに対して良い影響を与えたがっている」
という感覚を持つことなんだと思うのです。
相手に伝わるかどうかも重要ですけど、まずはそこ。
自分の素晴らしさ、自分が持つ思いの価値をちゃんと知ることだと思うんです。
これを自覚できずに、いくら愛していると伝えても、相手に不満や要求をぶつけても、結局は虚しいだけ。
そもそも伝えたいことが違うから、虚しいだけなのかもしれません。
とはいえね。
「私はあなたに良い影響を与えていますか?」なんてなかなか聞けませんよね(^^;
まぁ聞ける人はぜひ聞いてほしいし、普段からそんな関係であることが重要なんですけど。
なかなか聞けないと思う人は、自分の気持をちょっと見つめ直してもいいかもしれませんね。
すると、「私って、不満や要求を理解してほしいわけじゃなかったんだ」と分かるかもしれませんよ。
それぐらい僕たちの気持ちってのは、人のため、愛する人のために向かっているものです。
それがうまくできないから、自分を責めたり、否定的に見ちゃうだけなんでしょうね。
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