恋愛の心理学

「嫌いじゃないけど別れる」と言う人の深層心理を解説します! 

彼から「嫌いじゃないけど別れたい」と言われてもう気が滅入っています。

こちらは別れたくないので必死に引き止めましたし、何度も話し合いました。

ただ、一向に前向きな話はできません。相手は「別れたい」一点張りで。

「もう嫌いになったの?」と聞くと、『そうじゃない』とも言う。

「じゃ、別れなくていいじゃない。一緒にいればいいじゃない?」というと、「それは無理、わかってほしい」と言うばかり。

「私だって(オレだって)辛いんだよ」と言って、別れようとしかしないんです。

そんなこと言われても、こちらはそう簡単に受け止められません。

嫌いじゃないなら、どうして別れる必要があるんですか?

このまま話し合ってもいつまでも平行線でラチがあきません。お互い傷つけ合うだけだし。

でも、このまま別れるなんて嫌です。

なんとかお互いもう一度向き合って話し合いたいんですが、どうすればいいでしょうか?

今日はこのような「嫌いじゃないけど別れる」と伝える人の心理について解説していきたいと思います。

※今日の話とは別件ですが、パートナーに「嫌いではない」と伝えてくる人のコラムもございます。ご興味があればこちらもご覧くださいね。

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「嫌いじゃないけど別れる」という男性の心理

嫌いじゃなけど別れるという男性

「嫌いじゃないけど別れる」と口にする人は「何かしら別れたい理由」を隠しています。

ただ、別れたい理由をハッキリ言ってしまうと相手を傷つける可能性があるので、自分の気持ちをひた隠しにしているのです。

ただし、どんな理由で別れたがっているのかは、人それぞれで違います。

彼が「嫌いじゃないけど別れる」と伝える理由

恋愛にコミットできない人

さて、ここからは更に込み入った「嫌いじゃないけど別れたい」という人の心理に迫ります。

なお、ここからのテキストを読むと、「超うざい」「キモい」と思われるかもしれませんが、どうか理性を保ってご覧いただくことをおすすめしますm(_ _)m

深い理由はなく「嫌いじゃないけど別れる」と伝えている場合

実は、深い理由はなく「嫌いじゃないけど別れる」と伝える人がいます。

この場合はまさに「自分の思いつき」「気分の変化」で、そう言っているのです。

つまり、付き合う理由も、別れる理由も、よくわからないけれど「なんとなく」と思っている感じ。

深層心理的に見ると

「自分の思いつきや気分の変化で付き合うか、別れるか決める」という部分が、無意識的な無力感(本気で愛することができない・自分の幸せを決められない)を示す、と見ることもできます。

これも個人の判断なのでなんとも言えないのですが、要は「自分の考え一つ」「気分の変化一つ」で相手との関係をどうしようか考えているのです。

ちなみに、この場合、しばらく相手と粘り強く交渉したり、一旦別れて時間が立つと

相手から「また付き合わない?」と連絡が来る場合も多いですよ。

その際、あなたがどうするかは、悩ましいところかもしれませんけども。

家庭事情や経済的事情で「嫌いじゃないけど別れたい」場合

これは、家庭事情や経済的事情、ときには身体的事情などで、自分の幸せを優先できないというケースです。

例えば

「まだ自分の稼ぎが十分じゃない」
「自分が働かないと家族が食べられない」
「病気や介護が必要な家族がいる」
「自分自身が病気や体調不良を抱えている」

など

この場合は「家族や経済的な事情」が「好きな人を愛せない理由」になっています。

「好きなんだけど、好きな人のために生きられなくてごめん」

いわば「今の自分は好きな人の迷惑になるだけ」と思っており、そんな自分に無力さを感じているのです。

よって、このような事情で「嫌いじゃないけど別れたい」という人は、そんなに悪い人じゃないかもしれません。

ただ、本人は「相手のことが好き」なので、二人が揉めたり口論になると傷ついてしまい

「そもそも好きじゃなかったんだ」

などと、相手を突き放す可能性があります。

まるでちょっとした悲恋ドラマっぽくなりますよ。

また、相手が自己不信が強いタイプや、家族と癒着しているタイプの場合、こちらとの関係をを選んでもらうことを考えるなら、それなりの忍耐と時間が必要になるでしょう。

つまり、こちら側にも「幸せにコミット」が必要になる場合が多いです。

幸せにコミットできないから「嫌いじゃないけど別れたい」場合

このケースは、これ以上親密な関係になる自信がない人。

この場合の「嫌いじゃないけど別れたい」は、「愛することにも、愛されることが怖いと感じる人」が使う「自己防衛」です。

言い換えるなら

「僕は(私は)、自分が愛されることも、好きな人に大切にされることも、好きな人を大切にすることにも自信がないし、すごく怖い」

と言っているようなものです。

これは「恐れを超えて、好きな人にコミットメントできない」という、未だ未成熟な心理が残っていると見ることができます。(その人の人間性の問題、ということではありませんよ。)

このような人は

「好きなんだけど、ごめん、付き合えない」
「嫌いになったわけじゃないけど、今は一人がいい」

などと、彼や彼女の前で胸を張って伝えてしまうという、拒絶無双を発揮してしまう人でもあります。

つまり、この場合

「あなたを好きじゃなくなったわけじゃないけど、今は無理」と伝えていますが、

本当は「幸せにコミットできない」「幸せになることが怖い」と感じて、本人も苦しんでいたりします。

本人は悪気なんてないと思います。不安なだけなんだろうと思います。

ただ、相手の怖さは相手の問題。

こちらが強く愛情を訴えれば更に怖がるし、説得してもなかなか態度は変わりません。

むしろ余計に関係が悪化するでしょう。

体の相性が悪い

あなたとの体の相性が悪いという場合です。

体の相性が悪いということは、いわば男と女として愛し合う側面での欲求不満があるということですね。

男女が愛し合うには体の相性も大切な要素の一つ。

もしかすると彼はそんな自分の本音をひた隠しにしたままなのかもしれません。

価値観が違いすぎて話し合いにならない場合

実は「嫌いじゃないけど別れる」という言葉は

二人の価値観が合わないことが多すぎて「もう一緒にいられない」と感じている人も使う言葉なんですね。

この場合は、相手に愛する自信がないわけではなく、お互いの価値観の衝突を起こしすぎていて、そこが問題となっている場合が多いです。

この場合の対処法や考え方については↓の記事にまとめていますので、こちらを参考にしてみてください。

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「嫌いじゃないけど別れる」と言われたら、さてどうする?

嫌いじゃないけど別れると言われてキレる女性

さて、実際に「嫌いじゃないけど別れる」と言われたとしたら、どうしたらいいかをまとめます。

相手の話を丁寧に聞く姿勢を持つこと

まずは彼の話を丁寧に聞く姿勢を見せてみてください。

あなたの話や意見を尊重するという態度を見せることで、相手も言いづらいことであっても本音を伝えてくれる可能性があります。

ただ、すぐに話すとは限りませんので、根気よく向き合うことが必要。

こういったケースでは「お互いが思っていることを伝え合うことなしに、先に進めることは少ない」のです。

かつ、あなた自身が傷つきすぎないように、信頼できる家族や友達やカウンセラーに相談するなどの手段を持っていてくださいね。

相手の気持ちを理解した上で「自分の意志を明確に伝えること」

相手の意見を「そうなんだね」と受け止めたら、それに関して否定的な意見を述べず、淡々と受け止めてください。

ちょっと切ないですけどね・・・。

その上で、自分の意見もキチンを誠実に伝えましょう。

あなたの意思をごまかして伝えたとしても、相手は余計にあなたに対して心を閉ざしてしまう可能性があります。

なので、自分を責めず、相手を責めず、自分の希望や意見を自分の意見として伝えましょう。

可能であれば

自分の幸せをホンキで考えて、その上で相手を選んでいるとコミットすること。

相手の言動であなたが「絶対に傷つかないと決めること」です。

とくに「好きな人が離れていくのが嫌」「自分が愛すれば相手も気持ちを変えるはず」という恋愛感情だけで関わると、ロクなことがありません。

相手のご機嫌ばかり取ろうとしないこと

いくら別れたくないからといって、相手のご機嫌ばかり取ろうとしないことも大切です。

  • 好きな人が離れていくことで、焦って相手のご機嫌を取ろうとする
  • 相手の様子をうかがうことなく、無理に愛そうとする
  • 相手のご機嫌を取って気持ちを取り戻そうする
  • 必死になって相手を説得しようとする

なんてことは基本NGです。

相手は愛し合うことに抵抗感を感じる心理状態なので、関係継続の意思を示すことはないでしょう。

できれば、女神性を発揮して「なにか不安なことがあるの?」だとか「私はあなたの味方だから」としっかり伝え、「相手の不安を包んで待ってあげること」がいい選択になると思います。

こちらの存在価値を下げない行動を取りましょう

とはいえ、あなたが傷ついたり不安になることは仕方ないことです。

その不安は誰かに話を聞いてもらう、信頼できる人に相談するなどの方法で整えましょう。

ただ、このようなときほど

自分と相手の幸せにしっかりコミットして、どっしり構え、こちらの存在価値を下げない行動を取りましょう。(でもケンカはダメよ♡)

しばらくそんな態度を取っていれば、相手から譲歩を引き出せる場合もあります。

相手の無力感の度合いによっては、関係が終わってしまうこともあるかもしれませんけども。

とにかく「嫌いじゃないけど別れる」と言われたら、毅然とした態度でいましょう。

自分の気持ちを無理やり伝えたり、相手のペースに合わせたらただ振り回されるだけ、いや、あなたがムカつくか傷つくだけですから。

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