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感情を整えずにいると恋愛がうまくいかなくなる?
さて、日々カウンセリングをさせていただいていますと
「彼や彼女といい関係ではなくて悩んでいますす」
「最近やたら彼や彼女の前で感情的になりやすくて。昔はそうでもなかったんですけど」
「なかなか恋愛ができないのは、自分が頑張っていないからだと思います」
なんてお話を伺うことがあります。
自分なりに考えて、今できることを続けているけれど、なぜか望んだ結果が出ない、というお話です。
そんな現実を前にして「自分なんてダメじゃん」と自己否定の気持ちを抱えることがあるとかないとか。
ただ、そんなときほど気づいてもらいたいなぁと思うことがあるので、今日はそんな話をまとめます。
実は、感情を整えると恋愛がうまくいく場合も結構あるんですよ。
よろしければどうぞ。
感情を整えるとは
さて、まず「感情を整える」とはどういうことか、についてお伝えしようと思います。
感情を整えるとは
いわば落ち込んだ気持ち、塞ぎ込んだ気持ち、気持ちが乱れた状態などをそのままにしたり、我慢してしまうのではなく、整える方法を使う
ということですね。
いわば、落ち込んだ気持ち、乱れた気持ちを無理やり我慢したり、そのままにしておかないこと、といったイメージです。
※もちろん感情を整える方法は様々な考えられますし、それについてはこの記事の最後に少し触れておきますので、そちらも参考になさってください。
感情を整えずにいることで起こり得ることを考える
さて、いわば「感情を整えずにいること」は
「重たい荷物を背負った登山を続けることに似ている」
なんて比喩が使われるほど、自分自身の大変な負担になる、なんて表現があるんです。
もちろん感情って目に見えないものなので、何をどれだけ抱え込んでいるのか分かりにくいものなのですけどね。
しかし、自分自身が何かしらの感情を抱えこんだまま、それを整えず、解放せず我慢し続けていると、心はどんどん疲れていってしまいます。
だから
恋愛でも、彼や彼女のために、いい恋愛をするために、と、頑張れているときはいいけれど
気持ちの余裕がなくなって頑張れなくなるとガクッと恋愛する意欲も湧いてこなくなります。
これはいわばストレスに関する話でもありますね。
ストレスと感情がもたらす負荷について
僕たちがストレスを受けたとき、僕たちの体と心はそれに適応しようとして生じる防衛反応を示すんです。
いわば、僕たちはストレスを感じる状態になると、そのストレス(刺激)に対して反応し、ストレスに負けないようにエネルギーを使うようになるわけです。
(具体的には、視床下部や副腎皮質などのホルモン分泌や自律神経系の活動が促進されます。)
ちなみに、ストレスの原因をストレッサーと呼びますが、このストレッサーには
物理的ストレッサー、化学的ストレッサー、生物的ストレッサーなど
様々存在し、その中に「心理的ストレッサー」というものも示されているわけです。
つまり、ストレスがかかっている状態が慢性的に続き、何らケアをしていないということは、エネルギーを使い続けていることと同じなんです。
恋愛とストレスの話
つまり、恋愛がうまくいかない、パートナーと向き合う気力がわかない、なんて状態にある人の中には
すでに、感情を我慢しつづけていて、全く気持ちの面で余裕がなく、もはや恋愛など愛し合うことでも
「戦うか(耐えるか)逃げるか」
といった反応しか見せられなくなる人もいるんですよね。
(こういった反応を「闘争か逃走反応」と呼びます。)
要は、ストレスと拮抗するぐらいのエネルギーを使い続けているので、気持ちの面でも余裕がなく、いつも気を張っていたり、何かしらの気持ちを我慢し続けたり、頑張っていないと自分が持たない状態になっている、というわけです。
具体的には
- 本当は今の恋愛関係が辛いんだけど、辛いと言わない。(言ったら頑張れなくなりそう)
- 助けて欲しいときも助けてと言わない。(理由は明確じゃないけど、助けを求めることにめちゃくちゃ抵抗がある)
- 悲しいとき、寂しいときにも、寂しいと言わないし、その気持ちを認めない。(認めたらもっと辛くなりそう)
こんな状態を続けるとしたら、そりゃ思うような結果が出せなくなることがあっても不思議ではないと思いませんか?
感情がパンパンに膨れ上がると、つい破裂させたくなるもの
このような状態を僕は
「もう感情がパンパンに膨れ上がってる状態」
なんて比喩を使って表現することがあります。
まるで心のなかに大きな風船が破裂しそうな状態で存在する感じですよ。
だから、風船が破裂しないように我慢を続けることもあれば
つい(彼や彼女の前だけで)自分でその風船をパン!と破裂させたくなっちゃうこともあると思うんですよね。
それが、めっちゃ激しいケンカ(相手への文句)になることもあれば
あとで後悔するような衝動的な別れ方や、パートナーへの裏切り行為(浮気とかね)につながることもなくはないんですよ。
感情以外にも整えると良い効果をもたらすものは存在する
ただ、僕たちは感情を整えることで整う存在、とは言い切れないんですよ。
感情を整える効果は大きなものですし、感情を整えないことで問題が起こることは十分に考えられます。
ただ、感情だけで自分の現実が作られているわけではない、という側面もあります。
例えば、
自分自身の置かれた環境、自分自身の行動、考え方、また体調面なども
現実に影響を与えていることが多いです。
自分の気持ちですら、環境や文化の影響を受けている可能性は否定できないでしょうしね。
なので、感情を整えてもなかなか気持ちが切り替わらない場合は、自分自身の置かれた環境や、自分自身の態度や考え方に着目して整えることが求められる場合があるんですよ。
感情と向き合いたくない人ほど行動や環境に意識が向くことも
ただ、感情を整えることに抵抗感がある人ほど、考え方や環境の変化ばかりを求める、なんてことも起こり得るわけでしてね。
例えば、
- 寂しさを感じ始めると、すぐに今のパートナーと別れて、新しいパートナーと付き合い始める、とか。
- いつもケンカばかりの恋愛を繰り返すので、めっちゃ優しくて文句を言わなそうな人と付き合ってみたらすごく不安を感じることになった、とか。
そこは、自分自身の幸せを考える意味で、丁寧に自分を見つめていく必要があるとも言えるわけです。
自分を感情を整える方法について
では、最後に「自分の感情を整える方法」について少し触れておきますね。
まぁ感情を整える方法は様々存在しますから、全てを触れることは出来ないのですが
例えば
「感情が高ぶったときに、ゆっくり深呼吸してみる方法」
はかなりいい感じです。
セルフワークとして取り組める方法は
「気持ちを紙に書く」「(辛いとき、泣けるならば)ちゃんと泣く」となりますね。
例えば、辛いとき、しんどいとき、時には涙も出ないときもあるでしょうが、ちゃんと自分の気持ちを外に表現してあげることはとても大切なことです。
そこにあるネガティヴな気持ちであったっていいんです。
「今、感じている気持ちをちゃんと認めてあげること」を大切にしてほしいんです。
「なんのこれしき!」と我慢して頑張るのもいいんですが
気持ちを外に出してあげることで、心が軽くなっていくこともありますからね。
(感情を他人にぶつけるとは違いますよ)
もちろん感情を認めることで苦しくなったり辛くなりすぎるなら、そこでストップで、できれば一人で取り組まないほうがいいですよ。
やっぱり一人では抱えきれない気持ち、一人では気づけない気持ちというものも存在しますからね。
そんなときは、カウンセリングがおすすめです。
最後に
心に余裕を作ってあげることって本当に大切なことです。
心に余裕がないときほど、現状維持、現実対応で精一杯になってしまいますからね。
ただ、そんな自分自身のこともどうか蹴飛ばさないであげてください。
今まで我慢してでも頑張ってきたのは、他でもない自分自身なのですからね。
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