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忙しくてあまり会えない余裕のない人と恋愛して別れることが続いている
浅野先生へ質問です
浅野先生のブログを毎回なるほどー!と読ませていただいております。
ここ2年くらいとても苦しくて、アドバイスをいただけたらと思い投稿させていただきました。
私は20代前半で交際人数は2人なのですが、2人とも半年ほどで別れてしまい、親密な関係になれない同じパターンの別れ方をしていて私に何か問題があるのでは!?と悩んでいます。
共通点は、忙しくてあまり会えない余裕のない人です。特に2人目の元彼は、仕事、資格の勉強に趣味(アイドルの追っかけ、ゴルフetc)ととても忙しくあまり会えなかった上、SNSではよく女性と話していて不安でした。
最初は熱烈に付き合ってほしいと迫ってきて一瞬ラブラブなのですが、私が心を許して好きになると、なんとなく距離を置かれ、2人とも最後は忙しくて会ってられないからという理由で振られてしまいました。恋愛をするまでこんなに傷つき苦しんだことはないので自分の変化にとても驚いております。
また、付き合っていたときに、ごくたまに寂しいと伝えたら2人ともすごく嫌な顔をしていました。なので、会いたいや寂しいをあまり伝えないように、仕事を応援しながら明るく振舞って頑張ってきたのですが、結局最後は気持ちが重い、温度差を感じると言われてしまいました。
私は好きな彼の気持ちを尊重したいので、本当は別れたくないし引き止めたいけど、感謝と謝罪を伝えて終わりにしましたが、2人ともそれには無視です。罪悪感があるのかなーとは思いますが、ごめんとか一言くらい言ってくれても、と思ってしまいます。
もう重いの基準がわからないし、もしかしたら私は人の愛し方が間違ってるのかもしれない、このまま誰とも親密にはなれないのではないかと考えては涙が止まりません。
長文乱文失礼いたしました。
ネタ募集ネーム:たまごさん
たまごさん、いつもご覧いただきありがとうございますm(_ _)m
大変おまたせしました。今日はたまごさんのご質問にお答えしたいと思います。
ご質問読ませていただきました。
こういった経験をされるとなにか自分に問題があるのでは?と感じちゃいますよね。
では、できる限りのお答えをさせていただきたいと思います。
共通点は、忙しくてあまり会えない余裕のない人
たまごさんおっしゃるように、共通して言えることがあるとしたら「恋愛とは距離をおいている男性」のようですね。
実はこのような「恋愛とは距離をおいている男性」って、距離があるという意味での「安心感」をもたらすことが少なくないんですよね。
こう、グイグイ迫ってくるわけでもないし、ガンガン攻めてくるわけでもないし、愛情表現が豊かとも限らず、比較的彼女にダメを出し続けることも少ないわけで、そういった意味でのリスクが少ない人、とも言えるんです。
もちろん、恋愛とは距離をおいているけれど、雄弁に恋愛を語る人もいますけどね。それがいいかどうかはまぁ、別の話ですよね。
ただ、恋愛とは距離があるからこそ「男性の興味の対象が恋愛以外」となっていることも少なくないわけです。
例えば、毎日遅くまで仕事を続けている男性、趣味に没頭している男性、友人関係を重視している関係・・・いろいろなところに興味を持って、そこにエネルギーを投資しているわけです。
そんな男性の皆さんも、恋愛の中でさまざまなリスク(好かれているのかな、僕と一緒にいて楽しいのかな、といった気持ちの動きなど)を避けるために、適度に距離をとってくれる女性と関係を持つ事が少なくないともいえますね。
そんな二人の間には、なんだか詰めたいけど詰められない間合いのようなものが生まれていることが多いんです。
「問題は距離を埋める」の法則
僕たちの学ぶ心理学には、このような考え方があります。
「分離感が問題をつくる」
「人と人が分離した距離の間に問題ができる」
分離感とは、他者と自分が分離している、という感覚のことですね。
誰しも分離感を持っていますし、感じれば「寂しさ」を感じるものなのですが、これが自己を認識する原点でもあるんですよね。
もしお互いが、恋愛の中で相手との距離(分離感)を感じているとしたら、お互いに寂しさを感じつつも、パートナーと自分の違いを認識するようになるんですよね。
いわゆる「恋愛なんて他人同士が行うものなんだから、違って当たり前」という話が指す意味とは異なる、「パートナーと自分」の違いをより認識するようになる、というわけです。
だから、この状態で「ねぇねぇ、あなたは私のこと(二人の関係)をどう思っているの?」と聞けば、相手は「あぁ、相手と自分の気持ちは違うんだな」と感じやすくなる、という理屈が成り立ちます。
分離感が強くある関係では、どうしてもお互いの気持ちが共有できるのではなく、(相手と違う)自分を認識してしまうというわけですね。
ここで、多くの人が持つのが「問題意識」です。
「相手と自分(の考え方)が違う」などの問題意識。
だから相手から「気持ちが重い、温度差を感じる」なんて言葉が飛び出してくる、というわけです。
それはまさに「分離感があるところでは、相手との間に問題が埋まる」ようなイメージになると言うわけです。
同時に、分離している関係では「怖れ」を感じやすくなります。
自分から意識的に相手から分離すると、自意識が過剰に作用し、怖れを感じやすくなるわけです。
だから、つい相手との距離を置くような言動がうまれやすい、とも考えることができますね。
なので、どんな人も分離している状態では、相手から突き放される言動を受けやすい、ということです。
本当に相手が話していることが、自分の一部に向けられていることなのか?
それとも、分離感が強くて伝えられている言葉なのか?
どちらも恋愛としては良い状況ではないとしても、相手の言葉の意味をしっかり見つめることができないと、相手の突き放す言動が自分の内面に突き刺さってしまうこともあるよ、という話です。
自分自身の愛情と向き合い、その価値を受け取ろう
>私は好きな彼の気持ちを尊重したいので、本当は別れたくないし引き止めたいけど、感謝と謝罪を伝えて終わりにしましたが、2人ともそれには無視です。罪悪感があるのかなーとは思いますが、ごめんとか一言くらい言ってくれても、と思ってしまいます。
もう重いの基準がわからないし、もしかしたら私は人の愛し方が間違ってるのかもしれない、このまま誰とも親密にはなれないのではないかと考えては涙が止まりません。
うーん、切ないですよね。
ただ、涙が止まらなくなっちゃうぐらい、がんばって彼のことを尊重したのは、たまごさんなんですよね。
今日は先に理屈っぽく書きましたけど、こういった距離のある恋愛ではどうしてもネガティブな出来事が起きやすいものです。それはある意味、心理的な作用とも考えることができます。
ここで何より大切なことは、実際に起きた現実をどう理解するかもそうですが、あなたが彼を心から尊重し受け入れようとしたという事実を受け止めることではないでしょうか。
僕自身がカウンセリングさせていただいていると、いつも思います。
特に女性のみなさんは、本当に心から相手を受け入れてあげたい、喜ばせてあげたいという気持ちを心の底でしっかり感じている方が多い、と。
僕はそれだけで、あなたは恋愛や親密感にふさわしい人だ、と感じてしまいますよ。
あなたが彼のために捧げた気持ちや、実際に起こした行動は、本当に尊いものなのではないでしょうか。
この自分自身の愛情をしっかり見つめること、感じること。
これこそが親密感を感じ、2人が愛し合える関係になる癒しポイントだと思いますよ。
そのために、今日は若干理屈っぽいことを先に書いたというわけです。(いつも理屈っぽいですけどね(^^;)
心理学は、あなたの心をより良い方向に導く1つのツールに過ぎません。
実際に幸せな恋愛や、親密で素敵な関係を作る要素は、あなた自身の中にある、人を大切に思う気持ち、彼のことを受け入れようとしたその愛情にあります。
その価値と素晴らしさを、自分として実感することは、ときに難しいことかもしれませんが、自分自身の内面にあるものがしっかり目を向け、向き合っていく意識を持たれるといいかもしれませんね。
それこそが距離のある男性ではなく、ちゃんと向き合っていける男性と出会う秘訣なのです。
そのサポートを僕はさせていただいているだけにすぎず、あなたの中にはきっと幸せな恋愛をする力があると僕は思いますよ。
セルフワークとしては「私はちゃんと大切な人を愛せる人です」と宣言していきましょう。
もし、この言葉が自分になじまないだとか、葛藤するなら、まだ過去の恋愛のダメージが残っているかもしれません。
そんなときは、どうか自分の心を癒し、辛い気持ちがあるならちゃんとケアして、あなた自身がもう一度前を向けるように考えてみてくださいね。
無価値感は真実ではありません。
真実は自分には愛があるという事実だけです。
そんな自分に戻るプロセスが1つの「癒やし」だと思っていただければ幸いです。
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