5 犠牲はしない
犠牲は「罪悪感」が動機の行動です。
だから、尽くしても尽くしても、必死に頑張っても報われた感覚がやって来ません。
例えば
- このままでは愛されないから相手に尽くすべきだ
- 私は不十分な存在だから、このままでは周りに申し訳ない。自分のことを顧みず尽くすべきだ
誰かが喜んでくれる、誰かのためになっている、そんな事実があったとしても、一時「ホッ」とできるだけで、報われる思いや充実感、達成感を感じることが少なくなるのです。
それだけでなく、犠牲を捧げられた側も心から喜べず、幸せを感じられません。
犠牲は一見美しく見えますが、実は誰も幸せにしていないのです。
だからこそ、「自分が悪いから埋め合わせをしなければ」という無理な行動はしないと決めてください。
もし本当に謝罪が必要ならば、誠実に丁寧に心を込めて謝罪すればいいのです。
6 自分の今できるベストを尽くす
これは、「今の自分にできるベストを尽くす意識を持つこと」を指します。
「自分の力」は、常に同じように発揮できるわけではありません。
つまり、自己ベストとは常に変動するものなのです。
また、今の自分ではすぐ答えや結果が出せない問題と向き合うこともあるでしょう。
自分の力では解決できない課題や問題と向き合うと、心の余裕も失いがちになります。
そんな時こそ、「今の自分にできることをする」と意識することで、無力感や罪悪感から解放され、自分の心に余裕ができるのです。
できないことで自分を責めることや、自分にはできないと諦めることに意味はないと知りましょう。
だからこそ、日々「今日の自分のベストを尽くす」という意識・行動を身につけてみてください。
7 正しさより、ほんとうの幸せを選ぶ
「正しさより、ほんとうの幸せを選ぶ」とは、幸せになる手段ばかりに固執せず、本当の自分の望む幸せを選ぶことです。
この「幸せになる手段」のことを「自分の正しさ」と呼びます。
私達は幸せになろうと努力し、幸せになるための手段を身につけます。
が、いつしか幸せではなく、その手段ばかりにこだわってしまうことが多いのです。
例えば、
- 仕事(手段)に固執するあまり、温かい家族を放っておいてしまう。
- 子供の教育方針(手段)に固執し、子供との幸せを見失う。
- 家庭の維持に固執し、夫や妻との関係を適当に扱ってしまう。
- 営業成績に固執し、顧客対応や取引先との信頼関係を大切にしない。
だからこそ、「幸せになる手段ばかりに固執せず、本当の自分の望む幸せを選ぶ意識・習慣」を身につけてください。
本当の自分の望む幸せを選ぶことそのものが、「自分を大切にすること」なのです。
8 リーダーシップを発揮する
リーダーシップを発揮するとは「幸せのために率先して自ら行動し変化すること」です。
私達はどこかで「誰かが幸せにしてくれるだろう」と期待することがあります。
いわば「相手が先に変わったら、私も変わるのに」と、相手に変化を求めてばかりで、何も変化を起こそうとしないのです。
例えば
- 夫が、妻が優しくしてくれたら、優しくなるつもり
- 上司が変わってくれたら、仕事にもやる気が出るだろう
- 親が理解してくたら、私も理解しようと思う
では、「相手が変わらない」としたら、ずっとこの状態を維持するのでしょうか。
それは自分を大切にし、自分の本当に望む幸せを生きようとする姿勢でしょうか。
違いますよね。
しかし、僕たちは自分から先に変わることを「妥協」や「損」と勘違いしてしまうのです。
そしてその勘違いは「本当に妥協する羽目になる」「本当に損をする」という形で現実化してしまうのです。
そんなときは、自分が率先して「変わろう」という意欲を持ってください。
これを「リーダーシップを発揮する」といいます。
だからこそ、「率先して、私から変わる習慣」を身につけてください。
9 自分を大切にできない自分をも「許す」
「自分を大切にできない自分をも「許す」こと」とは、今までの自分や、自分を大切にできないでいた自分を許すことです。
これが「自分を大切にする習慣」の中で最も重要なことです。
例えば、
- 今まで自分を大切にできずにいた自分を批判しないこと
- 自分を大切にできないことで失敗した過去も「しゃーない」と受け容れること
- この記事にある「自分を大切にする方法」をうまく実践できない自分を許すこと
自分を責めても何も変わらないし、誰も救われないんです。
つまり、自分を大切にすることは、問題解決でもなければ、やらねばならないことでもありません。
そもそも自分を大切にできないことは、あなたの人間性の問題でも、あなたが怠惰なわけでもありません。
自分を大切にできない原因は
「あなたの中にある考え方、観念、感情、そして習慣」にあるのです。
「自分を大切にする」ことを考えるなら
「今までの自分を認めて受け入れ、今日から新しい考え方、観念、感情、習慣を手に言えること」です。
だからこそ、自分を大切にできない自分をも許しちゃってくださいね。
できることから「自分を大切にする習慣」を身につけていってくださいね。
以上、皆さんのなにか参考になりましたら幸いです。
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