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うっかり人の地雷を踏んでしまうときってないですか?
全く悪気なんてなかったのに他人の地雷を踏んでしまってトラブルに。
「あぁ、そんなつもりはなかったのにやってしまった・・・」
そんな後悔をした経験ってないでしょうか?
こちらに悪気がないほど、相手の地雷を踏んでしまったことを悔やんでしまいますよね。
これらは対人関係や恋愛でのトラブルの理由になるものですね。
今日は人の地雷はどこにあるのかと、地雷を踏む人の心理、そして人の地雷を(極力)踏まない私になる方法について考えてみたいと思います。
人の地雷を踏むとはなにか
さて、そもそも人の地雷を踏むとはどういうことなのでしょうか。
「人の地雷を踏む」:「触れてはいけないものに触れる」などのような物事を例えて言う表現。(出典:Wablio辞書)
人の中にある触れてはいけない内面的部分、もしくは、相手が隠している内面的部分に触れるということですね。
例えば、コンプレックス、失敗間、劣等感を感じる部分や、恥の意識がある部分が対象になるでしょう。
だからこそ、他人の地雷を踏む行為自体、どこか悪意や攻撃性があると解釈されやすいものかもしれません。
ただ、相手の興味を引くためにあえて地雷を踏む場合や、まったく悪意なく相手の地雷を踏んでしまう場合もあるんです。
とくに「うっかり地雷を踏む」こともあって、この場合は地雷を踏んだ側も悩んでしまいますね。
人の地雷はどこにあるのだろうか
あなたが全く悪気なく人の地雷を踏んでしまうことが多いなら
「相手の地雷がどこにあるのか」に気付いていないのかもしれません。
もちろん人の気持ちをすべて理解することは難しいものです。
ただ、ある程度「人の地雷はどこにあるのか」に検討をつけておくと、誤解を生まないコミュニケーションができるようになるでしょう。
では、代表的な人の地雷についていくつか事例を上げてみます。
隠しておきたいと思っている自分・過去など
先に紹介した「相手が隠しておきたい自分・過去」です。
相手が隠したいと思う部分、コンプレックスや劣等感、失敗感や挫折感が、それにあたるでしょう。
時には自分の家族、生育歴なども隠したいと思う人がいますね。
特に劣等感が強く、自分の過去を黒歴史と感じていると、家族や出身地、家に関することも地雷となることがあります。
大切にしている人、ものなど
その人が大切にしているものも地雷となる場合があります。
相手の大切にしている人や物を悪く言う、深く考えず批判することも相手の地雷を踏むことになるでしょう。
たとえば、「別れた彼が忘れられない」という友達の前で「その彼もどうかと思うよ?」という友達を思って伝えた一言が相手の地雷を踏むことにつながる場合もあるのです。
その他にも、自分の友だち、親を批判されただとか、好きなもの、趣味、出身地、仕事などにケチをつけられても、嫌な気分になるでしょうね。
愛情(その人なりの善意)
意外と思われるかもしれませんが、相手の愛情も地雷になることがありますよ。
自分なりの思い、愛情にケチをつけられれば、誰だって嫌な気分になりますものね。
誰にとっても「自分の愛情・善意を認めてもらえないこと」はつらいこと。
だから「それじゃ足りない」「意味ないよ」と言われてしまえば、悲しい気持ちになりますよね。
これ、意外とパートナーシップのご相談の中で多いんですよ。
「あなたがダメだ」「あなたは母親(父親)の自覚あるの?」「あなたにそう言われても全然嬉しくない」などが代表例。
これ、相手の愛情や行動を否定しているわけですから、言い過ぎると揉めますよね。
もちろん、伝える側にも言い分があるのでしょうが、大切なことは「伝えるための言葉と表現のチョイス」でしょう。
あえて相手の地雷を踏みぬくような言い方をしなくても、気持ちは伝わるでしょうから。
人の地雷を踏みやすい人の心理
では、全く悪気がなかったとしても、どうして人の地雷を踏んでしまうのでしょうか。
その理由・心理についていくつかご紹介します。
自分のことだけ考えてコミュニケーションしている
これは自分の気持ち中心でコミュニケーションする人のこと。
もちろん悪気なんてないのでしょうが、相手の話や気持ちに意識が向かず、相手の言葉や様子を見て自分の感想を述べるばかりの人、とも言いかえられます。
コミュニケーションって「自分が何を感じるか」も大切ですが、「相手が何を感じているかに気づくこと」も大切ですよね。
人が伝えている言葉や気持ちには、そう伝える背景や意図があるものですからね。
相手の気持ちをすべて正確に理解できるものではないでしょうが、しかし相手の言動に反応すらしないとなるとどうでしょう。
こちらの思いだけで相手と関わるわけですから、うっかり相手の地雷を踏んでしまう可能性が高まりそうですよね。
自分の影響力を過小評価している
これは「自分の影響力についての過小評価」している人です。
「自分で自分の価値を認めていないとき」に人の地雷を踏みやすくなるのです。
自分の行動、発言などには必ず影響力がありますよ。
ただ、どこか自分の価値を感じられていないと、この自分の影響力を必要以上に過小評価してしまいます。
その結果「自分が何か伝えてもそんなに相手に響かないだろう」と考えてしまうのです。
これが、いわゆる「うっかり発言」につながることも少なくないんですね。
ここには「自分の価値を受け取っていない」という心のあり方が見えてくるのですね。
自分に影響力があると分かれば、それをどういい方向に使おうかと考えられますからね。
気を使いすぎる人・考えすぎる人
これは「人と関わるときに気を使いすぎ、考えすぎる人」です。
物事を深く考えたり、人に気を使うことがネガティブだとは言い切れませんよね。
が、それが過剰になり「自分の言動が相手にどう見えるか」という不安が強くなりすぎると、なぜか他人の地雷を踏んでしまいます。
この場合「相手の地雷を直接踏む」のではなく、「間接的に踏む」のです。
多くの人には「隠しておきたい自分」がその内面にあり、だからこそ「人に過剰に気を使われること」で嫌な気分になることがあるわけですよ。
「そんなに気を使われるって、私、なにか悪いことしたかな?」と感じやすくなると言えば分かりやすいでしょうか。
気を使っている側に相手の地雷を踏む意図はまったくないのです。
が、あまりに気を使うことが、気を使われた側の怖れや疑いを刺激するのです。
その結果、相手が「え、あなたって私のことネガティヴに見てるんじゃない?」と思いやすくなってしまうわけです。
このような一連の心の動きのことを「間接的に地雷を踏む」と僕は表現しているわけでございます。
人の地雷を踏みにくい人になる方法
では最後に、人の地雷を踏みにくい人になる方法について、いくつかご紹介します。
自分には素晴らしい価値があると知る
「自分には素晴らしい価値がある」と感じられるように心を整えること。
すると、自分の影響力をいい意味で使いたいと思えるようになります。
逆に、自分を過小評価していると「これぐらい大丈夫だろう」と思って相手を傷つけてしまうことが増えるかもしれません。
自分には影響力があると自覚する
「自分には影響力がある」と自覚することも重要です。
そもそも「自分には影響力がある」と感じることは怖いことなんです。
例えば、あなたが社会的に影響力を持ったり、会社内である地位に就いたとしましょう。
すると、今までは感じなかった「人からどう見られるか」という怖れを感じることになりますよね。
だからつい「自分にはそんな影響力はないよ」と思いたくなるんです。
いやいや、自分はそんなに大したことないよ、と言いたくなるんです。
が、自分の影響力の使い方次第で、人に悪影響を与えることもあるんですよ。
そういった自覚もある程度必要になるでしょうか。
ただ、あまりに怖れすぎると、今度は何も言えなくなってしまうのでそれはそれで問題なんですね。
大切なことは「自分の影響力をどう使うか(どう使いたいか)」を考えて実践することなんでしょうね。
相手のことを見る、感じる、知ることを習慣づける
これは「相手の気持ち、考え」などを見て、知って、感じるような意識付けを持つことです。
すると、自分が得られる情報が増えるので、比較的地雷を踏みにくくなるでしょう。
要は、うっかり地雷を踏むとか、そんなつもりはなかったという気持ちになる場合って、圧倒的に情報が足りないんです。
相手のことがよく分かっていないから地雷を踏んじゃうのです。
それはパートナーであっても親であっても同じ。
自分が思う相手のイメージだけで物を伝えるから揉めることが増えるんです。
そんな場合は、どうしても人を見る、人を知ることが必要です。
かといって、相手を質問攻めにしても逆効果ですよね。
だから、例えば
どうすれば相手が喜ぶか、とか。
相手は何に興味があるのか、とか。
どんなことを相手は大切にしているのか、とか。
相手の素晴らしいところはなんだろう、とか。
そんな事を普段から考えながら、人を見る、知るといったことを習慣化すると、比較的他人の地雷は踏みにくくなるでしょうね。
普段から心の余裕を作っておく
また「心の余裕」も大きな要素ですよ。
今の自分が何かしらストレスを抱えすぎていたり、心に余裕を感じていられないと、ついうっかりネガティブな、相手のことを考えない言葉を発してしまうものです。
自分を整えたり、気持ちに余裕を持てるように毎日過ごすことや、自分を見つめ直すことが、地雷を踏まない私になる方法だといえますね。
最後に
優しい人、真面目な人、律儀な人ほどうっかり他人の地雷を踏むと、つい自分をずっと責めてしまうことがあるかもしれません。
ただ、自分を責めるより大切なことがあるとしたら、「自分が心から表現したいこと」を表現できる自分になることではないでしょうか。
「人の地雷を踏んで嫌な気分にならないように」と考えることも悪くないのですけどね。
ただ、可能であれば「相手にいい気分になってもらいたい」と考えることができると、より前向きですよね。
「人にいい影響力を与えたい」と思えるようになると、自分のことを肯定しやすくなりますしね。
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