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嫌な態度をする同僚の意味やら対処法を考えてみた
浅野さん
いつもありがとうございます!
ネタとして女性特有の心理を教えて頂けたら嬉しいです。
女性の私が男性である浅野さんに聞くのも変なのですけど、ご意見聞かせてください。
私は感受性や感性が敏感な方から、純粋性が特性でもありそこが長所になる反面、そこを利用してくる人もいるからと言われたことがあるんですが
私を見下す態度で横柄にコントロールしてくる人(そんな気がする)が近くにいて、距離を取るため一歩退いていたら
なぜ距離をとるのか
あなたの仕事は他者に負担をかけていないのか?
人からワガママな人だと思われてもいいのか
などさんざん言われました。
なんでこの人、私にこんな嫌な態度を平気でするのでしょうか。
おそらく自部署の方たちにはこういった態度は取らないです。
彼女は自分が一人でいたくないから一人にしないでという意味もあるんでしょうが
わたしは一歩退いていたいのです。
関わりたくないのです。
利用されてる気がして嫌なのです 。
仕事や自部署の方たちはみないい方で本当に有難いのです。
相手の意図がみえて離れていたいのですが、対処の仕方などありましたらご意見お聞かせください。
ネタ募集ネーム:ガーデニアさん
ガーデニアさん、おまたせしました~。
ネタのご協力ありがとうございますm(_ _)m
なるほどー。それはしんどいですよね。急にそう言われると驚きますよね。
苦手な人との関係ってなかなか立ち回り方が難しいって感じる人もいると思うのですよね。
もちろん苦手な人とのやり取りの中で傷ついちゃうこともあるでしょうし。
では、僕なりにあまり近づきたくない人との関わり方・対処法について、書いてみたいと思います。
怖れによるコントロールについて
私を見下す態度で横柄にコントロールしてくる人(そんな気がする)が近くにいて、距離を取るため一歩退いていたら
なぜ距離をとるのか
あなたの仕事は他者に負担をかけていないのか?
人からワガママな人だと思われてもいいのか
などさんざん言われました。
なんでこの人、私にこんな嫌な態度を平気でするのでしょうか。
なるほど。
今回はあくまで「書いていただいてある内容」から読み取れること、という前提なのですが
ここに書かれているのは「怖れによるコントロール」なのだろうと思うのです。
自分が思うような状況を作るために、怖れを使って人を動かそうとする、ってことですね。
人はいい感情を向ける、もしくは、怖れをぶつけることで、相手の興味をひこうとするものですからね。
わざわざダメ出しをしてみたり、怒り出したり、相手のイタイところをついてみたり・・・
これ、あまりいいコミュニケーションの形とはいえませんが、ただ僕たちがたま~にやっちゃうことの一つかもしれませんね~。
それぐらい、その人は「あなたに興味を持ってほしい(自分の影響を受けてほしい)」と思っている可能性がありそうですねぇ。
最近の記事でも書きましたけど
人は自分の影響を受けてくれる人に対しては、自分もその人の影響を受けようと思うようになるものですから。
・一人ぼっち感を感じている人
・あれ、私が間違っているとは思えないんだけど、どうして人は興味持ってくれないのよと思いがちな人
・自分なんて誰にも相手にされないのよ・・・と思う人
・その人自身が怖がり(何かを怖れている)
・相手に何かしら強いインパクトを与えないと、自分に関心を持ってもらえないと思っている人
・親密感が怖い人
・自己嫌悪が強い人
・実は対人関係の中でものすごく傷ついている人
このような人ほど「怖れによるコントロール」を使う可能性がありますね。
怖れを使わない場合は「パワーによるコントロール」となることもありますけどね。
もし自分の影響を受けてもらいたい(関わりたい)と思う人との間で、あえてマイナスのストロークを使うことには、ネタやイジりでもない限り、メリットはないですからね。
「この人は、どうしてメリットがない形のコミュニケーションを使うのだろう?」
と考える余裕があると、相手のことも少し見えてくるかもしれませんね。
少しでも相手のことが理解できると、自分が感じる怖れが減ることもありますから。
特に「相手の言動の根拠を見るといいですよ」なんてお話をさせていただくことがあります。
相手は何を根拠に(何を動機に)そう話しているのか、と考えてみるのです。
たとえば。
もし自分が何かしらのミスをした、失礼があったとして、相手が怒っているなら、それはお詫びをしたほうがいいケースが多いものですよ。
また、真に自分のことを思って苦言を呈してくれている人ならば、その言葉には意味がありますよね。
しかし、相手の一方的な事情で怒っているとしたら、こちらでどうすることもできない場合もあるわけです。いわゆる八つ当たり、みたいなものですね。
今回のご質問にはそこで何があったのか、までは書いてくださっていないのでなんとも言えないのですが、まずは「相手の発言の根拠」について見つめてみてください。
嫌な態度をとる同僚は何のために現れる?
さて、ここでものすごく大切なことを書きます。
僕たちは「知らないことは分からないよ」うに、感じたことがないこともよくわからないものです。
もし、あなたにとって苦手な人がいるとしたら、それは「あなたが苦手にしている(もしくは禁止している)私の一部」を示していることが多いのです。
今回の場合なら「他人に否定するようなことを言う」「嫌な態度を取る」って部分。
もし、あーもう嫌だと自分が思うなら、この相手の嫌な部分が自分の中にありまっせ、と感じているってことなんです。
この要素を普段の自分が苦手にしていたり、禁止している、ということを暗に示しているのです。
まぁ「怖れによるコントロールを使う自分」を感じている、ってことですなぁ。
えーそんなことないです!と言いたくなるところなのですよね、本来は。
まぁねぇ・・・
嫌いな人と同じ要素が「自分の中にもある」だなんて、思いたくもないものですけどね。
ときには「ありえねぇ・・・」と凹むこともあるかもしれませんし。
でも、そうなんですよねぇ。
言い換えれば、自分の苦手な人、自分に嫌な態度をとる人は、「自分にとって何か気づいていないことに気づかせてくれる人」ということなんですわねぇ。
だから「苦手な人ってエンジェルなのだよ」なんて言葉が使われることもあるんですが
これ、普通に考えたら、ぶっ飛んでる話だな~と僕も思います、はい。
でも、そうなんですよねぇ。
*
とにかく自分の内面に存在するもの、自分が感じているものを「ない」としつづけること自体、とても大変です。
ないことを証明するためにはずーっとないことを確認し続けなければならないので大変だ、という。
それゆえに完璧主義になっていませんか?なんて話もあるぐらい。
もう感じているのだから「うーん、でもまぁ自分にもそういった要素があるよな」と受け入れていると、「相手がなぜそういう言葉・態度を使うのか」が、少しづつ理解できるようになるから、そこまで怖くないし、その対処法も思いつくわけですよ。
しかし、そんなのありえねーとなっていると、理解できない(したくない)分だ
け、対処法が思いつかないことも多いのです。
ただねぇ。
そんな自分を受け容れる瞬間は、まー嫌な気分になるので、ウ~ンウンウンと唸ることもありますけどね。
自分のプライドが邪魔して受け入れられん!となることも少なくなくて。
少しだけ僕自身の話をすれば、僕もまだまだ未熟ですから、怖れによるコントロールを使ったほうが早いんじゃないか・・・と思う自分が、自分の中にいますよ。
でも、そんな自分を知っていて、それ以上に自分にも、人のためにもより良い選択があると学んだおかげで、それを使わないだけなのです。
ただ、もし僕が「絶対にそんな手段ありえない!」と思っていると、うっかりそれらしき手段を使っていても気づかない、なんてことが起きるんです。
で、後で気づいて凹むというね・・・。
ねぇ、たとえば、人の悪口や陰口って言いたくないなーと思っていても
自分が悪口を言う可能性を知っていると、言わない選択を理解できるし、言っちゃう人の気持ちもわかるものですよね。
しかし、私はそんなことしないわ、だとか、言っちゃダメだよ、ありえない・・・と必要以上に思っていると、言わないことが前提なので、自分が何をしているのかわからなくなって、実はそうなってた・・・みたいな話はよくありますよ。
あんな風になりたくない、と思うと、あんな風になってしまう、という悲しい話。
これは禁止の心理(禁止をすると欲求が生まれる)という話を示すものですけどね。
だから「私は人のことを傷つけないし、悪くも言わない」と思っていたすんごい真面目な人が、急に爆発しちゃう(特にパートナーの前や、家族の中で・・・・)こともあるとかないとか。
どうして嫌な態度を取る人が私に近づいてくるの?
さて、ここからは、どうして嫌な態度を取る人が私に近づいてくるのか、というご質問も多いのでそれについて考えてみましょう。
まずは「人が近づいてくるとき」って、どんなときかを想像してみるといいですよね。
「人は相手に似ている部分を見出すと親近感を感じる」ものです。
つまり、相手はあなたに類似性を見出し、近づいてくるわけですなぁ・・・。
たとえば、恋愛でも、パートナーが同じ趣味を持っているとなんだか嬉しくなりません?気持ちが分かち合えそうで。似てると相手に近づきやすいですよね。
これと同じように、同じ要素(感情)を持っている人には近づきたくなるわけですよなぁ。
なんか・・・共有できそうな感じがすればするほど、そうなります。
だから、相手が「イヤだ」と拒絶しても、相手は近づいてくることもありますわな~。
相手が普段から孤独を感じていれば余計に近づいてきますよねぇ。
ただ、自分にとっての嫌いな人とは「そんな自分ありえない」という要素ですから、自分でもどう扱っていいか分からないし、相手に近づかれると最悪な気分になるってことなのです。
それはいいことですよね!
いい人と出会っていれば、自分の中の「いい自分」を感じられますからね。
・・・。
そう、ここまでの話の流れから、もうお気づきですよね。
自分がいい人と出会い、いい気分になるなら、それも「自分の感じている気持ち」です。
人が感じさせているのではなく、自分がそう感じているのです。
ということは・・・
もしあなたに対してよい態度で接してくれている人がいるなら、「人はあなたを見て良い気分を感じている」のです。
であるならば、自分の良い部分、もっと見つめてみてもいいですよね。
そして、もっとその人たちとつながれる、感謝したり自分を高めあえると思いませんか?
しかしそれでも「私、嫌われてるんじゃないかな?迷惑なんじゃないかな?」って思う人、いませんか?
この感覚を持っていると、ついつい同じ感覚を持っている人を引き寄せることが多いようですよ。
*
カウンセリングをさせていただいていますと、自分が悪いわけでもない状況でも「自分が悪いのかな?」と考えちゃうというお話を伺うことがあります。
そのパターンの影響で深く悩まれている方にも出会います。
すると、相手は自分に対して怒っていて、その理由は私にある・・・・のかも?と感じやすくなるのですよね。
これ、実は自分が怒られたくない、批判されたくない、否定されたくない、傷つきたくない・・・・と思っている方ほど感じやすいもの、といえます。
この場合、どこか自分は怒られ、批判され、否定され、傷つくのは嫌だ、と思うほどの痛みが隠れていたり。
その深層心理には「自分は傷つき罰されるにふさわしいのではないか?」といった自己概念が存在する可能性があるわけです。(だから、更に攻撃されるんじゃないの?と不安になるのですが)
そして、実は自分は傷つき罰されるんじゃないか?と強く思う人ほど、
・自分を責めるか(最悪に備えて自分を責める)
・人を責めるか(人を責めて自分が傷つかないようにと思う)
そういった行動に出やすいのです。
意識の向きが内か外かの違いはありますけど、根っこは同じです。
だから、「私は人を責めないし迷惑をかけないように注意しているのに・・・」という人が、なぜか自分を責めてくる人を引き寄せてしまうわけですよ。
それは「自分が悪いんじゃないか」「自分は罰されるんじゃないか」といった思い・自己概念・心のあり方が似ている場合にそうなるのです。
だから、自分を癒やし、自分の価値を高めていくことに取り組んでみたり
「自分は自分として素晴らしいのだと感じられるように」カウンセリングやセミナーで癒やしを深めていくと
自分を責めてくる人との感情・感覚が合わなくなるので、そういった人が近づいてこなくなることも、実際に僕がクライエント様から伺う話なのです。
一定の距離を置くことが悪い選択肢でもないらしい
親密な人から距離を置くならまだしも
苦手な人と距離を置くこと自体に「悪いなぁ」と思う人もいらっしゃるかもしれませんね。
ただ僕は、「
自分が苦手にしている人と適度な距離を置くこと(思いっきり避ける・嫌うじゃないですよ~)」も、お互いのためになる場合があると僕は思います。
これ、「恋人選び」として考えてみると分かりやすい。
もし、自分があまり好きになれなそうな人に、まぁグイグイ来られて、どうにも断れずに付き合うことになったとして。
自分でも受け入れたんだから好きになろうと思うけど・・・でもなかなかその気になれないとしたら
これ、お互いのためになっている・・・でしょうか???
もし、あなたにとって苦手な人がいるならば、「その人はそういった人なんだ」と認識して、相手と一定の距離を置くことに、必要以上に罪悪感を持ち込まないことも大切ですよね。
人と近づく自由もあるけど、距離を置く自由もあるのよね、ということ。
かといって、あからさまに「ヤダ!」と相手を突き放したり、逃げるようなことを繰り返せば、一般的にみて感じ悪い態度(つまり極端過ぎる)ので、まぁどんな対人関係も、大人な感じで失礼のないようにしていれば、それなりの距離があっても問題ないことも多いでしょう。
*
こういったお話をすると
「こちらが距離をおいても相手が近づいてくる場合はどうすればいいんですか?」
というお声も伺います。※ストーカーなどのケースではないので念の為。
これねぇ、よっぽど近付がれることが怖い=嫌な自分(感情)を感じている、のだと思うのですよね。
その場合は、できるだけ早い段階で、相手に優しくNoという意思表示をすると、相手との距離がとれる場合がありますよ。ちょっと勇気は必要ですけど、意思表示は必要かなぁ。
ここでのポイントは我慢して気持ちを溜め込まないこと。
嫌だ嫌だ!という気持ちを強めて、相手を必要以上に攻撃しないこと。
まずは、怖いを認めること、なんですよね。
怖いと言えないとほんと苦しいから。信頼できる人に相談してみるなど、一人で抱え込まないでほしいなと思います。
怖いと言えず我慢していると、自分もしんどいばかりか、自分が相手にものすごい攻撃性を向けることになるのですよね。
すると、その投影で、相手はさらに「責めてくる」「近づいてくる」「嫌な気持ちにさせられる」といった怖れが強まります。
自分が相手を攻撃して、嫌っている分だけ、相手にもそうされるかも・・・という思いが高まるのですね。
ということで、「あーもう嫌だ!」と思うのは仕方がないですが、そこにこだわりすぎてもしんどいのです。
このまま放って置くと
「あーもう嫌だって言っているでしょう!なんでわからないの!」と相手に言いたくなったりしてね。
今度はこちらが怖れによるコントロールを使うハメになり、周囲から「なんだ、二人は似てるのか。お互いさまじゃないか」と誤解されるとめっちゃ悲しいので、要注意です。
それでも相手がわかってくれない場合は、然るべき人(会社なら上司など)に相談してみてはいかがでしょう。
一般常識的に考えて、あまりに相手が一方的にひどい態度をとる場合は、現実的な対処も必要だと僕は思います。
女神視点を持つという上級テクニックもいい方法
ここからは上級テクニック。
「相手はそれぐらい傷ついているのかもしれない」
「なにか事情があってそうしているのかもしれない」
そう、相手を理解して許す視点を持つことができると、自分の気持ちがかなり落ち着きます。
まさにこれ、女神視点。
更に優しく穏やかに接することができれば、その嫌いな人の評価はどうなるかわかりませんが、周囲からの評価も上がりそうですよね。
実は僕たちは「相手を理解する」ことができると、自分の不安、怖れ、相手に向けている敵意、警戒心、攻撃性といったものを手放すことができるのです。
それだけで気持ちが落ち着き、冷静に相手に対処することができるようになります。
女神目線が持てるようになると、ある意味「無敵」に近づきますから、そう簡単には傷つかない私になれます。
このメリットはたしかに半端ないです。対人関係が超楽になります!
だから、この女神目線が持てるならそれに越したことはないのです。
が、いきなりここに辿り着こうと思っても難しい場合があります。
そもそも、嫌な人がいるから女神視点を持って自分を守りたい、と思っても女神になれないのですねぇ。
嫌、から、許しは生まれないので、女神になろうと思ったら、やたら自分や人に厳しい鬼軍曹になっていた・・・なんてケースもありますね。
「んーたしかに嫌だけど、相手にも事情があるんだろうなぁ」と生暖かい目で見守れるほどの、自分の心の平穏、豊かさ、幸せ、も必要です。
自分癒やしも大切ですよ、ということですなぁ。
たまにものすごく真面目な方がいて、自分はしんどい思いをしているのに、いきなり女神目線を得ようとして頑張りすぎてしまい「私は女神目線になれない」と凹む人がいるのです。
気持ちは凄くよく分かるんですけど、そこで自分を諦めたり、責めないでほしいのです。
女神への道は一日にしてならず。
着実に、自分を見つめ、大切にし、自分の幸せを見つめていく。
仲間や大切な人に感謝し、つながれる人からでいいので人を愛し、誰かのために与えることを続けていくことを繰り返す中で、女神目線へ近づいていきます。
そうなりたいと思い続けてプロセスを進めればいいのです。
特に自分の幸せはもうめちゃめちゃ大事です。
心はバランスが大切ですねん。
プラスを伸ばしてから、マイナスに目を向けてみてもいいですやん、と。
とくに自分に厳しい人ほど、そう考えてみてくださいませ。
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