ちょいと昔の話になっちゃいますけど「ダメンズコレクター」なんて言葉がありましたよね。
この言葉は「ダメンズばかり好きになる女性」といった意味合いがありましたけど
いわば「ダメになりそうな恋愛を選ぶ理由」も存在するんですよね。
もちろん多くの方がいつも「本気で恋している」し、「幸せな恋愛や結婚がしたい」と思われているんです。
それは間違いのないことでしょう。
ただ、すごく好きな人の前に行くと「自分らしくいられなくなる」という心理パターンがあると、「ちょっとばかり手の掛かる彼」「周りからあの人はやめときなよと言われるような彼」を選んでしまう場合もあるのです。
今までの恋愛経験の中で「心当たりあるわー」とこっそり思っているかたもいらっしゃるかもしれない・・・。
もちろんこれがいいか悪いかなんて誰にも判断できないわけですけどね・・・。
Index
ダメになりそうな恋愛を何度も経験してしまう心理
「ダメになりそうな恋愛を何度も経験する心理」として代表的なものが「怖れ」です。
もちろん恋愛には、好きになる怖れ、愛される怖れ、親密になることへの怖れ、など、様々な怖れが伴いやすいわけです。
そもそも恋愛中に感じるあの「ドキドキ」は、怖れを感じているから生じることなので、まぁ相手をめっちゃ好きになるだけで、すでに怖れを感じているんだよね、と言えるわけです。
ただ、何度もダメになりそうな恋愛を選んでしまう人が怖れていることは
「あなたの気持ちは受け取れません。ごめんなさい。」
「君には感謝してるよ。でももう付き合えないんだ、ごめん。」
そのように相手から言われてしまう(のではないか)という部分であることが多いです。
それがどうにも嫌だし、言われるとめちゃくちゃ傷つくので「自分がお役に立てそうな、ちょっと手の掛かりそうな人を選んでいる」という部分があるといいますかね。
もちろんこれもいい悪いで語れることではないのですよ。
誰を好きなったっていいし、それは個人の自由ですから。
ただ、カウンセリングには「なぜか恋愛だけつまづいちゃう」と悩まれている方がお越しいただくわけですよ。
そんなみなさんにとっては、このような視点で自分を見つめ直すこともまた有効に作用することなのかもしれません。
ダメになりそうな恋愛を何度も経験する人って、実は自立的な女性に多いんです
さて、ダメになりそうな恋愛を何度も経験する人って、実は自立的な女性に多いと僕は考えています。
自立的な女性とは、普段はしっかりもので仕事もきちんとこなされている、常識的な価値観をお持ちの女性ってことです。
ただ、何かしらの事情があって「自分の気持ちを受け取ってもらえない」という部分に、心が少し過剰な反応を示している可能性があるんです。
そもそも、何度もダメになりそうな恋愛を選ぶ理由が
「あなたの気持ちは受け取れません。ごめんなさい。」
というふうに相手から言われてしまう(のではないか)と怖れる部分にあるとしたら。
これっていわば「失恋」「こちらの気持ちを受け取ってもらえないこと」をすごく怖れていることに似ていると思いませんか?
それぐらい「自分の気持ちを受け取ってもらえないことがつらすぎる」と感じていたり、「失恋だけは嫌だ」という気持ちが強くなってしまっているのかもしれませんよ。
もちろん誰しも失恋を好む人はいないと思うのです。
が、ある程度自分を信じて大切にしてあげられる人の場合は、「まぁ自分の気持ちを受け取ってもらえなくても仕方がないよね、相手にだって気持ちがあるわけだし」と思えるものなのかもしれません。
ただ、何かしらの事情で「私の気持ちを受け取ってもらえないことがつらすぎる」と感じているとしたら、そうは言ってられなくなるんでしょうね。
そして、「私の気持ちを受け取ってもらえないことがつらすぎる」という気持ちが強ければ強いほど、普段から自立的な態度を示すことにつながるんですよ。
一生懸命、恋に仕事に頑張って「傷つかないようにしている」という部分が、自立的な態度を示しているわけなんです。
なので、実際のカウンセリングの中では、僕から
「なるほど、好きになる人と離れるのは辛いですよね・・・」
なんてお声をかけさせていただくこともあるとかないとか。
その言葉には
「もしかしてすごく失恋(ハートブレイク)を怖れていませんか?だとしたら、それはなぜなんでしょうね?」
という意味も込められていたりします。
※自立女子さんが何度も失恋をする理由を考察したコラムもありますので、よろしければこちらもご覧くださいね。
恋愛がダメになると感じる理由は自己攻撃にある
ダメになりそうな恋愛を何度も経験するという部分から、幸せな恋愛や結婚に向かうことを考えるならば
「恋愛がダメになると感じる理由に整えるべきポイントがある」と言えます。
もし、あなたが「ダメになりそうな恋愛を何度も経験した」のであれば、それが一般的な観念で見て「いいか悪いか」と考える必要はなく、そこにある悲しみがあるならまずそれを癒やしていただきたいのです。(いつでもお手伝いしますよ、僕でよければ)
ただ、ある程度悲しみが癒えてきたならば
「なぜ私は、自分の恋愛がダメになりそうだと感じるのか」
という自分の内面に存在する観念や意識と向き合ってみる必要が出てくる場合が多いです。
この「自分の恋愛がダメになりそうだと感じる」という部分には様々な理由、事情が伴っていることが殆どです。
その理由としてよく言われる部分が「自分に自信がないから(自己肯定感が低い)」とか「愛されることが怖い」などと言われます。
たしかにそうなんですが、それだけでは説明がつかないこともたくさんあるんです。
もし、自信がないとしたら、めっちゃ頑張って彼のことを愛したり受け入れて行こうって思いません?
もし、愛されることが怖いなら、彼の気持ちに丁寧に感謝しようって思いません?
それでも恋愛がうまくいかないから困っているんですよね?
これはあくまで僕の経験と研究からくる答えなのですが
実は「自分の恋愛がダメになりそうだと感じる理由」の多くは「自己攻撃」にあるんです。
この自己攻撃が止まらない限り、ダメになる恋愛を何度も選んでしまう、もしくは、うまくいく恋愛でもダメになってしまう、ということが起きるんですよ。
※自己攻撃に関する考察をしたコラムが次にありますので、こちらも参考になさってください。
恋愛がダメになると感じる理由をパートナーと共有している人も多い
また、恋愛がダメになると感じる理由をパートナーと共有している人も多い、というお話をします。
先に恋愛がうまく理由といかない理由を書いてしまいますが
多くの恋愛がダメになると感じる理由は「自分を受け入れ、つながることができない」からなんですよね。
これはあくまで一つの考え方なんですけど
「他者で良好な関係を構築できる状態にある人は、自分自身の内面ともつながれている」
という法則があるんです。
要は、自分が自分ときちんとつながれていたり、受け入れることができている人ほど、自分の外側とも良好につながることができるんです。
逆に言えば、「自己攻撃を強めて自分を責め続けているならば、他者との関係でもうまくつながれなくなってしまう」ということです。
例えば、「自分が嫌い、こんな自分が嫌だ」と自分を攻撃している状態であれば、なんだか人の目が気になったり、恋人や友達から優しくされても「あ、ありがと・・・」みたいな反応になってしまうって、ご理解いただけるでしょうか?
これではどれだけあなたが素晴らしいことをしても「対等な関係になりづらい」と思いません?
もちろんそれがいい悪いという話なのではなく、です。
逆に、多くの恋で悩む自立女子さんは、あなたから優しくされても「あ、ありがと・・・」みたいな反応になってしまうパートナーばかり選んでいませんかっって話なんです。
どこかで、自己攻撃が止まらないので、実は自己攻撃がめちゃめちゃ強いパートナーを選んでしまって、結果恋愛がダメになる、なんてこともよく起きることです。
じゃ、どうして自己攻撃が強いパートナーを選ぶのか、と言えば・・・
「誰よりもその自己攻撃が辛いことをあなた自身がよく知っているから」
ではないでしょうか。
そう、ここにはあなたなりの愛があるんです。
それが紛れもない事実なのでしょう。
しかし、お互いが自分を攻撃して、相手の気持ちをつながれないとしたら、確かにその恋愛関係って終わりに向かってしまうものなのかもしれませんね。
あーなんか切ない。でもそういったお話はたくさん存在するようですよ、はい。
「ダメになりそうな恋愛が続く状態」を卒業する方法
そもそも恋愛の怖れは絆や信頼、つながりや愛によって解消されるもの。
自分自身が「絆」とか「信頼」「愛」「つながり」を感じることによって、ダメになりそうな恋愛が続く傾向も卒業の方向に向かっていきますよ。
だから、好きな人とつながりきれない状態を続けていたり、一人で考え込んでいても怖れを解消できない可能性が高いのです。
まずファーストステップとしては、自分のことをきちんと守って、愛して、理解してあげることなのです。
このあたりに関する内容は次の記事にまとめてありますので、よろしければご覧ください。
ここからの話は、まず自分をきちんと整える意識を持って、それを進めながら取り組むと良いこと、とお考えくださいね。
信頼できる誰かとのつながりを持つ
また、ダメになりそうな恋愛が続く状態を変えていくことを考えるなら
「自分自身が心から誰かとつながること」が重要になるケースも非常に多いですね。
自分自身の心が自分とつながるだけでなく、「最も信頼できる誰かとつながる」という状態を作って上げる感じ。
つまり、自分自身のことを「誰かが応援してくれている」とか、今の自分のことを「誰かが知ってくれている」という感覚が「自分が自分でいいんだよね」という感覚につながることが多いのです。
※これを基本的自尊感情なんて呼ぶこともあります。基本的自尊感情の話は次のコラムにありますのでよろしければご覧ください。
逆に言えば、普段、自分自身の心がが誰ともつながっていない状態だからこそ、恋愛(彼)にだけ心のつながりを求めてしまうケースも少なくないんです。
それが常に悪いと言えるわけじゃないんですが、自分自身の心の状態としては「自分が自分でいいよねと感じられていない」という可能性が否定できないんです。
だから、恋愛(彼)との関係に自分の存在価値をかけることになる人もいます。
でも、それはあまりに重いし、こちらも怖いし、彼にも迷惑だわ(逆に自分がされたら嫌だわ)と感じる常識的な発想をお持ちの方は、おそらく恋愛(彼)とも深い関係になろうとしないし、それはマズいと感じてしまう。
結果、最初からダメになりそうな恋愛を選ぶ、なんてケースも少なくないんです。
自分も相手も喜ぶことを与えていきましょう
その上で、自分も相手も相手の喜ぶことを与えていきましょう。
実は、多くの自立女子さんが「自分より相手が喜ぶこと」をたくさん実践されています。
中には「私の趣味は彼」なんて方もいらっしゃるわけですよ。
それも素晴らしいことなんですよ。
ただ、ダメになりそうな恋愛からの卒業を考えるならば、自分とのつながり「自分の感情や価値や存在意義」を大切にしてみてください。
「今、私はこの恋愛関係を楽しめるかどうか、充実感を感じているかどうか」
ここも大切にしながら、彼を喜ばせてもらえたらなぁ、と思います。
最後に〜自分自身への投資やご褒美も重要な要素です〜
いかがでしたでしょうか。
今回のコラムがあなたの幸せな恋愛のためにオタク建てていただければ幸いです。
最後になりますが、ダメになりそうな恋愛を卒業するためには、いわゆる自分を喜ばせるための「投資や自分磨き」も重要なポイントになりますよ。
多くの自立女子さんはきちんと彼のことを愛することができる人が多いんです。
だからこそ、「自分自身への幸せになるための投資」として
自分が喜ぶことをする、困ったら誰かに相談する、自分の心のメンテナンスを行う
という部分も大切にしてもらえたらな、と思います。
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