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人と絡むと自己肯定感が下がった気がする?
浅野さんへの質問です。
こんにちは。以前も質問させて頂いたゆきです。
あれからも毎日ブログを読んで、心の教科書にさせて頂いております。
ありがとうございます。
何度かの回答や、日々のブログから学んで、自分を癒すことを最優先に、今は自己否定しちゃう自分を許したり、自己肯定感を上げていこうと意識して、かなり自分の成長にも気づき、周りの変化も感じられるようになってきました。
でも最近すごく思うのです。
1人で居ると自己肯定感が上がってる!すごい!って感じられるけど、いざ主人が絡んでくると、とたんに低くなってる自分を感じるんです。(それに気づく私、すごいよね。とも思えているんですが・笑)。
自己肯定感は上がったり下がったりするものだとは思うのですが、いつもじゃないにしろ、主人が絡んでくると下がる感じがするというのは何故なんでしょうか?
あと、主人の心理を理解しようとしてきたので、何かあるたびに、「この人はこういう人よね」と、認められるようになってきたんですが、気付くと自分のことよりも、主人の気持ちを先に考えている時があります。
それも、あれ?自分を認めること後回しにしてない?って気づくけど・・。
自己肯定感が上がってきたとはいえ、まだまだだからなのか、自分軸になっていないということなんでしょうか。
気長に待ちますので、良かったらネタにしていただけると嬉しいです。
ネタ募集ネーム:ゆきさん
ゆきさん、再びネタのご協力ありがとうございますm(_ _)m
なるほど、ご主人が絡んでくると自己肯定感が低くなっているように感じるわけですね。
誰かと絡むと自己肯定感が低くなる?
さてはて、まずは簡単に自己肯定感の話をしようと思います。
自己肯定感とは簡単に言えば
「自分には価値がある」「自分は愛されている」
といったように、自分の価値や存在意義を前向きに受け止める感情や感覚のこと。
自己肯定感が高い人は、自分のことを大切に思い、周囲からも大事にされていると感じることができますし、失敗よりも成功を強く意識してチャレンジしていきます。
人と積極的に関わることもできますし、良好な人間関係を築いていける傾向にあります。
自己肯定感が低い人は、成功よりも失敗した体験を強く意識しやすいですし、自分を否定的に捉える傾向にあります。
人との距離感で悩む人も多いですし、人間関係で悩んだり、特定の関係だけ密着した関係を作り上げたりする傾向にあります。
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この話を引用して、「主人と絡むと自己肯定感が下がる」ということを言い換えてみると
・主人と絡むと、成功よりも失敗した体験を強く意識してしまう。
・主人と絡むと、自分を否定的に捉える傾向がある。
・主人と絡むと、その関係性で悩む。
・主人と絡むと、お互いを尊重できないような気分になる。
・主人と絡むと、つい距離感が曖昧な関係になっている気がする。
となるわけです。
もちろんコレは文字上、理屈上の話なので、ゆきさんの実際の状態とは異なるかもしれませんけどね。
でもどうでしょう?
こう書いてみると・・・何か思い当たる部分ってありますか?
万が一、何か思うことがあるなら、そこに何かしらのテーマが隠れていそうですね。
夫婦関係(男女関係)も一つの人格を有している?
確かに気づけるのはすごいことですよね!
一人でいるときの感覚と、二人でいるときの感覚の違いが明確にわかるようになっているのかもしれませんよね。
ただ、今回のお話は「一人でいるとき」ではなく「ご主人との(二人の)パターン」についてのご質問のように思うんですね。
いただいたご質問って、あくまで「私は私」「夫は夫」というお話ですよね。
もちろんこの「私は私」という軸を作ることはとても大切なことで、優先されるべきことだと僕も思います。
ただ、自分を見つめてより良い方向に持っていくことと、実際にパートナーとの関係にまつわることは、別のプロセスになっていることが多いんです。
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コレはあくまで比喩ですけど
夫婦関係(男女関係)も一つの人格を有しているようなもので、人と同じような成長プロセスを辿るのではないか
僕はそう考えることがありますね。
いわゆるニコイチ、二人で一つと考えるなら、この考え方もある程度当てはまるのではないか、と。
それはまるで
何もできない子供だった僕たちが、愛されながら育ち、いつしか自分の意志を持つ。
思春期に様々な葛藤しながらも自立する。
大切な人を幸せにし、社会に貢献し始める。
この成長プロセスが、パートナーシップそのもののプロセスとある程度リンクする、という見立て。
何もできない二人が、お互いに愛し合い、周囲から支え合いながら夫婦の理想を思い描く。
しかし、ときにお互いの考え方や望むものが対立し、同じ方向に歩めないこともあって葛藤する。
そのうち「自分の考え方が正しい」「もう自分ひとりで生きていけばいい」と思うようになり、関わり合いが薄れる。
その葛藤を乗り越えて、もう一度夫婦としての在り方を語り合い、考え始め、互いをもう一度受け入れ合う。
そして、いつしか「理想の夫婦」と呼ばれるようになる。
*
自己肯定感が高まり、ある程度自分の変化を感じられるようになると、自分の外側との差が明確になることも多いんです。
ここで、自分が次にどのような行動に出るかも、一つの選択ですよね。
「もう一度つながること・絆を培うプロセス」があっていいですし。
あくまで「私は私、相手は相手」と区切る選択もあります。
今回のご質問は、ワンステップ前に進むための気付きとして起きたこと、と考えてみるのもいいかもしれませんよ。
いい意味で自分自身の感じ方が変わってきた、ということですから。
自分の内面の変化に気づいたら、それこそがチャンス
もし、誰かと関わって自分の自己肯定感が下がると感じるならば、感じているのは自分です。
確かに相手の状態に変化があまり見られなければ、違和感を感じてしまうこともあると思うんです。
ただ、「それって相手の影響でしょ?」という考え方に固執することは、避けたほうがいいかもしれませんね。
僕たちの心理学でいうところの「アカウンタビリティの法則」
自分が感じている感情・感覚は自分のもの(責任)である、という視点に立つことをオススメしたいわけです。
人は相互に影響されながら生きていますから、多少なりとも相手の感情の影響を受けるものです。
しかし、相手の感情の影響を受けたあとの「自分の感じ方」は、自分の責任なのですね。
ただ、責任という言葉を重く受け止めすぎる必要はなくて
「コレはなにかのサインかも?」
「実は今までとは違う選択肢を選べるようになったのかも?」
「一体この感覚は何のための気づきなんだろうか?」
そういったヒントにしてもらうといいのではないでしょうか?
以上、何か参考にしていただけば幸いです。
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