いわゆる「夫や彼に優しくしたいけどムリ!できない!」というご相談をいただくことがあります。
えー、基本、僕のカウンセリングに起こしいただく方には、どんな事があってもパートナーのことを愛したい(中には「愛さなきゃいけない」もありますけど)なんて、気合の入った忍耐女子のみなさまが少なからずいらっしゃるわけです。
そんなみなさんから
「夫や彼に優しくしたいけど、ついツッパってしまうんです」
なんて硬派なお声から
「夫や彼の優しさを受け取りたいと思うんだけど、受け取ったらてめぇがダメになってしまいそうでできません」とか
「いつも優しい夫が彼が最近めちゃくちゃうざくなってきて、もう顔も見たくないって思っちゃいます。・・・けどそんな私ってマズいですよね?」
なんてお声をうかがうことがあるんでございますな。
まぁ大体「パートナーに優しくしたいけどできない」とか「相手の優しさや愛を受け取りたいんだけどできない」という問題は、罪悪感によるものっすよね、というのがある意味定石でございます。
なぜ罪悪感を感じているのか?は別にして、まぁ罪悪感を感じているから愛が受け取れないし、愛してくれない人の気持を受け取ることができん、という話であることが多いわけです。
そこで今日は「夫や彼に優しくしたいけどできない!は罪悪感とバランスの罠」という話をコラムにしてまいります。
Index
パートナーが優しくいい人だとすると、相対的に自分は悪い人のように感じる
さて、優しい彼や夫に優しくできん!とお悩みの方のお話をうかがうと
「パートナーが優しくいい人だとすると、相対的に自分は悪い人のように感じる」
なんて感じていらっしゃる方が少なくないのですよね。
別に夫や彼が優しくていい人、自分も愛情深い人、と感じていても何ら問題はないのですけどね。
ただ、なぜか夫や彼が優しくていい人だと、自分は良くない存在なんじゃねーの?と感じてしまうことは結構多いようなんです。
これは一つのパートナーとの間でバランスを取っている様子が見て取れるんですね。
例えば、相手が自立だと、自分が依存になる、とか。
相手が稼ぐ人だと、自分は使う人になる、とか。
相手が子供に厳しい人だと、自分は子供に甘い人になる、とか。
まぁパートナー同士、意識しているかどうかは別にして、バランスを取っていることが多分にあるわけでございますな。
もう少し見方を変えれば「パートナーと自分の比較」なんですわ。
パートナーと自分を比べて、自分のあり方やポジショニングを決めている、といいますか。
まぁパートナーはまるで相棒のような存在なので、そういった事が起きるわけですねぇ。
よって、パートナーが優しくいい人だとすると、相対的に自分は悪い人のように感じて置くほうがバランスがよい、となってしまうことも多々あります。
特に潜在的に罪悪感や無価値感の影響を受けやすいタイプの人ほど、そうなりやすいかもしれませぬ。
夫や彼に優しくできないは、罪悪感から「優しさが受け取れない」ということ
で、ですね。
「優しくていい人な夫や彼に優しくできない」は、罪悪感から「優しさが受け取れない」ということを示していることが圧倒的なんです。
罪悪感ってのは「愛されたらあかん」という感覚をもたらす感情。
なので、優しくされると逃げたくなったり、「その優しさに触れたら危険」なんて名言的なエゴの声をぶっ飛ばしてくるんですな。
まぁ「優しさに触れたら危険」って声自体が罪悪感やらハートブレイクを影響を想起させるものではあるんですけどね。
だから、罪悪感があるがゆえに、自分が愛されることからめちゃめちゃ遠ざかってしまうことになるのです。
この状態で夫た彼の優しさを受け取るっていったって、そりゃ相当難しいんですよ。
だって、自分から遠ざかっているんですから。
イメージとしては「彼や夫から全力で後ずさりしながら、ありがとーと笑顔で応答している」みたいなものです。
えぇ、もはや意味不明ですよね・・・。
優しくできないことも、今の自分自身を維持したい状態を示すのです
ただ、このエゴの声ってのは自分を幸せにしないことも多いんですけど、基本的には自分自身の心理的危機から守るために作用していることがほとんどです。
だから、彼や夫の優しさを受け取ることで、今の自分の心のバランスが崩れたり、「これがあたしやねん」と感じている自分のイメージが壊れたりすることを未然に防いでいるのです。
要は、私が私であるために、優しさを受け取らず、エゴの声を聞いているってことでもあるのですねぇ。
ただ、この状態を継続してパートナーシップがうまくいくかというと・・・
そこはこれ以上は大人の事情で書きたくないところですが、まぁあまりいい関係にはなりませんよね(書くんかい!)
よって、更に彼や夫の優しさがムカついたり、苛ついたり、いらんねん、そんなん!といいたくなってしまうのです。
このとき、心苦しさ、辛さなどを強く感じるかもしれませんね。
「本当はそんな事言いたくないし、優しくしてくれるなら受け取りたいし、私も優しくしたい。でもそれがなかなかできない。」
ここに罪悪感の影響があるのです。
「私って優しくないし、いい女じゃないやん」というね。
どこから罪悪感がやってきているのかを見極めて自分を癒やしましょう
では、優しい夫や彼の優しさを受け取ったり、自分から優しくするためには、どないしたらいいのかという話なんですけどね。
一言で言えば、この手の罪悪感を感じながら、人の優しさに触れたり、人にやさしくするって、結構な苦行になりますよ、という話なんです。
イメージとしては、泥だらけの手で彼や夫の顔を撫でくりまわしている、みたいな感じ。
ね、最悪ですよね(笑)
でも、「そもそもなんで罪悪感を感じているんだ?」という部分は見逃せないものです。
そこから丁寧に見つめていくことが僕のおすすめではありますね。
多く、親子関係だの、過去のパートナーシップだの、過去の挫折や失敗経験が影響していることが多いものです。
要は
「自分ってよくない存在だよね、だからいい人でいないとマズいよね」
と感じた体験から得た感覚が多いってことです。
このあたりには、まぁまぁ自己攻撃が伴っていることがほとんどです。
自分を責める気持ち、攻撃する気持ち、幸せをあきらめる気持ち、自分を嫌う気持ち・・・
そんな自分をフルボッコにするような気持ちがわんさか存在していることが多いです。
そのあたりをほじくり返すわけではないですけど、丁寧に見つめてケアしていったり、今感じているつらい気持ちを丁寧に開放していくなんてことをするのがカウンセリングなんですね。
そんな自分自身のケアを進めていくと
多く自立的な人は「心から相手に優しさを向けること」に関して許可が出やすくなります。
こうするべき、優しくするべき、優しくしないと相手に申し訳ない、ではなく、心から、という部分がポイント。
ま、ここまで進めれればだいぶ癒やされてますよね、なんて話になるんです。
そこまで進むと、自分の中で許しが進みやすくなります。
すると、そのうち、相手の優しさに包まれて、「めっちゃ嬉しい」とか「あー幸せ、私」なんて感じやすくなるんですよね。
ここまで行ければしめたもの、なんですけども。
ただ、実際の癒やしのプロセスって多く「私があかん」もしくは「気が利かない相手があかん」なんて話になることが多いんです。
まぁまぁ、優しい夫や彼もまた、罪悪感からの補償行為をしていた、なんてケースもあるので、どちらがどうのこうの、といい切れる話でもありませんけどね。
でもまぁ、基本は自分の罪悪感を小さくする、という部分がベースになります。
それはどういう形であれ自分にメリットが返ってくる話なので、やって損はないっすよね、と僕はつねづね思うわけでございますけどね。
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