Index
恋愛・パートナーシップの心理プロセスについて
今日のコラムは「恋愛・パートナーシップの心理プロセス」の解説です。
僕たちの心の成長プロセスは「依存」→「自立」へと進む、なんてお話をまとめたコラムがあるんですけどね。
実は、いわゆる男女関係(恋愛・夫婦関係・パートナーシップ)でも、同じような成長プロセスをたどることが少なくないんです。
僕たちの心の成長プロセスは
「一人では生きていけなかった子供」から
「一人で立ち、生きていけるようになり、自分なりの成功法則を身につける」という自立へと向かいます。
これを、恋愛関係(パートナーシップ)に当てはめて考えてみると、次のようなことが言えるんですね。
恋愛・パートナーシップの心理プロセス
恋愛・パートナーシップの心理プロセスについて、ざっくりまとめますと次のような感じになりますね。
- お互いに惹かれ合い、「好き」という気持ちで繋がっていた(ロマンス)の男女。
- しかし、次第に「昔のように好きでいてくれなかったり、その表現が少なくなってきたこと」で傷ついたり不満を感じる時期があり(ハートブレイク)
- ケンカも文句もたくさん言い合って険悪な自体になり、ある時、ふと自分の言動に反省し、自分を律する時期がやってくる(罪悪感)
- その反省から、自分なりにパートナーや二人の関係をより良いものにしようと努力する時期があり(自立の始まり・期待)
- 自分なりに相手を愛することに成功することで、自信を身につけるようになる(自信を手に入れる)
- ただ、自信を身につけた分だけ、自分の愛し方・考え方・価値観にこだわりを持ちはじめ、再び「相手の価値観や愛し方と対立する時期」をむかえることもある(パワーストラグル)
- パートナーとの対立が深まり続けると、「自分なりに愛してきたのに、今まで一体何だったんだろうか」と深い失望を感じ、今の関係性に燃え尽きた感じ、諦めを感じるようになる(デッドゾーン)
パートナーとの関係で問題が表面化する時期は
なお、このプロセスの中で
「パートナーとの関係で問題が表面化する時期・プロセス」は
②しかし、次第に「昔のように好きでいてくれなかったり、その表現が少なくなってきたこと」で傷ついたり不満を感じる時期があり(ハートブレイク)
⑥ただ、自信を身につけた分だけ、自分の愛し方・考え方・価値観にこだわりを持ちはじめ、再び「相手の愛し方や価値観と対立する時期」をむかえることもある(パワーストラグル)
となります。
この時期はわかりやすくパートナーとのケンカやバトルが繰り広げられやすいです。
要は、相手が間違っている!と責めたくなるんですよね。
パートナーとの関係を諦めたくなる時期は
また、このプロセスの中で
「パートナーとの関係を諦めたくなる時期」は
③ケンカも文句もたくさん言い合って険悪な自体になり、ある時、ふと自分の言動に反省し、自分を律する時期がやってくる(罪悪感)
⑦パートナーとの対立が深まり続けると、「自分なりに愛してきたのに、今まで一体何だったんだろうか」と深い失望を感じ、今の関係性に燃え尽きた感じ、諦めを感じるようになる(デッドゾーン)
③の場合、いわば
「相手に文句ばっかり言っていた依存的な自分が悪い(文句を言う割に相手を愛してこなかった)」
という自覚が芽生え、自分が悪かったのか、と思うようになるんです。
一度自分の非を認めるプロセス、ともいえます。
ただ、ここで「自分が悪かった」という思いが余りに強烈であったり、「ふん、もう自分が悪いだなんて思いたくないわ」と感じていると、まぁパートナーと別れたくなるんですよね。
*
⑦の場合は、もう「パートナーと一緒にいる意味がわからない」と感じている状態。
ただ、燃え尽き感が半端なく、人によっては「別れる気力もわかない」という場合もあり、人によって様々な反応を見せることがありますね。
パートナーとの関係が向上する時期は
なお、パートナーとの関係が良くなる、向上していく時期もあります。
①お互いに惹かれ合い、「好き」という気持ちで繋がっていた(ロマンス)の男女。
⑤自分なりに相手を愛することに成功することで、自信を身につけるようになる(自信を手に入れる)
これはみなさんにとってもわかりやすい話ではないでしょうか。
お互いに愛し合っているので、関係はどんどん良い方向に進んでいくんですね。
パートナーシップのデットゾーンを超えて絆を作る方法 〜天国の扉は二人で開く〜
ただ、ここまでのパートナーシップのプロセス解説ですと
「え、パートナーシップって最後は燃え尽きて終わるの?」と思われても仕方がないんですよね。
そこまでしか書いていませんから。
ただ、ちゃんとこの先のプロセスも存在します。
いわば、パートナーシップのデッドゾーンを超えて絆を作る方法もある、ということです。
*
パートナーシップがデッドゾーンに入っているということは
「自分なりに頑張っても誰も幸せそうではない」という状態や
「自分が妥協すると相手は喜ぶけど、こちらは幸せじゃない」という状態
また、実際に浮気や病気といった問題が発生していることが多いんです。
だから、自分の愛し方を貫いたところで自分が苦しいし、相手に合わせていても、自分がしんどい、なんて状態が続くわけです。
ここを打開する方法は
「与えること」よりは「受け取ること」「絆を取り戻すこと」になるんですよね。
だから、
「もし、あなたのパートナーが真実のパートナーなのであれば
あなたがあなたの弱さを捧げた時、喜んでその捧げ物を受け取り、愛してくれるでしょう」
となるわけですが
「そんなこと信じられるか!」
が、多くの方の本音ではないでしょうか?
ただ、そこが信じられなかったからまるで燃え尽きたような関係性になっている、とご理解いただくこともできるのではないでしょうか?
デッドゾーンでは、自力では関係性向上が難しい
実は、パートナーシップのプロセスがデッドゾーンに入っていると
自力だけでは関係性向上が難しくなっているんです。
すでに、(それが間違っているわけではありませんは)自分の愛し方や方法論は限界となっているわけです。
だから、パートナーの愛、意思、力がどうしても必要になってくる。
ときには、友人やカウンセラーなどの支援やサポートも必要になることがあります。
もし、あなたが「パートナーの愛や意思、力を必要とする」なら、そこで自分なりの愛し方を見せれば見せるほど、それが実現できない、ということになりますよね。
よって
あなたの悩み、弱さ、苦悩、葛藤をパートナーに見せて、力を貸してほしいと願うこと
が求められる場合が多いのです。
もちろん、こんなこと依存的なプロセスや、自分が愛する自信を身につけるプロセスでは逆効果になることなんですよ。
が、デッドゾーンでは有効に作用するんですよね。
弱さを見せられるだけのパートナーへの信頼を
まず、あなた自身に聞いてみてください。
もし、あなたの愛する人が苦悩していて、その苦悩をこちらに見せてくれたなら、あなたは喜んでそれを受け入れ、愛するのではないでしょうか。
そして、その相手の好意から信頼を感じることができる、と思いませんか?
この体験は、今までに感じたことがないような歓びと安心感
そして、本当の愛の力強さをを感じることになるでしょう。
これと同じ体験を、あなたの愛する人に捧げること。
あなたの弱さが、相手の強さ・愛を肯定することになる。
そんなプロセスこそが「デッドゾーンを超えること」につながることが多いです。
そして。ここからはじまる関係性こそが「より成熟した真のパートナーシップ」。
だから僕たちは「天国の扉は二人で開く」と表現することがあるんです。
決して一人では開けない関係の始まり。それは「無味乾燥な関係」の向こう側にあります。
この向う側にあるものを「本当のロマンス」と呼んでいます。
互いに自立し成熟した者同士のみが踏み入れることができる「相互依存の世界」なのです。
本当の幸せを見つめる・見つけるカウンセリングが人気!
心理カウンセラー浅野寿和のカウンセリングのご利用方法はこちら。