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友達が多くて人気のある人に嫉妬してしまいます
私は友達が多くて人気のある人に嫉妬してしまいます。
同窓会にも余裕で顔を出せたり、結婚式に知り合いをたくさん呼べるような人に嫉妬してしまいます。
学生時代にヒエラルキーをよく感じていて、イケてるグループに嫌悪感を感じつつも、人に囲まれていたり人気者だったりすることが羨ましく感じていました。
でもイケてる人が怖かったり、ノリについていけないことがあって、友達がそういう人と仲良くしているだけで、避けてしまうほどしんどかったです。
そういったことを話しても分かってくれる人がいません。
自分は自分と思っていても、心許せる友達がいない自分にとっては、どうしても自分が人とうまく関われない辛さや寂しさにおしつぶされそうです。
ネタ募集ネーム:momoさん
momoさん、ネタにご協力ありがとうございますm(_ _)m
では、ご質問にお答えしますね。
友達が多くて人気のある人に嫉妬する理由
友達が多くて人気のある人に嫉妬する理由は「羨ましさ」です。
ただ、「友だちが多くて人気があって羨ましい」と素直に思えるような感情を抱くわけではないはずです。
どこか
「友だちが多くて人気のある人たちは、自分が遠ざけたか、もしくは諦めたものを大事に持ち続けている」
といった感覚を覚えることが多いと思います。
だから、シンプルに「羨ましい」とだけ思うわけではなく、嫉妬する形になると思いますよ。
自ら遠ざかった親密感と対等さ
学生時代にヒエラルキーをよく感じていて、イケてるグループに嫌悪感を感じつつも、人に囲まれていたり人気者だったりすることが羨ましく感じていました。
なるほど。
では、そのイケてる人たちの周辺には「親密感」があったんでしょうね。
ただ、何かしらの理由であなたはその「親密感」から遠ざかったのかもしれません。
例えば、なんだか私がその輪の中に入れるとは思えないし、気が引ける、みたいな。
そう思えば思うほど自分から遠ざかるんですよね、親密感のある場所から。
だから、友だちが多くて人気のある人に嫉妬するのですが、実は自分から遠ざかった、拒否したという場合が多いようですよ。
友達が多くて人気のある人から遠ざかった理由を考えよう
でもイケてる人が怖かったり、ノリについていけないことがあって、友達がそういう人と仲良くしているだけで、避けてしまうほどしんどかったです。
「あなたは人気のある人を避けるタイプだった」
つまり、イケてる人たちとノリが合わなかった。
今はそこだけ見つめておきましょう。
ここで余計なことを考えても問題は解決しづらくなりますのでねー。
今回のご相談に対する回答のキモは2つあるんです。
それが
- 人気のある人たちの中で親密感を感じたかった
- 自分から親密感から遠ざかったことへの後悔の念がある
なのです。
ここをごっちゃにして考えてもよくわからなくなるだけだと僕は思うのですよ。
人気のある人たちの中で親密感を感じたかった
とかく学生時代、10代の頃の僕たちは「イケてる人」「かっこいい人」「かわいい子」が天下を取る、そんな心理状態ばかりの人の中で生きています。
子供時代や思春期の学生心理ってとてもシンプルで「外見的にいいものがいい」「能力がある人がいい」「一般的にいいものがいい」なんですよ。
それがいい悪いという話ではなく、そういうものなんですね。
だから、学生時代はどうしても「イケてる人たち」という集団が出来上がり、それを支持する人たちと、その集団を傍観する人たちという構図が出来上がるんです。
ただ、10代後半から20代にかけて僕たちの心も成長し、多様な価値観、多様な容姿・性の方と交流を持ち、対等な関係を作るようになるんです。
よって、いつもイケてる人たちが勝ち組という価値観から、多様性を受け容れていくようになるのです。(そこに追いついていないオトナもいるかも知れませんが(^^;)
ただ、あなたは「イケてる人たちとノリが合わなかった」だけなのですよね?
だとすると、本当は仲良くしたかったけど、自分には無理だった、というだけなんでしょうね。
が、そこになんだか悔しさというか、残念な気持ちが残ることも考えられます。
だから、今でも友だちが多く人気のある人に嫉妬してしまうのかもしれませんね。
自分から親密感から遠ざかったことへの後悔の念がある
で、ですよ。ここが最も分かりにくい話なのですけどね。
もし、あなたが「イケてる人たちとノリが合わなかった」ので、その集団から離れることになったとしましょう。
そのとき、「イケてる人たちの親密感や仲間意識」からあなたがあなたの意思で遠ざかったということなんでしょう。
この「自分から親密感から遠ざかった経験」を持つと、そこにある種の後悔の念を持つことがあるのですよ。
自分から近づこうとしたけど、無理〜ってなっちゃった、と。
このときあなたの心は「イケてる人たち」ではなく「仲の良い人間関係」から遠ざかったと認識する可能性があるんです。
つまり、「仲の良い人間関係」をいらねーといったのは自分、という構図が出来上がるんです。
本当は「イケてる人たち」ではなく
「仲の良い人間関係」が欲しかっただけなのですが
結果的に自分の中でそれを禁止することになる。
よって、禁止した物を持っている「友だちが多く人気のある人」を見ると
自分が抱えた禁止を破っているような人たちに見えて、嫉妬しちゃうんですね。
※禁止の心理についてはこの記事をご覧くださいませ。
本当に欲しい親密感を感じて生きてみてはどうでしょう?
「嫉妬するもの・羨ましいと思うものは、それぐらい欲しいもの」
これが僕たちの世界にある鉄板法則の一つ。
そこをいいも悪いもなくしれっと認めてしまえると楽かもしれません。
ただ、その欲しいものとは「イケてる人たちとの関係」ではなく
多様な価値観を持った、さまざまな人たちとの親密感なんですよ。
※親密感に関しては次の記事をご覧ください。
これを実現しているのが「友達が多く人気がある人」なのでしょうね。
あなたからはそう見えるのかもしれません。
だから、もしあなたがこの嫉妬を手放したいのであれば
「自分が求める親密感のある人間関係」を構築すればいいですよ。
なにも学生時代のようなイケてる・イケてないという価値観にこだわる必要はないのです。
自分の年齢、心の成長に合わせた対人関係をつくることが大切だと言えますね。
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