恋愛の心理学

彼との結婚に不安要素が多すぎるため悩んでしまう。その心理的背景とは?

浅野さんへ

以前『大好きって堂々といえる恋愛をする方法』という相談をさせていただきました。

心情は理解できたんですが、彼のことが大好きといえなくて友達の前で不満ばかりがでてくることが不安なんです。

『ほんとに彼がいいと思ってんだよね?』っていろんな人に言われました。

お互い”付き合うならこの人”と思って交際を始めたのは確かなのですが、どうしても価値観や趣味の合わない部分でケンカしたり相手の性格で嫌な面が見えてしまうと別れたくなります。

でも相手が本気で想ってくれていることを考えると別れるのはつらいんです。

『結婚相手は妥協しないほうがいい』と聞くので、彼との結婚を考えると不安要素が多すぎるため、こんなに悩むということは運命の人じゃないんじゃないかとも思えてきて・・どうしたらいいか分からずにいます。

何かアドバイス頂けたら嬉しいです。

ネタ募集ネーム:onさん

 

onさん、再びネタのご協力ありがとうございます~。

『私、本当に彼のことが好きなのだろうか?』

この悩みはとても切ない状況を作りやすいですから、できればしっかり自分の内面を整理しておきたいですよね。

これから彼と一緒に過ごすにも、そうではない選択をするにしても。

ちゃんと私の未来を選択するための気持ちの整理、癒やし、ですね。

なにかお力になれればと思いつつコラムにしますね。

リアリティのある不安には周囲が反応する

心情は理解できたんですが、彼のことが大好きといえなくて友達の前で不満ばかりがでてくることが不安なんです。

『ほんとに彼がいいと思ってんだよね?』っていろんな人に言われました。

 

なるほど。

これ、あなたが表現している不安(不満)に真実味があるから

お友達は「本当に彼でいいと思っているんだよね?と」心配してくれているのかもしれませんよ?

だとしたら、僕はこのケース

「本当に彼を大好きと言えない事情」=「何かしらの怖れがある可能性」について考えちゃいます。

人は怖れが強まっているとき、ついつい不満や不安を口にします。

それがいわゆる独り言レベルなら、周囲も聞き流すものです。

ただ、自分自身の怖れが、感覚的に友達に伝わっていると「本当に大丈夫?」と反応してくることが多いもの。

それぐらいあなたの言葉にリアリティ・感情が伴っているのかもしれません。

お友達や家族など、近しい人の反応は、あなたの心理状態を間接的に教えてくれるものかもしれませんよ。

なぜ彼との結婚(親密感)に怖れを抱くのか

お互い”付き合うならこの人”と思って交際を始めたのは確かなのですが、どうしても価値観や趣味の合わない部分でケンカしたり相手の性格で嫌な面が見えてしまうと別れたくなります。

前回いただいたご相談の内容も含めて考えるに・・・

これは「親密感への怖れ」と解釈してみてもいいのかもしれません。

以前にもコラムにしましたけれど

何かしら深層心理で「自分自身を隠したい」と感じていると、ついつい人を遠ざけたくなるものですよね。

良いか悪いかは別にして、その深層心理で「隠している自分を知られちゃうと愛されないかも?嫌われちゃうかも?」と思えば思うほどそうなります。

だから、自ら人から距離を取ることもあれば、相手の嫌な部分を見て相手の価値を下げようとする心理的防衛が働くことがあるんです。

そうしないとパートナーと私の価値・そのバランスが崩れるのです。

もちろん多くの人は「自分の選んだ人の価値を意図的に引き下げてやろう」なんてつもりはないものです。

悪意ではなく、ついついそうなるものなんです。

 

でも相手が本気で想ってくれていることを考えると別れるのはつらいんです。

だから相手のことを思うと辛いと書いてくださっているんだと思います。

感情としては、相手のことを好きになりきれなくてつらい、かもしれませんよね。

そう考えると、今の彼のことを「本当に結婚相手としては好きになれない」場合もあるんです。

ただもし「親密感の怖れ」からこの状態になっているなら、何かしら好きにならない心理的な事情があるのかもしれませんね。

これ、表面的に見ればワガママ?と誤解されることが多いようで、なかなか抱えているご本人さんも気持ちを理解されなかったり、自分を罰してしまうこともあるようです。

「彼に対して悪意なんて持ってないけれど、でもどうしても好きになれない」という苦しさを抱える、切ない問題です。

なお、「本当に好きじゃないのか」「親密感への怖れ」なのかの違い。

これは実際に内面にアプローチしてみることをオススメしたいところではあります。

そもそも「感情」の話なので考えていても答えが出ないことも多いので。

ちなみに、考え方のヒントとしては

親密感への怖れの場合、おそらくパートナーと距離を取る事情がたくさん思い浮かぶはずです。

○○だから好きになれない。こんな部分が嫌だ、と。

しかし、本当に好きじゃないならば

そもそも気持ちがあまりないわけですから、事情よりも感情が優先されると思いますよ。

本当の気持ちを見つめて行動してみる

今回いただいたご質問のように

「これからの未来を考えたとき、本当にこの人で良いのか?」という疑問はとても悩ましいものです。

多くの人が多少なりとも感じるであろうこの不安の理由は一体どこからやってくるのか?

「私はなぜこう感じるのだろう?」

こう考えながら、自分の本当の気持ちを見つめていくことで、スッキリ決断できるようになり、決断後の後悔も少なくなります。

何より自分自身の気持ちも整理できるので一石二鳥ですね。

愛する人との関係で悩まれたときは、自分自身の心の状態にも意識を向けてみても良いのかもしれませんね。

カウンセリングを利用する
カウンセリングを受ける

本当の幸せを見つめる・見つけるカウンセリングが人気!
心理カウンセラー浅野寿和のカウンセリングのご利用方法はこちら。

カウンセリングのご案内ご予約可能時間のご案内