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不機嫌な彼に対するいい対処法はありますか?
浅野先生へ質問です!
ブログが更新されるのを日に何度もチェックするほど楽しみにしています。
以前、相談させていただいた「プライドの高い忍耐女子」です(笑)
私は、相手の怒りをかうこと、責め?られることに人一倍苦手意識をもっているため、相手を不快にさせないように、相手のちょっとした表情や声の変化にも敏感なほうだと自分では思っています。
ところが、彼に対してはそれが通用せず、たびたび大きな地雷を踏んでしまいます。しかも、どこに地雷があるのか、なぜ彼を不快にさせてしまったのか、本当にわからないことが多いのです。(彼は自立&忍耐男子なので、私が彼のプライドを傷つけたときのような気がしますが……)
不快にさせたことだけは確実なので、私のほうから「ごめんなさい」と謝るのですが、そこから私に対する攻撃が始まります。
「君と一緒にいても成長できない」「君は信用できない」「卑屈でかわいげがない」等、かなりきつい言葉で非難されるので、毎回まともにくらって、べっこり凹んでしまいます。
ひとたび攻撃が始まると、私が何を言っても「言い訳」と責められるので、思いを伝えることができません。
攻撃後、彼が少し冷静になると、私がわかりやすく落ち込んでいるので、「一緒にいると傷つけるだけだから、もう離れる」と言います。
私は彼が好きなので、「離れる」と言われると、自分の感情は抑えざるを得なくなってしまいます。否定的な言葉をたくさん投げられたうえに、別れをちらつかされるので、彼が私のことを本当に好きなのか不安になり、いてもたってもいられない気持ちになります。
以前、先生に「私の気持ちのおためし行動」だと教えていただいたのですが、アタマで理解できても感情がすっきりしないのです。
「嫌われたくない」=私の意識が「自分に向いている」、だから、「地雷を踏む」ことになると前回、教えていただきましたが、私の意識を「相手に向ける」とはどういうことでしょうか?
また、「地雷を踏んだ」ときの私の心の癒し方、また、不機嫌な彼に対するうまい対処法はありますか?
きつい言葉を投げられても、それ以上の魅力がある人なので、私は彼と一緒にいたいと思っています。
ちなみに、私は自分の気持ちを言葉で伝えるタイプなのですが、彼は「察して」行動で示してほしいタイプ。私がうまく甘えられず、彼の望むような行動で示すことができないから、イライラさせてしまうのかな。
長くなりましたが、アドバイスよろしくお願いします。
ネタ募集ネーム:あいちゃん
あいちゃんさん、ネタ募集にご協力ありがとうございますm(_ _)m
毎日ブログ更新チェック、ありがとうございますm(_ _)m
すんごい嬉しいです(T_T)嬉しすぎてPC画面が見えなくなりそうです・・・。
それではご質問にお答えしたいと思います~。
君と一緒にいても成長できない、的な言葉をどう解釈するか?
なるほど・・・。これは凹みますよね。。。
僕もカウンセリングでよく聞く言葉です。
特に「信用」「成長」という言葉を使っている男性って多いですよね。
信用できない、成長できない、とね。
信用、成長・・・とても良い言葉ですよね。しかしこれが怒りの文句で出てくるなら、これは「正しさ」とよばれるものでしょう。
人が怒るときってさも(自分にとって)正しいような言葉を使って相手を責めますから。それがいいかどうかは別にして、相手に「僕は怒っているんだよ」と伝えるためにね。
「僕は君を信用していたのに」「君と成長したいのに」と言いたい感じ。
ただ言い方があまりにストレートだと刺さりますよね、確かに・・・。
もちろんこれも彼の本心だと思うんです。僕は否定的には見ていません。
ただ、信用や成長・・・ちょっと自立的な言葉が並んでいるでしょう?
ここがポイントですね。
彼はあまり感情の要素を表現していないんですよ。
「好き」「嫌い」「嬉しい」「悲しい」これこそ感情ですし、この表現があると伝える言葉もさらにわかりやすくなりますよね。
これを信用、成長、誠実・・・そういった言葉に置き換えて表現しているのでしょうね、彼は。
だから伝わりにくいんです、女性にね。
僕は彼の言葉、こう解釈できると考えています。
「君を信用したいけど、君は本当に僕を信用してくれているの?それがわからないから怖い」
「君と一緒に成長したい(いい関係を作りたい)と願っているのにそれが難しいじゃないか」
「君はいつも僕の思いを受け取ってくれない」
彼はそう言いたいのかもしれません。
そうであれば、彼はやっぱりあなたを傷つけたくないんですよ。
でもついつい厳しい言葉を使ってしまう自分にも嫌気が差しているんでしょうね。
そんなとき男性は「もう自分は彼女から離れたほうがいいのではないか」と考えるでしょう。
「いやいや、そんな無責任な。離れるじゃなくてそばにいてなんとかしてよ」
そう思えちゃう瞬間ですよね・・・。
ただこれ、「加害者の心理」を考えると納得できる話かもしれないですよ。
もしあなたが、たとえ悪意がなかったとしても、自分が人に害を与えて、その被害者のそばにいつづけるとしたらどう思います?
それはもう辛いですよね・・・。
もちろんだったら先に害を与えなければいいじゃないか・・・という思いもごもっともですが、それはそれとして。
このような加害者の心理から、男性は女性から離れようとすることが多いんですよ。
何もあなたが嫌いになって離れたいわけでもなく、加害者意識と罪悪感から離れようとするのですよ。
相手を不快にさせないようにと考えすぎると、彼は不機嫌になる
なるほど。
このあいちゃんさんの感覚、きっとあなたの役に立っていると思います。
だからこそ、気を配れるし、繊細になれるし、上手に人を愛せる部分もあると思うんですよ。
もちろん、あまりに才能を使いすぎて疲れ果てないように注意していただきたいなとも思いつつ。
はい。
「相手の様子に敏感でいる状態」が続くと
「本当に相手は何を感じているのか」を見失っちゃう事が多いんですよ。
あまりに人から責められることを苦手にしていると
「人の気持ち」「人とのつながり」に接触していない時間が長くなるんです。
これ、人の顔色をうかがうことのデメリット、といえます。
もちろんそれが悪いだの、どうのこうの言いたいわけではありませんよ。
人の気持ち、人とのつながりに触れない時間が長い。
これは「自分で考え自分で判断している時間が長いこと」を意味します。
人の顔色を読む、つまり「相手を推測する」ために必要なデータベースは自分の中にありますよね。
今までの自分自身の経験、学びをフルに生かして相手のことを推測する。
そのとき、相手のことを推測しているのはあくまで自分ですから、相手が「あなたにとって想定外な思い」を持っていたとしても急には理解できないし腑に落ちないのです。
いわゆる「お互いのココロとココロが実際に触れあう時間が少ない」場合、この傾向が強くなります。
例えば
「自分は相手に嫌われてるかな」と感じていても、「意外と嫌われていなかった」ということは多いかもよ、ということでもあり、むしろ「嫌われた・・・」と思い込みすぎたり、「きらいじゃないよね?」と相手に確認するような行動を続けたので、本当に嫌われちゃったケースは意外と多いのかもね、という話です。
つまり、相手を不快にさせないようにと考えすぎてしまったことで、まず自分が不機嫌になり、その結果、相手が不機嫌になってしまうこともあるよということでもあります。
もちろん、これもまぁしゃーないですよね、という話ですけども。
その彼の手厳しい言葉の意味
例えば今回のケースで言えば、彼さんは結構手厳しい言葉を使っていますね。
たしかにあまりいい響きの言葉じゃないですよね。
できれば、お互いに伝えて良い気分になる言葉を使うように心がけたいものですね。
ただ、パートナーが批判的な態度を取るときであっても、その男性の行動が「二人で一緒にいよう」とする態度を示しているなら、否定的な言葉の中に、その真逆のメッセージが込められている可能性があります。
「否定形」の裏側には「肯定形」が存在していることが多いですからね。
例えば、そもそも彼はあなたに可愛げを感じているから、可愛げがないというわけです、きっと。
彼は、今のあなたの言動に何かしら不安を感じるから、ネガティヴな言葉を使うのでしょう。
彼は、あなたに可愛くいてほしいがために、何か自分なりに気にしていることがあるのかもしれない。
そう推測することも可能なのです。
誰しも全く恋愛感情がないのに、人に対して否定的・感情的になる必要もないですからね。
僕の見立てでは、彼って「あなたが一緒にいて彼の顔色を伺っている状態になることを避けたい」と思っている可能性は否定できないのではないかなぁ・・・と思うわけです。
実は女性が不機嫌そうに見える状態を嫌う男性って多いんですよ。
女性がごきげんそうにしているだけで、機嫌がなおる男性、少なくないですから~。
そう考えるならば、大人の不機嫌は「普段、外に出したくはない表現」と考えることができそうですね。
つまり、不機嫌は「依存」の1形態だとも考えられるのです。
普段出したくない依存が、不機嫌という形で出てくるとしたら、その彼さんも相当に甘えベタなのかなぁ、と僕は思ってしまいますけどね。
自分の感情を超えて相手を見ると彼の不機嫌に対する対処法は見えてくる
また、この話はあくまで可能性としてですけど、あなたはきっと自分の不安解消のために相手の顔色を伺うのでしょう。
その表情は疑いに近いニュアンスを示すことも多いと思うんですよ。
そこで彼は「疑われたくない」と反応している可能性を考えてみてほしいのです。
だから彼は信用だの、成長だのという言葉を使っているのではないだろうか、と。
彼としては「もっと自分を信じてほしい」と思っているのかもしれませんね。
僕たちは、何かしら怖れを感じ、自分の身を守ろうとしているとき、自覚している以上に周囲の状態に気づいていないのかもしれません。
相手はは本当に自分をどう見ているか。
彼は本当に私をどう思っているのか。
実際のカウンセリングでも、どこか対立し続けたご夫婦やカップルが、カウンセリングルームにお越しいただきそれぞれ素直な気持ちを表現していただいた途端に「え?そんな事を考えていたの・・・」と相手の気持ちに驚かれるケースが多いんですよ。
それぐらい僕たちは自分を守るために、自分の内面の中に意識を向け続けているのかもしれませんね。
でもまぁそれはある意味自然なことでもあります。だから、過剰に批判的になる必要はないと僕は思っています。
自分自身がどうしても避けたいこと、傷つきたくない思いがあるなら、自分を守るのは自然なココロの動きともいえますから。
ただ、もっと意識を自分の外側に向けることができたら、きっともっと理解できること、愛し合えることが増えるのも事実です。
そんな自分に近づくには、「どうして私はパートナーを(人を)こんなにも警戒するんだろう?」と考えてみたり、「相手はどうして私が不機嫌になるようなことを伝えてくるのだろう」と考え、理由を見つめていくといいですよ。
きっとなにか事情があるはずです。
この事情がなくなれば、もっと相手を上手に愛せるし、もっと愛され上手にもなりますからね。
相手の言葉を聞いてそれに合わせるタイプの方(忍耐女子さん)ほど、このあたりの内面の癒やしが起こると、恋愛も対人関係も楽になると思いますよ!
あぁ、そうでした。これも重要な話ですね。
もしあなたが彼の地雷を踏んだなら、そんな自分に悪意がないことを認めてあげてください。
悪意があって地雷を踏むならしゃーないですが、そうではないなら自分を許しましょう。
自分なりの言い分をちゃんと認めてあげてほしいのです。
ここで我慢してしまうと一方的自分を責めることになるのでね。
あとは普段から「彼のために」と考えられている自分に、たくさんご褒美を与えてあげてくださいませ。
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