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人に振り回されてばかりでつらい、というご相談
「人に振り回されてばかりでつらい」というお声、僕のもとにたくさん届いておりますよ。
例えば・・・
ということで、今日は「人に振り回されてしまう心理」とその対処法について考えていきたいと思います。
※振り回される恋愛から卒業したいという方には、次の記事もおすすめです。
人に振り回されてしまう理由と心理を解説します
さて、人に振り回されてしまう心理的な理由は
「自分の決断や判断があてにならない」と感じていることにあります。
これは劣等感が強いとも言えますし、無力感が強いとも、罪悪感・無価値感の影響とも言える心理状態です。
「自分の考え、価値観、やり方はどこか人と比べて劣っているのではないか」と感じている可能性が高いと言えますね。
このような状態の人は、いつも「人に振り回される」と感じてしまいます。
ただ、実際は相手があなたを振り回していることは稀で
「自分が相手の考え、価値観、やり方の影響を受けすぎている」場合が多いものです。
確かに僕たちの世界では「コントローラー」と言われる、人のことを操作したい・思い通りに動かしたいというマインドを持つ人もいます。
が、あなたが振り回されている相手がコントローラーの場合、あなた以外の人もコントロールされている可能性が高いものです。
だから、他の人に相談すると「あの人ってそうだよね・・・」なんて話になることも少なくないでしょう。
つまり、あなたが多くの人に振り回されてしまうなら
「自分の決断や判断があてにならない」
と感じていることに理由があると考えていい、と僕は思います。
そして、きっとその感覚は真実ではないのだと思うのです。
どうして自分の決断や判断があてにならないと感じるのか?
では、どうして「自分の決断や判断があてにならない」と感じてしまうのでしょうか。
ここでは「自分で決断や判断することを怖れているから」と言うことができますかね。
もし、自分自身が「自分の考え、価値観、やり方はどこか人と比べて劣っているのではないか」と思うならば、「自分で考え、決断し、責任を取る」ということが怖くなりますね。
「きっと私は失敗する(かも)」と思うからです。
すると、人に合わせたり、振り回されていくのですが、そこでも抵抗できない自分と出会います。
抵抗したいけど、でも相手の方が正しい気がする、と感じるからです。
その結果、自分を信頼できず、相手に合わせてしまうという人も少なくないでしょう。
※参考程度にこんな考え方もあるよという記事をご紹介しておきますね。
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また、自分で決断や判断することを怖れるようになる事情は、まさに人それぞれで違うと言えます。
例えば
- 親からの承認をあまりもらえず厳しさの中で育った
- 親が無力感や罪悪感が強く、その親を助けたかったがそれを果たせなかった
- 過去に大きな挫折(失恋や離婚)経験がある
- 家族や大切な人を失ったことがある
- 親が離婚していたり、家族がばらばらになってしまった
- 劣等感コンプレックスが解消できないまま
などなど、本当にさまざまだと言えると思います。
だからといってあなたがダメなわけではありません
とはいえ、このような話は個人の人間性の問題ではなく、考え方や感じ方の問題なんですよ。
だから「私がダメなんだ」と思う必要はないのです。
考え方、感じ方をある程度整理していけば、人から振り回されにくい自分に近づけます。
むしろ、それをしないで「もう人から振り回されるのは嫌!」と思うと、人を拒絶したり、必要のない他者攻撃をしてしまうこともあって、自分が損します。
だから、ここは丁寧に自分と向き合っていきたいところです。
人に振り回されてしまう自分から卒業するには「自分のペースを取り戻すこと」
人に振り回されてしまう自分から卒業するには「自分のペース」を取り戻すことが必要です。
ここでの「自分のペース」とは
- 自分で考え、判断していくこと。
- 自ら地に足をつけて(グラインディングといいます)行動していくこと。
- 自分の目的を持って行動すること・人と関わること。
このような意味だと思っていただけるといいでしょう。
「自分のペース」と聞くと、人のことを考えないでマイペースに、と思いがちですよね。
確かにときにはそんな感じで過ごす時間も必要といいますか、大切なことなのです。
が、これだけを続けていても「飽き」が来ます、きっと(^^;
なぜなら「いつまでたっても、自分の決断や行動に意味や価値がある」と感じられないから。
結局、僕たちの深層心理には自尊感情があり、自分が誰かの支え、喜び、助けなどになっていないことは「たいした価値がない」「つまんない」と感じるんです。
むしろ、それが感じられない自分に劣等感などを感じていて、自分を信頼できずにいるのです。
だから、人から振り回されることから卒業するならば、「自分のペース」で過ごすことがおすすめなんですね。
※とはいえ、「自分のペースが問題をつくる」という場合も存在するんですけどね(^^;。ま、それは自分のペースを取り戻した後で考えてみましょう。ちなみにこの話は↓の記事にまとめていますよ。
「自分のペースを取り戻すため」のサポートがあってもいいのです
ただ、いきなり「自分のペースを取り戻そう」と言われても難しいと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときは、僕としては「自分のペースを取り戻すため」のサポートがあってもいいかも、と考えています。
そもそも僕たちが「どのように生きて、どのように人や社会に貢献するか」を知るには、人から学ぶ必要があるんですよ。
例えば、父、母、先生、先輩、上司、師匠、パートナー、友達・・・
様々な人との関わり合いの中で
「へぇ、こんな風に考えるんだ」「こんな感じで貢献していくんだ」
と学んで成長していくのですよ。
その上で「私はこうしたい」「こんな風に生きたい」と思うようになっていくもの。
しかし、人に振り回されてきた方って、この学びの部分をあまり感じ取れなかったという方が少なくない、と僕は思っています。
むしろ
「相手に振り回される(合わせる)」ということで
他者を慮ってこられた人も少なくないので
実は、昔から相手のことを考えすぎているんですよね。
だから、まるで今から自分を育て直すようなイメージで
たくさんの支援やサポート、学びを深めることも大切なことじゃないかな、と思うのです。
それは全く恥じる必要がないことです。
むしろ偏った自分の判断だけで生きることを避けるという意味では、意味あることだと言えると思うのです。
人に振り回されてしまう自分からの卒業のために、本当の自分のペースを確立しよう
最後になりますが
僕たちにとっての「本当の意味での自分のペース」とは
「自分にとっての本当の幸せを実現できるペース」なんです。
それは「振り回されない自分になること」や「自分のペースを取り戻した自分になること」とは少し違った意味なのです。
つまり、「振り回されない自分になること」や「自分のペースを取り戻した自分になること」は、「自分にとっての本当の幸せを実現する手段」でしかないんですよ。
だから、あまり「人から振り回されない自分にならなきゃ」と息巻かなくてもいいように僕は思うんです。
それよりも「あなたにとっての本当の幸せ」という部分を大切にしてくださいね。
僕はいつも目の前の問題解決だけでなく
「あなたの本当の幸せ」を探していただきながら、サポートしています。
なぜなら、そう思わないと「問題解決したら幸せになれる」と誤解してしまい、疲れ果ててしまうから。
あなたの本当の幸せをどうか探して、選んでくださいね。
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