浅野さんへの質問です。
度々拝見ささていただいております。
今お付き合いしている彼氏(40歳)について悩みがあります。
私が、人の気持ちを理解する力がないのかもしれないのですが、彼の言葉通りに受け取って、返事をしたり、行動すると、‘そうじゃなくて。。。’と言われた事がよくあります。求められている事がわかりません。
例えばですが、私が彼をちょっと不機嫌にさせて、彼は帰ろうとします。私とは今は一緒に居たくないのだと思い、ごめんねと謝るのですが、彼としては引き止めて欲しかった。
彼の不機嫌な時にそうなる事が多いように思います。
また、言わなくても分かって欲しい、という感じもします。話が噛み合わないね、や、考え方が違うねとよく言われたりもします。
何が、どうダメで、コミュニケーションが取れないのか分かりません。
お互い分かって欲しい事が多いのでしょうか。
私が至らない事も多いと思いますが、、彼の方にもあるような気もします。
よろしくお願いいたします。
ネタ募集ネーム:ゆうさん ※原文のまま掲載しています
ゆうさん、ネタ募集にご協力いただきありがとうございます!
なるほど、彼とのコミュニケーションのお話ですね~。ではでは僕なりにお答えします。
彼の不機嫌な時にそうなる事が多いように思います。
うーん、これは確かに彼の不機嫌な態度だけ見て、どう対応するかだけ考えれば、相手に気を使うようなイメージで「ごめんね」と謝りたくなるかもしれないですね。
まぁ彼の不機嫌は「否定的肯定法」のようになっているようにも思います。
否定的肯定方とは、例えば「自分のことを悪く言っておいて「そんなことないよ~」と否定してもらうことで間接的に自分を肯定してもらい、それによって自分を肯定する方法」のこと。
この視点で見れば、彼の不機嫌は「その根っこの気持を察して」という意味であったり、「どうしたの?」みたく言ってほしいメッセージだったという、ちょっと分かりにくい話ですね。
しかしこれ、結構な恋愛あるある話だと僕は思うんですよねー。
■否定的肯定法のようなコミュニケーションをする人の気持ち
こういったコミュニケーションをする方ほど、
どこか「自分を自分でよし」と見れなかったり、「自分を隠したい気持ちが強い」といった状態であることが多いですね。
こういったコミュニケーションって、「自分は言いたいことを言ってはいけない」という思い込みが元になっていることが少なくありません。
男性の深層心理をちょいと覗いてみると
「彼女に言いたいこと言って負担かけたらマズい」
「言いたいことを言うと相手を傷つけそう」
「自分を知られてはマズい・・・」
「どうせ自分の話なんて聞いてくれないだろう、話しても相手は喜ばないだろう」
こういった人それぞれの思い込みや、それにそった自己概念からやってくることが多いんですよ。
だから、言いたいことが言えない事情がある分だけ、つい人からの肯定が欲しくなるものなんですよね。
もちろんその人が素晴らしさ、魅力や力がある、といった部分に変わりはないのです。ここがきっちり感じられていれば、そんなにブレないものです。
しかしその人の心の中で何らかのネガティヴな感情が作用しているとこういった状態になることが多いですね。
ちなみに、普段は否定的肯定法のようなコミュニケーションをしない(言い切る)タイプの方でも、環境的に強い不安を感じる状態になったり、恋愛などの深い対人関係になった途端に急に表面化する、といったこともあるわけです。
例えば、職場では決断力もあり、発言もまっすぐな男性が、恋愛となると急に「どうせ俺のことなんて・・・」と言い始める、とかね。
その逆ももちろんありますよ。
今まで恋に仕事に自信を持っていた女性が、環境の変化やハートブレイクをきっかけに
彼の気持ちを確かめたい気持ちが抑えられなくなってくる、とかね。
■その対処法を考える
お互い分かって欲しい事が多いのでしょうか。
何がどうダメ、と考える必要はないと僕は思いますよ。
表面的な部分だけを見つめれば、相手の気持ちを推し量る材料が足りないだけ、と言えるでしょうし。
「お互いの自己表現」がすくないだけなのかもしれませんよ。
あと、相手に対する気の使い方の問題。
気を使う、心配する、ってちょっとネガティヴなコミュニケーションになりがちです。
特に日本人は罪悪感をよく使って気を使うので、つい「悪いな」って思っちゃいがち。ま、僕もそうですけどね(笑)
どこかゆうさんが、つい「彼に悪いな」と思う回数が多いのかもしれませんね。
つい自分が悪いのかな?と感じてしまうと、
「相手が不機嫌なのであれば私と一緒にいたくないのかな?」と考えてしまう。
実はこれも否定的肯定法のようなコミュニケーションでして
「私と一緒にいたくないのかな?」というメッセージを発して、相手に「そういうことじゃないよ」という反応が出ている、とも見ることができますね。
だからここでは何が正解・どちらがいい悪い、という考え方は一旦横においてみてはいかがでしょうか?
そもそも人の気持ちなんてしれっと読めるようなものではないですから。
そもそも相手の気持がわからない事自体が悪いわけではないですから。
「相手の気持ちに気づけない自分が悪い」となれば、どうやっても罪悪感を選ぶしかないですからね。
すると、つい「相手に問題があるんじゃない?」と考えたくなるじゃないですか。
ここにハマるとパートナーとの間に疑いが入り込んでしまうので、僕はこのラインで物事考えるのはあまりオススメしていません。お気持ちもわかりますけどね。
*
相手が不機嫌になったときに
こちらに非があるなら「ごめんなさい」でいいと思います。
が、相手が素直に自己表現できずにいて不機嫌になったなら、それは相手の反応ですからね。
そこで「相手や自分を疑う」ような、自分の心の反応を意識してみてください。
これは極端な話ですが
「なんだよもう、私の前で不機嫌になるなんて、かわいい人だな~」
と思えるぐらい「私に向けた自己承認」があってもいいかもしれませんね。
そのために「自分は自分でいい」という感覚を強めていってあげてください。
例えば、「私は私で素晴らしい」と言い続ければいいんですよ。
すると、
「ん?どうして彼は不機嫌なんだろう?」と感じたときの、ゆうさんの反応が変わりますよ。
「自分が悪いのかな?」「迷惑なのかな?」「私と一緒にいたくないのかな?」といった、自分の反応が普通ではなくなっていきますから。
このとき、初めて「相手に興味が持てる」ようになりますね。
それぐらい心に余裕を持つことができれば、相手の多少の不機嫌も冷静に見ることができます。
しかし、自分の内面・その意識にハマっているうちはそれが難しいのです。
いくら自分の中で相手の気持ちを想像してもわからないものです。よっぽど長く共にいて絆が深まっているパートナーシップであれば別ですけど、それはもうしゃーない話なんです。
だから、自分を認めて、自分らしさを感じてOKを出していくことを僕はオススメしますし、あなたが好きなこと、喜ぶことを毎日選んで体験してくださいね。
自分を肯定し、喜ばせることが疑いの罠を乗り越える秘訣ですね。
そんな笑顔や余裕のある私になれたとき、相手の反応も少しづつ変わるかもしれませんよ。
何か参考にしていただければ幸いです。
今日のあなたが幸せでありますように。
本当の幸せを見つめる・見つけるカウンセリングが人気!
心理カウンセラー浅野寿和のカウンセリングのご利用方法はこちら。