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仕事に行けなくなりそうで不安になる
「もう辛くて仕事に行けなくなりそう。それが不安です」
今までは頑張れていた仕事に急に向き合えなくなった。
そんなお声を伺うこと多いご相談案件です。
お話を伺うと「気持ちの面でが燃え尽きている様子」が感じ取れるほど、今まで懸命に頑張ってこられた方が多いものです。
そんな方ほど自分に厳しい側面を持っておられて、「いや、今のままではダメなんです」とおっしゃる方が多いですね。
そのお話を伺うと、僕も心情的には「なんとかしたいところですよね」とつい熱が入ってしまうんです。
仕事に行けなくなりそうだと感じる6つの理由
一口に「仕事にいけなくなる理由」と言えど、その理由は実に様々。
今回はその理由を6つほどご紹介したいと思います。
責任感が強く、自分を追い込みすぎている
これは、いわゆる「仕事ができる人」に多いパターンです。
仕事ができることは素晴らしいことですが、その価値を見失うように「当たり前」にしすぎてしまうと、ちょっと危険。
日頃から、いい意味でもそうではない意味でも、自分を追い立てるように「あれもこれもやらなきゃ」と考える癖が習慣化してしまうと・・・
いわば行き過ぎた「べき思考」が自分への罰になるような状態が生まれるんですね。
するとココロは次第に燃え尽きはじめます。
そこで「仕事が手に付かない」「らしくないミスを重ねる」「クレームが増えた」「仕事量が増えて抱えきれない」
そういった状態が起き始めると、次第に仕事の結果もついてこなくなりますよね。
そんな自分の状態をなんとか改善しようと、焦りを感じながら仕事に向き合うようになる方も多いようです。
すると、今度は「気分」に変化が現れます。
「あれ、こんなに仕事することが苦痛だとは・・・」
「ふと、会社に行きたくないと感じてしまう」
そんな自分を信じられない気持ちで見つめている方も多いのです。
そういった気持ちがどんどん積み重なることで、仕事に対する意欲が失われていくのですね。
人との比較が止まらない敏感なタイプ
こちらは人の目が気になりすぎて、自分を見失っているパターンです。
やはり職場には「人の目」がありますよね。
その「人の目」は常に自分の敵ではないのですが、つい敵や監視者のように感じてしまう人もいるようです。
そもそも職場の対人関係は、一般的な対人関係に比べ「心理的距離が遠い」もの。
その心理的距離に「不安」「疑い」がはまり込みやすいんですね。
別の言い方をすれば「心理的な距離のある対人関係では、疑心暗鬼になりやすい」という傾向があります。
例えば、「自分の自己評価、立ち位置の基準を」を他人との比較で推し量っている方
「人にどう思われているか」という不安が消えないタイプの方
こういった方ほど、距離のある対人関係は不安と怖れを刺激されやすいものなんです。
この不安と怖れを刺激され続けて耐えられなくなってしまい、仕事に行けなくなりそうだというお話をしてくださる方もいます。
こういった話、自意識が過剰になっていると言えばそうなのでしょうが
それを問題としてしまうと「自意識過剰であることが恥」なんて話に繋がりかねません。
僕は「そういった自意識が必要な事情があるだけだ」と思っています。
だから、どうか自分を恥じないでいただきたいな、と願っているんです。
苦手な人をずっと苦手にして悩んでいるタイプ
例えば
男性が苦手、女性が苦手、怒りっぽい人が苦手、口調がきつい人が苦手・・・
「自分の苦手なタイプ」の対人関係で悩み、仕事に行きたくなっているケース。
これは想像以上に苦しい話で、人に苦手意識を持ちたくはないけれど、つい構えてしまってストレスを抱えてしまうことも多いでしょう。
実はこういったお話を伺っていると「苦手なタイプの人を見ると途端にココロを閉じてしまう人」が多いように思います。もちろんそれは防衛なんで、仕方のないことなんですけどね。
ただ、苦手な人と向き合った時、自分の意識が「自分の内面」に向き、相手に意識が向かないとなると、ここにリスクが生まれます。
「相手の様子や事情を感じ取り、推し量ることができない」というリスクです。
自分から相手を見ることができると、苦手な人を理解し、うまく対処できる手段が増えます。
「この言い方はマズいんだな」
「こう伝えるほうがうまく理解されるだろう」
「ここに地雷が埋まってそうだな・・・」
そう考えることもできますし、自分の意見を言いやすくなるものです。
しかし、苦手意識が強すぎて、自分の内面ばかり見ていると何も変わらないのですよ。
これが本当に苦しいのです。
それゆえに苦手な人が驚異になりすぎてしまって、毎日プレッシャーばかり感じている方もいます。
なお、このパターンは人との比較が止まらない敏感なタイプの方も同じように持っています。
否定的な言葉でハートが傷ついているタイプ
誰しも否定的な言葉を聞き続ければ、心が傷ついてしまいます。
あまりに否定的な言葉を聞き続けると「そんな自分は間違っているのだ」という強い思い込みができる場合がありますよ。自尊心を感じられなくなるようなイメージですね。
人によってはその「自分は間違っているのだ」という気持ちを「今の仕事の苦しさ・辛さに耐える動機」にしている方もいるのです。
この場合は、出来るだけ早く、心を癒やし、自分を取り戻す必要があるのですが、なかなか・・・自分を信じられなくなる分だけ、何をどうしたらいいのかわからなくなってしまうようですね。
大事なことは自己肯定感などの回復なんです。
失敗を恐れすぎて息苦しくなっているタイプ
誰しも失敗はつきもの。しかし失敗を恐れすぎると息苦しいですよね。
人によってはチェック魔になったり、失敗を恐れるがゆえに萎縮してしまい、自分本来のポテンシャルを発揮できないまま、周囲にいろいろ誤解されてしまうこともあるようです。
そういったことが重なって、いつしか仕事に行くことが億劫になってしまう方もいるかもしれません。
ただ僕は「失敗を恐れてしまうことが問題だ」とあまり言いたくないんです、心情的にね。
むしろ、「どうしてそこまで失敗を恐れるのか?」その事情には興味があるんです。
失敗をどのように捉えているのか?
失敗すると自分の内面でどんな感情が溢れてくるのか?
そのあたりに気づいていくほうが、より前向きだと思うのですよ。
社内恋愛で別れを経験したなどの対人関係でのトラブルによるタイプ
例えば、社内で知り合ったパートナーとお別れすることになった。フラれたのは私。
こういった失恋の要素が仕事に向き合えない理由になることも。
これもキツい話ですよね。
ただでさえフラれた側の失恋なら、元恋人と会わないほうが、そのココロの回復は早いものですが・・・仕事でと会ってしまうわけですから。
これが理由で仕事に対するモチベーションが上がらなくなることもありますね。
失恋ってそれぐらいの大きな出来事なんだと僕は思うのです。だから、じっくり自分自身の心と向き合って、感情の解放なり、自分を受け入れていくプロセスが大切になりますね。
以上、6項目を解説しましたが、もちろんこの他にも様々な事情があるかと思います。
仕事に行けなくなりそう・・・そんなときの対処法
仕事には行こうと思う、けれどその気になれない。
そんなときはまず「仕事に行けなくなりそう・・・」という気持ちを否定的に見すぎないことです。
その気持ちこそ「何かのメッセージ」である可能性が高いのです。
僕の表現を使うなら、その気持ちにこそ「意図」がある。
もし、自分の気持ちに意図があるとしたら、その理由や事情に興味を持ってみる姿勢こそ、より前向きな姿勢だと僕は思うのです。
僕の経験では「頑張ろうと思うのだけれど、気持ちが続かない」と感じる時ほど
「少し休んで一息つく、そんな時間を使うとき」
「少し自分の物の見方・感じ方を変えてみるときだよ」
というメッセージを出している事が多いものです。
だから、僕も「まずは思いきって休暇をとってみてください」「自分のための時間を作ってみてくださいね」とクライエント様にお願いをしたこと、一度や二度ではありません。
もう少し突っ込んだ話になると「あなたの物事の感じ方、そのままですとやっぱり辛いですよね。あなたがどうしてそう感じるのか?その心理的な理由を見つめていきませんか」とお話することも多いんです。
そもそも全く意味なく「やる気が起きない、気持ちが続かない」そんな状態にはならないですからね。
やはり、自分のためにそれなりの時間を使うことに意味がありますし、自分の内面的な事情を見つめる目があってもいいと思うんです。
人の目を過剰に気にしていないでしょうか
色んな事情はあれど、とにかく仕事に行きたくないと感じるときほど「人に見られている」という意識が高まっている可能性があります。
人に見られている意識が強まりすぎて怖れを感じ、その怖れの影響で行動する意欲を感じられずにいることも少なくないものです。
それほどまでに怖れという感情は僕たちを萎縮させるものなんですね。
だから少し自分自身を見つめて見てほしいのです。
例えば、なぜ、そこまで責任感が強まっているのか。
なぜ、そこまで人の目が気になるのか。
なぜ、苦手な人の前で自分を見てしまうのか。
なぜ、過剰に失敗を恐れてしまうのか。
なぜ、ここまで元恋人に会うだけで苦しいのか。
そう感じるあなたに「事情」があるだけ。
今までの自分を否定する必要はありません。
そこからもう一歩前に進みたいなら、よーく自分を観察してみてください。
自分が気にしすぎてしまっていることが、自分を追い込んでいる理由になっていないかじっくり見つめてみるのです。
そして、自分にプレッシャーをかけるのではなく、ある程度時間をかけて自分を理解してみましょう。
そのような肯定的な態度が結果的にまた仕事へ向かう意欲を取り戻すきっかけにもなりますよ。
以上、なにか参考になりましたら幸いです。
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