恋愛の心理学

こんな人としかつきあえない自分に問題があるんじゃないか、自分が至らないから彼をいい男にできないんじゃないかと考えてしまいます

浅野さんへの質問

長年付き合ってる彼のワガママに疲れます。
彼は神経質なタイプでささいなことでもオーバーに反応します。
不快に感じることがあるとすぐ怒り口調になるし、不満や愚痴も多いです。
何かと『嫌になる』って最後に付け加えるので、聞いてるこっちが嫌な気分です。苦笑
なるべくいいところも見るようにはしてますが、尊敬できるところがあまりないので、本当に嫌になります。
日頃から『こうしてほしいな』と言うようにはしていますが、そればかりでは疲れます。
こんな人としかつきあえない自分に問題があるんじゃないか、自分が至らないから彼をいい男にできないんじゃないかと考えてしまいます。
自分の彼はできればもっと素敵だなと思える人、心から尊敬できる人であってほしいのですが、彼では無理なんじゃないかと最近諦めがでてきてしまっています。
恋愛下手だし友達もいないので、彼と別れられないんです。
結婚を考えているのに、こんな気持ちでいる自分にも嫌気が指します。

(nonさん ※原文のまま掲載しています)

【自分が至らないから彼をいい男にできないんじゃないかと考えてしまいます。】

僕はもうこの一文だけであなたの切なさと共に、愛情深さを感じちゃいますけどね。

彼をいい男に仕上げちゃいたいんですねぇ。

そこが素晴らしいと思うんですよ。

さて本題です。

その彼の『嫌になる』発言、そりゃー嫌ですね・・・。

その言葉を聞くたびに辛くなるかも、ですね。

でも、彼が嫌になってんのは彼、なんですよ。

あなたを見て『もう嫌になる』ってのも、投影。彼があなたとの関係の中でなにかうまくいかないことがあって、自分の嫌気がさしているのかもしれませんね。

だからってそんな余計な一言をもらいたくはないと思うんですけどね・・・。

ちなみに、いわゆる「余計な一言」をご丁寧に付け加える人の心理って

忙しすぎて気持ちの余裕がない(自立的な頑張り屋さんね)
日頃の我慢から不満が募ってる(そもそもいい子で我慢しい)
実は自分自身の今に満足してないが、耐えている(心のフレームが外れないまま)
失敗感モード・罪悪感モードのスイッチが入ってる(なにがあった?)
実は怖がり、ビビリんちょ(繊細なのね)
自信がない・自己肯定感が低い(自分のことより人のことばかり気にしてません?)
人と関わるのが苦手で孤独感が強い(我慢強いが人が怖いのかも?)

他にも理由はたくさんありますけれど、まぁそんな感じであることが多いかもしれません。

例えば・・・

すごく最高な気分の時に「よし、最高な気分だから今日もあいつに嫌味を言うぞ」って思わないでしょ?

仮にもしそうならば、これはものすごい自分への罰(どうせ俺は私は嫌われ者)、もしくはまるで思春期の自己嫌悪が強まってるかの様相ですよね。

(※思春期は、最も私達の自己嫌悪が高まる時期なので、何を言われてもはねのけたくなったり嫌味で返したくなりがちなんです。それこそ自己嫌悪がなせる業なんですが。)

そして、もし彼の状態がそんな感じだとすれば・・・

【自分の彼はできればもっと素敵だなと思える人、心から尊敬できる人であってほしいのですが】

ここです。このあなたの思い、その真意。

まだ彼に伝わってないんじゃない?と僕は感じました。

あなたは彼のことが素敵な人であってほしいと愛しているのに、彼はその自覚がないのかも?と僕は思うわけです。

あなたの愛情は今ここにあるのに、それが何故か相手に響いていない可能性を僕は感じるんですよ。

そして、確かにこの状態になると、愛しても愛しても相手は嫌味を言うなんて状況が続きやすいんです。

***

さて、ここからの話は

あなたが彼に対して持っている思いが「愛」なのか「ニーズ・要求」なのか?が前提としてある話になります。

「なんであなたは素敵な人じゃないんだよ、あなたがだらしないんだよ、悪いんだよ」とだけ感じるならニーズ。まぁ誰しもそう思う可能性があるけど、「それしか」感じないならば、という話。

しかし、どこかで

「私の選んだパートナーなんだから、私は素敵な人だと思っているし、彼にはそうあってほしいな」と心の何処かで感じているなら、この続きの話がきっとあなたの恋愛に役立つ内容になると思います。

ずっと彼のそばにいて、彼に素敵は人であってほしいなと願っているあなたが

【恋愛下手だし友達もいないので、彼と別れられないんです。
日頃から『こうしてほしいな』と言うようにはしていますが、そればかりでは疲れます。】

と書いてくださっている。

つまり、あなたが自分を責めちゃっているようなんですよね。

もちろん、あなたが悪いという話ではないんですよ。

が、あなたがどこか自己否定感や自分の欠点ばかり意識していたり、自分を責めていると、どうしても人の良いところや許せるところが感じにくくなります。

パートナーとの関係であれば、相手を好きでいようと思っても、好きでいる努力をしなきゃいけない状態になるんですよね。

実はこういった状態になると、ある「投影」が働くことが多いんです。

例えば、確かに彼は嫌味を言うよな・・・と思っても。

でも、彼は私のことは好きなんじゃないか?とあなたが感じられれば、まだ・・・気持ちは前に向きやすいとは思いません?

しかし、私だから彼はこんななのか?とか。私は恋愛が得意じゃないし・・とか。

あなたが「私はあまりいい人じゃないんじゃないか?」なんて思いすぎていると、あなたも彼があなたを選んでいる理由が見えなくなるわけです。

「私が感じていることを、彼に映し出す。」

これが投影の法則なので。

だから今の自分を認められない度合いだけ

「私が頑張る」
「彼のためにいいところを見て頑張る」
「それで関係をなんとか改善したい」

としか思えなくなっちゃうかもしれない。

その動機は愛なんだけど、いつの間にか自分に負担が来る方法を使い続けちゃうんですよね・・・。

そんな状態のときほど

「あなたのものの見方・感じ方」を変えると、今後の展開も変わるかもしれませんよ。

もちろんあなたも、彼との関係の中で、どこかガッカリ感や失望感、虚しさを感じたことがお有りなのかもしれないですよね。

でもまず思い出してほしいのです。

あなたは傍にいる彼がどんな人であってほしい、と願える人なんでしょうか?

そのために彼を愛したいと願っている人なんですよね?

まずここ、です。

あなたが自分の価値、愛情などの価値・意味をしっかり感じてみてほしいのです。

そこをしっかり感じられると「私が愛している」ことに今までの以上の意味を感じますから、ココロは凄く安定しますし、自信もつくし、あなたの気分も上がってきますよ。

だから、もっと自由にこれからのことを選べる私、にもなれるんです。

別れられない、とか、頑張らなきゃ、ではない選択肢が選べるようになるんですよ。

もちろん私の愛情が「相手に届いている」と感じられて、その意味をより感じられるもの。

だから、伝わらないと不安になりますよね。それは自然なことです。

ただ、ここで「相手にどう受け取らせるか」「私はこのままでいいんだろうか」ばかり考えて手詰まり感が来るときは、

一度、自分自身の肯定感、自己価値の方に意識を向けて、

「自分は自分として素晴らしいんだ」と本来の私の価値を感じる、そんな方向性をオススメしたいところです。

そこで必要なことは、努力よりは、自分への優しさ、なんですよ。

思考ではなく感情・感覚です。

どこか、自分を許し、認め、愛する視点です。今あるものをちゃんと認める「思い」なんです。

その思いを自分に向けるんです。

はじめは抵抗感が出るかもしれないですが、しかしできることから着実に行っていくと効果が出ますよ。

なにより、自分は素晴らしいと感じられているあなたこそが、パートナーへのギフトにもなりますし、あなた自身の心のコンディションも整いますからね。

すると、彼はあなたの存在を通じて間接的にでも自分の価値を感じられるようになるかもしれないですし。その状態で彼にお願いをしたり、彼を褒めれば効果も増しますよね~。

これが心理面から考える「あなたの恋愛を好転させる秘訣」かもしれませんね。

それ以外にもいろんなネタを持ってますけど(笑)まぁ今日はこの話だけ書かせてもらいました。

なにか参考にしていただければ幸いです。

ABOUT ME
浅野 寿和
カウンセリングサービス所属心理カウンセラー。名古屋を中心に東京・大阪・福岡で〜旅人のように〜カウンセリング・セミナーを開催。心理学は現実で使えてなんぼ、がポリシー。
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