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ハードワーカーな彼が私に向き合ってくれないとき、どう対策するといい?
浅野様
いつも拝読しております。
他の恋愛指南サイトとは比べ物にならないくらい、核心をついた内容でいつも助けられています。
3ヶ月前、8ヶ月付き合った30代男性と別れました。
音信不通で連絡がとれなくなり、どうしようもないのでこちらから手紙を送って終わりました。
浅野さんの記事で学んだように、無自覚に彼なりの愛情や優しさを突っぱねて、上手く受け取ることができなくて傷つけてしまったかもしれないと謝罪の旨を書きました。
マッチングアプリで知り合い、お互い良い年齢なので結婚を見据えてのお付き合いということで開始しましたが
こちらのサイトでも多い「ハードワーカー」な彼ということが付き合い出してから発覚しました。
一時期は毎日2時間睡眠で会社に寝泊まりしていて、2,3か月に1回会えたらいいほう、返信は5日以内に来ればいいほう、旅行や一日デートなんてもってのほか、という感じでした。
忍耐女子を続けて、物分かりの良いうるさくない彼女でいましたがずっと苦しかったです。
昨日、彼から突然連絡がありました。
申し訳ありませんというスタンプ一つ、近況報告の一文のみでした。
わたしは音信不通にされ原因もわからず振られた3ヶ月間、生きることに全集中を注がないとすぐ死へ向かってしまうような時期もありました。
だから「ナメてんな」と憤慨し現在未読無視の状態で放置しています。
彼はプライドも高いでしょうし、人に頼るのが苦手な人だと思います。
それでも連絡をしてきたことは覚悟がいったのかも、と予想できるので、元気でよかったと優しく返信することも考えました。
でもそれではこれまでと変わらない、とも思います。
本当の意味で彼が自分本位ではなく、私に向き合ってくれるには、どのように対応するのが得策でしょうか。
アドバイスいただけますと嬉しいです。今後も応援しております!!
ネタ募集ネーム:Nさん(個人を特定できないよう一部編集させていただきました)
Nさん、ネタのご協力&ブログをご覧いただきましてありがとうございますm(_ _)m
今日はあなたのご質問にお答えしたいと思います。
ご質問拝見しましたが、うん、もうこれ以上はいろんな意味で傷つけないですよね・・・。
どうかご自身の気持ちのケアを進めていただければと思います。
では、今日のご質問
「彼が自分本位ではなく、私に向き合ってくれるには、どのように対応するのが得策でしょうか」
について、僕なりの回答をお届けしますね。
よろしければどうぞ。
ハードワーカーでパートナーに向き合わない彼の心理
まず「ハードワーカーでパートナーに向き合わない彼」の心理なのですが
これは「親密感への恐れ」と考えられますね。
今回のケースは特にそうなのではないか、と僕は考えます。
※親密感への恐れに関してはこちらの記事でも解説していますので、よろしければご覧ください。
ハードワークとワーク・エンゲイジメントは全く異なるものでしてね。
体も心の不調をきたしたり、日常生活に支障が出るほどのハードワークは、心のバランスがうまく取れない時に生じやすいものなんです。
例えば、何かしら大きな悩みを抱えていたり、危機感を持っていたり、焦り、不安を感じ続けてたり、実は恋愛やセックス、自分自身に自信がなかったり。
自覚があるかどうかは別にして、受け入れたくない感情の影響を抑え込むためにハードワークする、なんてことは実際に起きえることだと僕は考えます。
今回のケースでは、恋愛という「親密な関係」から音信不通になるほど遠ざかっているわけでして
そうなると
深層心理で、パートナーと親密になることへの抵抗があるからハードワークがやめられないのではないか
と考えることもできるんですね。
※ちなみに親密感に関する解説は次の記事にありますので、こちらもよろしければご覧ください。
もちろんこれ以外にも彼にとっての不安・怖れがあるやもしれません。
が、そこは今回いただいたご質問だけではなんとも言えない部分かな、と僕は考えています。
彼の恐れなどは彼の中にあるもの
ただですね。
当たり前の話になってしまって申し訳ないんですが
「彼の不安や恐れは彼の内面にあるもの」
という部分は、改めてご理解いただくといいのかな、と思うのです。
つまり、彼自身が取り組むべき部分を、誰かが代わりに癒やすことはできない、というわけでして。
もちろんパートナーである女性が、彼を思い、彼を待ち、彼のために優しさを持って接するということに、僕は女性の皆さんの覚悟を感じることがありますよ。
また、彼に対して優しく接することで、彼の意識が変容していく可能性もあると思います。
ただ、彼の怖れなどが強力な場合、なかなか彼自身が自分を変えることができない、なんて場合もあろうかと思うんです。
これは本当に切ない話でしかないのですけども。
ただ、彼の無反応がナイフのように突き刺さることもある
もし、「彼との関係を大切にすること」が、まるで「自分の価値をかけて行われている」としたら
彼の「無反応」は、まるで心のズタズタに切り裂くナイフのようなものになってしまうでしょうしね。
これはめちゃくちゃ辛いわけです。
特に愛する側の気持ちが凄く揺れてしまうわけで。
だから
こちらの愛情を受け取ろうともせず、自分の事情にしがみつく彼を見ていれば
まさに「ナメてんのか」と思っても不思議ではないんですよ、ホント。
怒りたくなくても怒ってしまうぐらい、切ないことだと僕は思いますよ。
そんな気持ちがあるなら、そこは僕なりに理解できますし、僕でよければいつでもサポートさせていただきますけれどもね。
ハードワークばかりで向き合ってくれない彼との向き合い方を考える
さて、ここからはご質問にお答えしたいと思います。
彼はプライドも高いでしょうし、人に頼るのが苦手な人だと思います。
それでも連絡をしてきたことは覚悟がいったのかも、と予想できるので、元気でよかったと優しく返信することも考えました。
でもそれではこれまでと変わらない、とも思います。
「元気でよかったと優しく返信することも考えました」という部分に
僕はNさんの優しさも感じますし、Nさんの葛藤も感じます。
愛する人に悪意を持って冷たくしたい人なんて、ほぼほぼいないものですからね。
なのに彼はめっちゃ冷たい態度を取ったとしたら
まさに「ナメてんな」とか
「人の気持ちをなんだと思ってるんだ」と思っても不思議ではないと僕は思いますよ。
ただ、今回のご質問は
「できれば優しくしたい。でも優しくしても相手は何も変わらない」。
そう思うから、どう反応するべきなのか、悩まれたのではないでしょうか。
そんなあなたが一度でも好きになった彼を責める選択を取るとしたら
その事情は十分に理解されるべきだと僕も思いつつ
しかし、あなたの心も痛むのかもしれませんね。
そんなリスクをあなたが一人で負う必要もないのかな、と僕は思います。
それはあなたの本意ではないのかな?といいますかね。
どこにも悪者を作らないで、自分と相手の気持に寄り添うこと
では、どうしたら彼に向き合ってもらいやすくなるのか、といえば
「どこにも悪者がいないスタンスで、自分と相手の気持ちに寄り添うこと」
が僕としてはオススメかな、と思います。
*
例えば、「きっとあなたも辛かったでしょう?」という言葉でしょうか。
想像していただくとおわかりいただけると思うのですが
「大切な人と関わりたいのに関われない、大切にできない」って
ものすごくしんどいことではないでしょうか?
目の前に好きな人がいるのに、自分から(怖すぎて)関わることも、愛することもできないんですよ。
こんなに悲しいことはないでしょ?
だから、その悲しみから目をそらすために別のなにかに執着する人もいるんです。
その結果、大きな代償を支払うことになるかもしれないんですが。
*
ただし、この視点を腑に落とすには
「私は愛されるにふさわしい」
というセルフイメージを受け取っておく必要はあろうかと思うのです。
もちろん、私が彼と会えず、連絡ももらえなくてすごく辛いのは事実でしょうし、その辛さは丁寧に癒やされるべき感情だと思います。
ただ、その辛さを抱え込んでしまうと「私は愛されるにふさわしい存在」という実感が失われてしまうことも少なくないんですね。
「彼が私を愛していない」という部分がフォーカスされ、私の価値がどこかに行ってしまうんです。
でも、何ヶ月も彼を待ち、彼のことを考えていたあなたに愛される価値はあるのでは?と僕は感じるのですが、いかがでしょうか。
アイ・メッセージで自分の気持ちを伝えてみてもいい
また、彼を待つ側も辛く苦しい大変な時間を過ごしたわけで、その気持ちを抑えつけて無理をする必要はないと思うのです。
そういう意味では「私も大切なあなたに会えなくて辛かったよ」なんて風に
必ず「私は」という主語をつけて、「大切なあなた」といった相手に示したい本心を添えるなら、伝えていいと思うんです。
この言葉を彼がどう解釈するかは彼次第。
ただ、これは彼を責める言葉ではなく、こちらの気持ちを伝える言葉なので、僕は伝えてOKだと考えています。
ただし、伝えるときに、相手を大切に思えないほどの辛さや悲しみを抑えたままでいると、つい怒りを伝えてしまうことにもなるので、その辺は注意していただきたいのですけどね。
これはテクニックではなく、「ハートを伝える」を意味しているとご理解ください。
こちらが言いたいことを言えずにいるのも苦しいものです。
だからといって、激しい感情を伴う思いを伝えても、なかなか相手も受け取ってくれないものですよね。
だから、丁寧に自分の気持ちを整えながら、伝えたい気持ちはきちんと伝えることがオススメです。
最後に
そういう意味では、自分自身の気持ちも同じように扱うといいんです。
今、自分が辛いなら辛いと、悲しいなら悲しいと、そういった気持を大切に紡ぐことも重要な癒やしのプロセスです。
自分の気持ちに蓋をするのではなく、解放していくことで、本当に伝えたいことが自ずと見えてきます。
すると、本当に伝えたい気持ちをきちんと表現できるようになりやすいんですよ。
それこそが最もスッキリ、納得できる選択といいますかね。
なので、僕のようなカウンセラーは
「あなたの気持ちを大切に扱いませんか」
とご提案させていただくわけなんですよね。
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