今日はお客様から
「疲れているのに仕事を休まない彼のことが心配です。そんな時のいい対処法があればブログに書いてほしいです」
とリクエストをいただいたので、そんなお話を書いてみたいと思います。
彼が仕事ばっかりで、見るからに疲れているのに全く休まない、休もうとしない姿を見ていると、なんだか切なくなっちゃいますよね。
「私がそばにいるのに、なんだか彼が幸せそうじゃない」
そんな彼と接していると、更に切なくなっちゃいますよね。
かといって、彼の仕事に口を挟んだり、彼の心配ばかりしても彼に反発されてしまうこともあるし、なんだか心配ばっかりしているとウザがられちゃうんじゃないかな、と思われることもあるんじゃないでしょうか。
とはいえ、彼のことを放っておいても状況は変わらないし・・・。
そんなお悩みを抱えておられる方のお話を僕も伺うことがあるんですよね。
Index
疲れているのに仕事を休まない彼の心理
ではまず、疲れているのに仕事を休まない彼の心理についていくつかご紹介します。
彼が「義務感」「役割意識」「責任感」が強い人である場合
そもそも彼が「義務感」「役割意識」「責任感」などが強くなっていると、疲れていても仕事を休まないようになりやすいです。
いわば「自分は〇〇すべき」「果たすべき責任がある」という「べき思考」が存在していると言い変えることもできますね。
※このあたりの話は次のコラムに詳しく書いてありますので、こちらの参考になさってください。
とりわけ「義務感」「役割意識」「責任感」などが強い人って、たいして疲れていない時は休めるけれど、疲れているときほど休めなくなるという、不思議なことが起きるわけですね。
なので、疲れていても休もうとしない、なんて傾向が見えてくるのです。
彼が「仕事が好きで仕方がない」という場合
もちろん、彼が「三度の飯より仕事が好き」という場合もありますよ。
仕事が好きだし、もう楽しすぎて、疲れていてもそんなの関係ない!と思っている場合もあります。
とかく起業されていたり、自分の夢を叶えた人の中に見られるケースですね。
「経済的な不安から休まない」という場合
また、彼の中に「経済的な不安」がある場合も、仕事を休まない(休めない)と感じる場合もありますよ。
ここでの「経済的な不安」とは、実際にお金に困っている、借金があるという場合もあります。
ただ、彼にとっての「経済的な余力に関する価値観」が強く影響していることも少なくないです。
例えば、500万円の貯蓄があるとして、それを多いと捉えるか、足りないと捉えるか、それは人それぞれで違うってことですね。
もし、500万しかないと思うなら、そりゃお金に対する不安を感じる可能性がありますよね、ということです。
「パートナーと関わることを避けたいから休まない」という場合
また、実際には「パートナーと関わることを避けたいから休まない」という場合もありますね。
何かしらパートナーとの関わりを持つことでストレスを感じたり、家族や家庭、彼女さんや奥さんと関わることで心理的な負担を感じてしまう、なんて状況にある人に見られるケースです。
いくら仕事で疲れていても、仕事のほうが自分自身で状況や仕事量などをコントロールできる部分があると感じていて、ついついコントロールできないパートナーさんとの関わりを避けようとして仕事を休もうとしない人もいる、ってことなんですよね。
この場合は、いいか悪いか別にして、パートナーシップの中になにか解消できていない課題がある場合が少なくないですよね。
「健康上の問題があるから休まない」という場合
これは意外と思われるかもしれませんけど、「健康上の問題がある」から仕事を休まないというケースも実際にはあります。
これは、健康上の不安を抱えていて、何もしていないと不安に飲み込まれそうになるので、仕事に打ち込んで不安を紛らわせたい、なんて考える人がいる、ということなんです。
いわば、走り続けていないと不安を感じるから嫌だ、という一つの不安に対する防衛策のようなもの、とも言えそうです。
「休むこと自体に罪悪感を感じている」という場合
また、そもそも「休むことに罪悪感を感じている」場合もありますね。
「休むこと=悪いこと」という認識があるので休めない。
誰も悪いと思うことを好んで実行しようとは思わないですもんね。
※詳しくは次の記事にまとめていますので、こちらも参考にしてみてください。
疲れているのに仕事を休まない彼との上手な関わり方
ここからは「疲れているのに仕事を休まない彼との上手な関わり方」についてご提案していきたいと思います。
疲れているのに仕事を休まない彼を理解してみる
まずは「疲れているのに仕事を休まない彼の事情を理解してみること」です。
多く疲れているのに仕事を休まない男性って、普段から自立的な態度を示して生きていることが多いんですよ。
ここでの「自立的」とは、「人の手を借りない」「自分次第で生きている」みたいなニュアンスです。
で、そういった男性ほど内面では「自分のことを理解してほしい」というニーズを隠していて、意外と「理解される」ということだけで気持ちがほぐれやすい、なんて傾向を見せることがあるんです。
彼の態度を見ていると、表面的には「理解してほしくなさそう」「放っておいてほしそう」 に見えるんですけどね(^^;
実際に「大丈夫?」と心配して声をかけてみても、「別に・・・」みたいな反応が返ってくることも少なくないでしょうけど。
なぜ「別に・・・」という反応が返ってくるのかといえば、「彼がなぜ疲れているのに仕事を休まないのか、その事情が理解されていると感じていないから」という場合がすごく多いのです。
つまり、彼女さんの「大丈夫?」という心配は、あくまで彼女さんの気持ちを根拠に生じていることであって、彼自身の事情を受け止め、理解してくれているわけじゃない、と彼が感じている可能性がある、ってことなんですよ。
だから、いくら彼女さんが心配しても彼の反応は薄い。
それぐらい実は自立的に生きている男性ってのは、自分の事情を知られたくないように振る舞っていますけど、理解されることを何処かで望んでいる部分があるんです。
でも、「俺のことを理解してくれよぉ〜なんて言いたくない」ってプライドもあるんです。
ねぇ、そばでめっちゃ心配してくれている「彼のことを大切に思い、受け止めようとしてくれている彼女さんがいる」のに、まぁそう思うなんてねぇ・・・
という女性の皆様のクレームは僕のカウンセリングにまでもってきていただければ、と思うのですが(^^;
逆に言えば、彼の事情に寄り添って理解を示すことができるなら、ある程度大丈夫って話でもあるんですよ。
すると、会話ができたり、相手から自分の思いを伝えてくれるようになる場合もあります。
彼の言動を批判的に捉えたり指摘したりせず受け止めてみる
また、「彼の言動を批判的に捉えたり指摘したりせず受け止めてみる」という方法も意外と使えます。
彼のことがご心配であっても、彼の考えや思いを否定するような視点でコミュニケーションせず、彼には彼なりの事情があってそうしているんだ、と捉えてみることですね。
以前にもこのブログに書きましたけど、「人は自分の影響を引き受けてくれた人の話は聞こうとする事が多い」のです。
だから、彼のことがご心配になるお気持ちも間違っていないし、僕なりに理解できる気がします。
最愛の人がつらそうにしていて、いい気分になんてなりませんものね。
ただ、だからといって、「こちらの心配と彼の言動を戦わせないこと」も重要。
つまり、誰よりも彼のことを思っている彼女さん側が「競争の心理(コントロールの心理)」に陥らないことが何より大切なことなのです。
例えば、僕がカウンセリングの中で「なかなか休めないとおっしゃる方」に対して
「あなたの今までの行動や感じてきたことにいいも悪いもないですよね」
とお伝えすることがあるんです。
なぜそうお伝えしているか、というと
「疲れているのに休まない」ということを改善するべき要素として断定的に取り扱ってしまうとしたら、それこそ彼が取ってきた行動が間違っていることになりかねない。
そう思うからです。
疲れているのに必死で仕事してきた彼の気持ちを無視しちゃうことになりかねないのです。
だから、僕がご提供しているセッションでは・・・まぁネタバレになってしまいますけど、その真逆の手法を使う事が多いんです。
それこそ僕の口癖でもある「まぁしゃーないですよね」という言葉に込められている思いそのものなんです。
彼には彼なりの思いがある。
それにいい悪いという判断を加えず、そうするに至った事情を理解しながら
「で、今後はどうしていきましょうか」
と考えていくことを僕は大切にしていたりします。
そう、誰だって自分の事情を理解されずに、他人の価値観でジャッジされると、まぁやるせない気持ちになるもの、と僕は思うのです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
この手の話は、まぁまぁ無理やりなんとか彼を変えようとしないことが重要ですね。
時間をかけてお互いの本音を大切にしながらコミュニケーションすることがポイントになります。
とはいえ、彼の様子を見てご心配になる彼女さんのお気持ちが悪い、ということではありませんよね。
なので、彼女さん側のお気持ち、不安などのケアを取り入れながら進めていくことがモアベターな選択かな、と僕は思います。
そのためにカウンセリングやセミナーをご活用いただいている方もいらっしゃいますしね。
以上、何か参考にしていただければ幸いです。
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