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叱責が苦手な私。どうすれば変わりますか?
「人から叱責されると、敏感に反応してしまい辛くなりすぎてしまいます。」
そんなお悩みを伺うことがありますよ。
「傷つくことを怖れちゃダメだ。」
「拒絶を怖れていては何もできない。そんな弱い自分を変えたい。」
そんな思いを持ってカウンセリングにお腰板だっかたもいらっしゃいます。
最近は「豆腐メンタル」なんて言葉があるそうで
「自分に自信がなく、つねにオドオドしている人」のことをそう呼ぶそうです。
ただ、カウンセリングをさせていただいていると、豆腐メンタルとは言えないまでも、実はこっそり「叱責」が苦手で、その度に心を痛めたり、辛い思いを抱えている方のご相談を伺います。
普段は「仕事だし」と割りきれるので拒絶されても耐えられるけど、でも流石につらいと感じる場合もありますよね。
こういったお話をしてくださる方は皆さん本当に頑張っておられます。
そういった方の多くはダメでもなければ弱くもないのです。
そこで今日は叱責が怖くなる理由と、その解決方法について考えていきたいと思います。
よろしければどうぞ。
「叱責」が怖くなる理由とその対策
では、「叱責」が怖くなってしまう理由について見ていきましょう。
ストレスケアが追いついていない
叱責を受ければ、心も体も緊張しやすいもの。
この緊張状態が緩んでいないと、やはり叱責を受けるたびにつらくなります。
一時的には何も感じないようにもなりますが、その間も心と体はずっと緊張しているのです。
つまり、心と体の緊張状態が続いていると、叱責がしんどくなりすぎるのです。
普段からのストレスケア、心のケアを取り入れていればいいのですが、そうではない場合、
急に「あーもう怒られるのが嫌すぎる、しんどい」と感じ始めることもありますよ。
自分を肯定的に捉えていない
外からの刺激に反応して「自分はダメだ」と感じるなら、それは辛いことです。
例えば、叱責を受けたことで、本当に自分はだめで価値がないと感じるなら、生きていることが辛いですよね。
ただ、もし「一度の叱責だけ」で、そこまで自分の価値が失われるとしたら
この世はもう怖くて生きていられない世界になってしまいますよね。
心理の世界では自己肯定感・自尊感情という言葉で表現されることもありますが
普段から「自分は自分でいい」と感じられているかどうかは
叱責を受けたときのつらさに影響するでしょう。
おそらく多くの人が「叱責・断り・拒絶」を受けると辛い気持ちになるでしょう。
ただ、叱責を受けても「自分がダメだ」と強く思わないのであれば、確かに辛い出来事と出会っても、冷静に対処できるようにもなるでしょう。
逆に
「いつまでたっても叱責や断りが怖い」
「その都度傷ついてしまう・ビクビクしてしまう」
「今までは頑張れたけれど、もう頑張れなそうにない」
そう思って、どんどん自分を信頼できなくなってしまうと「苦しくなる」わけですよね。
ただ、そんなときも「叱責が怖い自分がダメ、根性無し」と責める必要はありません。
叱責が怖いのは怒りや恐れに対する反応で、あなたがダメだという証ではないのです。
叱責に対してうまく反応できない
また、「叱責」が苦手だと思う人ほど、叱責された後で
「次のアクションが起せなくなる」「上手に反応ができなくなる」
そんな方も多いのではないでしょうか。
叱責を受けたときに上手に対処できない。
だから、自分自身のことも相手にもうまく反応できず、何もできずに一方的に怒られてしまう。
そういったことが自分をより小さく感じさせ、自分をさらに責める理由になっていくと思うんですね。
だから、叱責を受けたときの反応のしかたを事前に準備しておくと、嫌だし怖いけど、ものすごく怖い、とまで感じなくて済むかもしれません。
叱責の意味が理解できないままでいる
例えば、叱責が怖いと感じる理由の中には
「叱責の意味がうまく捉えられていない」ことも含まれるのです。
「今、なぜ怒られているのか」が分からず、とりあえずシバかれている、責められているとしか感じていないのであれば、叱責されるだけで地獄のように感じるでしょう。
実は、叱責にはいい意味もあるのです。
つまり「自分の至らなさを学べる」という意味です。
こう書くと
「だったら、怒らずとも優しく言ってくれればいいじゃないか」と思いますよね?
ただ、それは相手の判断なのですよ。怒る人は怒るし、優しい人は優しく言うもの。
少なくとも、相手をコントロールしようとしてもうまくはいかないので、まずは自分を見つめましょう。
とはいえ、僕も優しく言ってもらうほうが好きですが(^^;
しかし、あえて強く叱責を受けることで納得できること、本当に大切なことを伝えてもらっている、と理解することもありますよね。
だから、叱責されたときは、その意味や叱責の内容に気づくことも重要です。
自分に非があることなら「謙虚に受け止め、相手の指摘に感謝する姿勢を持つこと」です。
ただ、自分に非がないのに叱責されるならば、相手と話し合ったり、然るべき機関に相談するなどの対処が必要であり、そこまで受け止める必要はないと言えます。
叱責がつらいときは一人で抱えず、誰かに話を聞いてもらってください
いくら叱責がつらいと感じるにも理由があるにせよ
今がつらすぎるならば、まずは今のつらさのケアが優先です!
もし、あなたが叱責が怖すぎる、つらいときは一人で抱えず、誰かに話を聞いてもらってください。
誰かに知ってもらう、話を聞いてもらうだけでも随分と気持ちが変わることもありますから。
それから自分のテーマに取り組んでみてはいかがでしょうか。
叱責が苦手な私を変える方法
最後になりますが、叱責が苦手な人は「怒られる」「怒り」に関して敏感に反応し、その反応を避けようとしている側面があります。
要は、怒られることを回避している反応が強いんですね。
なので、なかなか怒られることで感じる怖れ、その閾値が下がってままで、いつも敏感に反応してしまう傾向があります。
なので、もし心が元気になったのであれば、怒りの反応に慣れることも一つの方法なんです。
が、だからといって、実際に怒られまくればいいってことでもない、と僕は考えます。
例えば、普段からなにかミスなどの指摘を受けたときに
「相手の指摘の意図を理解して、それに対して謙虚に感謝できるか」
「相手の立場に立って自分を見て、相手の気持や考えを理解できるか」
そんな認識が持てるかどうかで、随分と叱責される怖さは変わると思います。
最も怖いのは「わけも分からず叱責されること」ですからね。
普段から人を理解する癖をつけていけば、いつしか怒られてもそこまで恐れを感じなくなると思います。
*
また、同時に自分自身を肯定的に見たり、ミスな失敗を素直に認めて改善する勇気を持っていきましょう。
どんな自分にも寄り添っていく、そんなイメージを持つといいですね。
なかなか難しいと感じることもあるかと思いますが、丁寧にムリのないところから取り組んでいけば、叱責される怖さ、苦しさも和らいでいくことがあります。
また、一人で難しい場合は、カウンセリングなどの選択も検討してみてくださいね。
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