彼が「何も言わない」=「何も考えていない」ではないかも
「付き合っている彼が何も言ってくれないので、何を考えているか分かりません!」
普段から寡黙な男性、でなくても、恋愛やご夫婦関係の中で「あまり口数が多くない」「黙っている」男性のお話って意外と少なくないのです。
まぁ、皆さんきっとエスパーじゃないですから「男性が何も話をしてくれなきゃ」その気持ちを理解したり、確かめることは難しいと思うんですよねぇ。
その結果、「彼は私のことなんてきっと考えていないんだ・・・」なんて不安のスイッチがオン!となり、そして・・・・
んーこれ以上は書くまい・。
「自分の気持ちを伝えた時に、女性の反応を考えてしまうから何も話さない」
そんな男性も少なくないように僕は思いますよ。
実際のカウンセリングでも、女性のクライエントさまから、「彼が何考えているかわかんない」「黙ってるんですよ」というお話を伺うわけですが、僕がさまざまなお話を伺う中で
「それって彼はこう考えているんじゃないのかなぁ?」
と、分析しながらお話を伺うことも少なくないのです。
そして、クライエント様から伺う彼の特徴・言動・性格などなどから、彼が感じていそうなことを更に心理分析するんですけどね。
すると、「彼が何も言わないからと言って、彼は何も考えていない」というわけではないケースって多いんです。
そこに男性独特の「行間」があるというか、無言のうちに彼の気持ちはいろいろ動いているものなんだろうなぁ、と。
あとは、「女性の感情にどう対応するか」を考えすぎて、何も言わない男性は多いですよ。
この話をしたら彼女はどう感じるだろう、どう反応するだろう・・・。
そう考えているうちに、「あーもうウンザリ、面倒だなぁ」と感じて、「なんでもいい」と口走ってしまう男性もいるとかいないとか。
そもそも、恋愛や夫婦の中で、男性が考えていること、感じていることがあっても、それを表現しなくても済む事が多いのが男性、ですね。
恋愛のロマンス期は別で、あなたが好きだの何だのガンガン表現しますけど、基本的に「感情表現は苦手」が男性の心理。
そもそも男性はその成長過程で「何でもかんでも感じていることを表現していいよ」という感じで育っているわけじゃありません。
むしろその逆「我慢しろ」「表現するな」と言われて育つのです。
だから、そこにある我慢、表現しないことを読み取ってもらえると楽なんですよねぇ・・・。
まぁ無茶な話なんだけど、そうなんですよ(笑)
だから、カウンセリングなどで彼の気持ちを先取りして、「私が彼の気持ちを理解している風に表現する」と、彼の気持ちは落ち着く、穏やかになる、話を聞くようになる、なんてことは頻発するんです。
そもそも男性同士って、仲間同士や、近い関係性にあるならば「そこに言葉や自己表現がなくても、相手の態度を見ていると何となく相手の気持が分かる」部分があるんですよね。
「あぁ、きっとあいつはこう考えているんだろう・・・」
そんな風に男性同士は気持ちを理解し合えるし、まぁまぁそれが100%ヒットはしないけど、ものすごく外すこともないでしょう。
あえて妙な表現をしますが、男性同士の関係性では、『互いに「何も言わない」ことの意味』は分かり合える部分があるわけです。
なので、特に自立男性は、ものすごく近い距離感の対人関係で「いちいち気持ちを確かめられる」ことが、嫌なんです。正確には苦手。
そもそも感情表現が苦手な男性ほど、嫌がりますね。自分の気持ちをいちいち引っ張り出さなきゃいけないので、なんでイチイチそんなことまで言わなくちゃいけないんだ・・・と嫌悪感を感じるものです。
その結果、「そんなに俺のことが信じられないの?」と思うわけです。
これが女性への疑いの目に変わることもあるのですが、心理的には「自分の感情を表現することへの抵抗」だということ、意外とあるあるなお話です。
まぁ・・・男性が何も言わなきゃ、女性は何も分からないんで、女性の皆さんの不安が間違っているわけじゃないんですが、特に日本の男性はこの傾向がありますね。
だから、カウンセリングの中でも男性の皆さんには、「今の2割増しでいいのでもう少しあなたの気持ちを彼女に教えてあげてくださいよ」なんて僕からお願いすることも実際にあります。
『あなたが何を考えているかだけでもいいので、伝えてあげてください。それできっと彼女は安心しますから。
男性は悪気なく「何も言わない」ことが多いかもしれません。
が、あなたのことを大切に思う女性からすれば、「何も教えてもらえていない」ということは、ある意味「無関心」であると感じさせることでもあるんです。
誰だって無関心を装われれば、自分をちっぽけに扱われている、と感じませんか?
男性は全く悪意なんてないんだけど、ついうっかり女性にそう思わせる傾向があります。
私達の心理学では「無関心」こそ愛の対極だ、なんて言います。まだ無関心より、ケンカしている方がずっとマシ、ぐらい考えてますよ(相手をひたすら攻撃するケンカは違いますが)
そりゃ長年連れ添ったご夫婦など、阿吽の呼吸ができるならいいですが、そこまでの信頼関係や相互理解がない状態で、黙っちゃうのはやっぱり「愛し合う」という意味ではリスクになります。
ちょっとだけ相手のことを考えてみましょう。するときっと相手もあなたのことを考えてくれるようになりますよ。』
そんなお話をさせていただくこともあるんですよね。
そう考えますと、彼は何も考えていないから、何も言わない、というケースより。
むしろ「何かを考えている」から、何も言わないケースもよくあることなのです。
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