最近は、本当に彼と一緒にいていいのかな?と考え込んでしまう時間が増えました。
友達に相談すると、他にいい人いるのかも?とか、そんな無理しなくてもいいんじゃない?と言われることも。
でも、彼と別れようと思うと、ものすごく心の中がザワザワしてしまうんです。
一言でいうと、別れられない。自分から彼と別れることにものすごく抵抗を感じてしまうんです。
これまた、愛深き忍耐女子の皆様から僕がうかがう事が多いお話の一つでございますね。
要は、自分が幸せじゃないと思う恋愛(結婚)ではなく、幸せな生き方を選びたいんだけど、別れられないし、別れることに抵抗感をすごく感じる、というお話。
こういったお話の背景には、まぁまぁ心理的な癒着があることが少なくないんですよね。
癒着があるところでは「自分の望む幸せを生きることができない」というわけでございまして、人に合わせたり、自己犠牲的な生き方を選んでしまうことも少なくないのです。
ま、もちろん癒着することが悪、って話ではないのですけどね。
そこで今日は「忍耐女子と癒着の心理」をテーマに、自分の望む恋愛や幸せを選ぶためのプロセスについて解説していきたいと思います。
※癒着に関する詳しい心理解説はこちらにありますので、こちらも合わせてご覧ください。
Index
癒着があると自分のための選択ができなくなる
癒着があるところでは、自分のための選択
つまり、自分にとっての幸せを選んだり、自分のために何かと別れたり、手放すことができない
という問題を引き起こすことがありますね。
詳しくは、↑の記事にも書いてあるのでご覧いただきたいのですが
要は「癒着って罪悪感や恐れや孤独感によって生じる事が多い」ので、罪悪感や恐れや孤独感を感じないために癒着したままの関係を続けて、自己犠牲的に生きてしまう人が出てくる、ってことなんですよ。
つまり、今回取り扱っているような
「彼と別れたいんだけど、それがすげー悪い事のように感じる」だとか
他にも「彼と別れるとすげー孤独になるようで怖い」といったお悩みって、今相手と癒着してしますよね、という状態を示すことが少なくないんです。
で、基本的に「気合と根性で愛する」愛深き忍耐女子の皆様のなかには、癒着して、すでに自分の幸せを選べなくなっていたり、少なからず自己犠牲的な恋愛を続けてきたにも関わらず
「あたしのフルパワーでパートナーのことを愛すれば、きっと幸せになれるはずやねん!だって、愛は世界を救うから!」
と、目に見えない黄色いTシャツをまとい、募金活動に勤しむ訳ではないにせよ、「ちょっともうしんどい」と思える恋愛を自分の愛情でよりよくしよう、真実にしよう、支えきろうとする方が出てくるわけでございますな。
うん、すごいパワーだ!と僕も思うわけでございますし、それで幸せだとか、自分が納得できるとしたら、僕から何もいうことはない、という感じなのでございます。
が、実際は、その心のなかで
「この関係、この愛し方を続けていたら、私が持たないし、私が幸せじゃない」
と感じることもあるようでしてね。
どこか、自分の気持が不安定になったり、エネルギー切れを起こしそうになることに戦々恐々としながらも、愛する人のために頑張ろうとされている方も少なくないようなのでございます。
そんなみなさまに、まぁまぁそんなに息巻かなくてもいいっすよ、なんてお声掛けをさせていただきながら、でもこーするといいんじゃないっすかね?なんてカウンセリングをさせていただいているのが僕、ということなのです。
癒着は罪悪感や恐れ、孤独や分離感で起こるということをきちんと理解する
そもそもですね、癒着ってものは、罪悪感、恐れ、孤独、分離感などから生じることが多いんですよ。
要は、自分はあかんやつやから、頑張らなあかん、とか。
なにか悪いことが起きそうやから、相手と張り付いておかなあかん、とか。
孤独になるのが嫌だから、相手と癒着しておくことが癖になっている、とか。
自分は人と違って〇〇だから、自分を愛してくれる人を手放さないように癒着しちゃう、とか。
まぁそんな事が起きているわけでございますな。
かつ、癒着って、相手のことが好き、相手のことを愛している、という気持ちがあるところで起きるんですよ。
要は、大切な人に対して起こりやすいことで、大して興味のない対象には起きにくいってことでございます。
だから、癒着していることがあかんと思うことは、僕は必要ないことだと思うんです。
が、癒着は罪悪感やら孤独感やらで生じているので、自分が幸せを実感しにくいものであり、自己犠牲を引き起こしやすいものでもあるんですね。
なので、自分の幸せを選ぶため、自分の人生を生きるために、癒着を手放すことに価値があるという感じなんです。
つまりは、自分が自分の望む人生を送るため、その覚悟を実現するため、って話なんでございますよ。
癒着が当然のような日常を送っている中で慣れてしまえば、それはそれで気にならんという場合もあるのかもしれません。
忍耐女子が癒着を手放して自分らしい人生を生きるために必要なこと
さて、今回扱っているケースのような、愛深き忍耐女子が癒着を手放して自分らしい人生を生きるために必要なことについてここからまとめていきますけれど。
要は、愛深き、という部分を残して、忍耐女子(犠牲的な側面)を手放していくことがいい感じじゃないっすかね、と僕は思うわけでございますし、そんなご提案をさせていただくことがあります。
何度も繰り返しになりますけど、癒着は罪悪感や恐れ等によって生じるもの。
であれば、癒着を引き起こす罪悪感などを手放す、溶かす、なんてことがいい感じになるわけでございます。
そして、自分の中の深い愛だけ残す。
つまり、自分はとても素晴らしい愛の存在だ、と感じられるようになっていくアプローチが求められるってことですね。
このとき、特に取り組むとよいことが、「過去の再評価」と「愛を受け取る」ってアプローチかな、と僕は思うわけでございます。
癒着って、自分の中に長い間、当然のように存在する罪悪感やらなんやら、そんな感情によって引き起こされています。
よって、自分が相手を背負ったり、犠牲的に愛することが正しいという補償行為を続けてしまう可能性があるんです。
が、それこそ罪悪感やら恐れやらがなせる業。
つまり
自分は悪いやつやねん、とか、自分は嫌いやねんとか、自分は大切な人を傷つけたことがあるねん、とか、自分は大切な人から愛されない存在やねん、
そんな自分に対する評価(自己評価)があるなら、それこそ癒着が起きる可能性を示すんですよね。
なので、自分の過去に対する再評価、過去に感じた感情を消化する、みたいなプロセスを使いながら、自分を見つめ直すことがおすすめではあるんですよ。
要は、「あたしは悪い子じゃない」ってことを受け入れていく感じなんです。
あと、過去に傷ついた経験があるなら、その恨みつらみを消化していくこと。これも「あたしは愛されない悪い子じゃない」って部分に近づくアプローチなんです。
ここをきちんとやんないと、要は忍耐して苦しんでブチ切れる、みたいなニーズのぶん投げや自暴自棄なモードのスイッチが入ってしまうこともあるのでね。
※ニーズのぶん投げに関する話は次の記事にもありますので、ぜひご覧くださいな。
要は、「あたしは悪い子ちゃうねん、めっちゃ愛の子やねん」と思えるようになる分だけ、勝手に癒着はしなくなるよ、ってことなのでございますよ。
ただ、あまりに深い罪悪感がある場合は、人の愛で溶かす、なんてことも取り入れるといいのですが、これは個別のセッションなどでご提案するお話ですね。
かつ、今の自分の気分が良くなること、整うこと、などを日常に取り入れていく感じです。
特に溶かすべき罪悪感やエゴの声(自己防衛的発想)を聞き分けることって重要だな、と僕は思うのです。
なので、僕のカウンセリング・セッションでは
「それってエゴじゃないっすかね?真実ですかね?」
なんてエゴの切り分けなんてことも行うことがあるんですよ。
最後に
癒着ってね、根っこは愛する気持ちがあるから生じるんだけど、結果的に自分が振り回されたり、犠牲したり、痛い思いをしたり、相手に縛られたりしてしまう状態を作るんです。
だから、自分が幸せじゃない。
そして、その自分が幸せじゃない状態は、周囲の人にとっても幸せじゃないんです。
だから、自分の人生をきちんと生きたいぞ、と願われたり、もう癒着したしんどい関係性を作るのは嫌だ、と思われるならば、一度自分を向き合う時間を作ってみてはいかがでしょう。
すると、自分の中の愛や素晴らしさにも気付けるかもしれませんからね。
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