「自分を変える」とは「正解を導く」ではなく「感じ方を変える」
心理的な意味合いでの「自分を変える」という言葉は
「今の自分を否定する」「正解を導く」という意味ではなく
「自分のものの見方や感じ方を変える」をいう意味で使われることが多いです。
が、この話もなかなかわかりにくいもの。
自分を変えるならば、正しい方向に変わらなきゃって思うからこそ、正解を求める人が多いと思うんですね。
こうすれば間違わない。これが正解、といった風に。
ただ、正解ばかりを求めても、自分が変わるかというと、そうでないことも少なくないようです。
そこで今日は心の面からの「自分を変える」ということの意味について解説していきます。
自分を変えようと正解を求める私達
私たちはよく「何が間違っていて、何が正しいか」と考えます。
実際に明快に答えが出ることもたくさんありますし、確かにそう考えると物事分かりやすいですね。
明快ですから不安や迷いが少ないです。
ただ、心のことについては、全てにおいて、何が正しくて間違っているか、と考えると
「逆につらい」と感じてしまったり
「自分をつい否定してしまいすぎる」可能性がでてくるのですね。
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例えば・・・
「パートナーと別れることになって辛いんです。
前を向かなきゃって思うんですけど、それができなくて。
こんな私を変えたいんです。何かできることはあるでしょうか?」
そういったご相談があったとします。
でも、いくら自分を変えようとしても、あまりにつらい気持ちがあると、どこから手を付けたらいいのか悩んでしまうことってないでしょうか?
そんな悩みの中で、いくら「正解」を探したとして。(正解を探すことが悪いわけじゃないのですが)
自分が変化したり、自分のつらい気持ちが変わることってあるでしょうか?
たとえ正解は手にしても、でも辛いままであることが多くないでしょうか。
「自分を変える」ために「感じ方を変える」
さて、カウンセリングの中で
「今を変えたい、自分を変えたい。今の自分にできることは?」
そんなご質問をくださる方って
「ちゃんと変わらなきゃ(マズい)」
とお感じの方が少なくないんです。
どこか「うまくできないこと」に意識が向き、自分に否定的になっていることが少なくないんです。
ただ、そもそも「自分を変える」とは、今までの自分をすべて否定することではないのですよ。
例えば、失恋してすごくつらい思いをすると
「今までの自分が全て間違っていたような感覚」を覚えます。
それは「自分が望んだ幸せを手に入れられなかったこと」で自分を責めているからなのでしょう。
たしかにそのお気持ちも分からなくもないのです。
が、それはそれ、なのですよ。
失恋に関して反省はしてもいいのでしょうが、自分をフルボッコにしても自分は変わりません。
そうではなくて
「今、私は何を感じているんだろう」と興味を持つこと。
そして、今感じている気持ちを、無理のないところから感じていってあげること。
これが自分を変え、変化を起こすために大切な「入口」になっていくと僕は思います。
そして、その感じ方を受け容れて、徐々に変えていくことです。
今を否定せず、自分を闇雲に否定せず、「感じ方・感情」を変えていくと、あなたの物事の見方・感じ方が変わっていきますね。
だからあなたの日常の感じ方、解釈も変わっていきやすくなりますよ。
何か参考になれば幸いです。
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