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女性が感情をぶつけると「拒絶された」と感じる男性の話
「男性は女性の感情が苦手である」
これは何度もこのブログに書いてきたことの一つです。
ただ、男性が女性から感情をぶつけられたときに見せる反応は一つじゃありません。
そこで、今日は
「女性が感情をぶつけると『拒絶された』と感じる男性心理」
をコラムにします。
よろしければどうぞ。
女性が感情をぶつけると「拒絶された」と感じる男性心理
心理学的に見て
「感情をぶつける・投げつける」という行為は「攻撃・否認・拒絶」の意味を感じさせるもの。
感情的になることは「自分自身の問題を示す」という意味になりますが
他人に感情をぶつける行為は「相手への文句や不満、ときには存在否定」のような意味合いを示すことにもなるのです。
だから、実は女性が感情をぶつけると
「それって僕へのあてつけでしょ、拒絶なんじゃないの?」
そんな「強い拒絶」と捉える男性も少なくないのです。
まさか、それが「女性からのSOSのサインだ」なんて理解できる男性のほうが少ないのです(^^;
これが理由で
「別れる別れないで揉めている」女性
「君は僕のことがそんなに好きじゃないんだよ」と言われて傷つきまくっている女性
「そんな感情的になるなんて、もう一緒にいられない!」と彼に詰められて追い込まれた女性
そんなみなさんの話、僕もたくさん伺ってきました。
男性は視覚優位で女性を理解する生き物
そもそも男性は「視覚優位」な生き物です。
女性以上に、目て見て分かるものを判断材料に使う方が多いのです。
だから、例えば
女性が感情的になっている光景を見ると
それは「女性が苦しんでいる状態」「不満感の表現」「こちらに文句があるのだろう」
と理解する男性が多いのです。
どこか女性の感情表現を
「怒っているから、不満があるから感情を爆発させているんでしょ?」
と捉えるわけですね。
それが転じて
「その態度って俺への拒絶、批判だろ?」
と思うようになることがあるのです。
これは
「あなたのことが大切で好きだからこそ感情的になる」
「女性特有の周期的な現象で、特段男性にケアしてほしいわけじゃない」
という場合であっても同じです。
それぐらい男性は女性の感情表現の意図がよく分からず、独自解釈する人が少なくないのです。
女性が穏やかでいるだけで平和だと感じる男性たち
つまり、その逆
「女性が穏やかで感情的になっていないいこと」が
二人の関係がうまくいっている証と認識している男性って少なくないです。
いわば「表面的に平和で、難がない、問題がない」と感じられることを「良い関係」と捉える男性も少なくないのです。
しかし、それが女性の我慢や忍耐の上で成立していたとしたらどうでしょうね?
「この人、私のこと何もわかってないし、見ていない」とお感じになる女性がいても不思議ではないといいますかねぇ(^^;
このような男性と女性の捉え方の違いが理由で揉めたり、ときには別れに至るカップルもいらっしゃるとかなんとか。
男性が怖れているのは「理解できない感情表現」である
実際のカウンセリングなどで、このような感情の話をさせていただくと
「私は感情表現してはいけないのかしら?」
とお考えになる女性の皆さんがいらっしゃるのですが、それは違います。
僕はそうお伝えしたいわけではありません。
むしろ逆のことをお伝えしたいわけなんですよね。
そもそも男性が怖れているのは「女性の感情表現の意味が見えないこと」だからです。
*
人が感情を表現するなら、何かしらの意味や意図があると思いませんか?
例えば、
「悲しくて」泣く。
「嬉しくて」笑う。
「体調が悪くて」イライラする。
人の感情表現の背景には、なにかそうなる動機や理由があると思いますよね?
これは男女の差はないことなのでしょうが
「自分には何ら見に覚えのないことで、いきなり人に感情をぶつけられる」
としたら怖くないですか?
これが男性の本音です。
つまり、
奥さんや彼女がどうしてブチ切れているのか
今日は機嫌が悪いのか
いつも怒られないことで詰められるのか
このとき、男性はただ困惑し、「自分の体から出る(かもしれない)埃」について考えることにもなるのです。
「あれ?オレ、なにか悪いことしたかなぁ?」と、自分を疑うのです。
そうしているにも関わらず、わけがわからないまま、奥さんや彼女から感情をぶつけられ続けたとしたら、
「こんなに俺は君に気を使って自分を疑っているのに、なんでそんな態度を続けるんだ!」
とキレ始めるのですね・・・。
穏やかなコミュニケーションは「分かりやすさ」が作る
もう10年以上カウンセリングの現場で働かせていただいていますが、常々こう思うのです。
「なぜ今、私が、こう感じているのか」
その理由を丁寧に話しておくだけでも、解決するすれ違いって意外とある、と。
特に男性に対しては
「今、私はなぜ感情を表現をしているのか」とその理由を伝えたり
そこまで伝えなくても、今の素直な気持ちを伝えることでぐっとコミュニケーションの質が高まりますよ。
実はこんな事を考えていたんだ、とか。
今体調がすぐれなくて、とか。
その説明があるかないか、ってかなり大きな違いになるのですよ。
僕はカウンセリングなどの中でこんなお話をすることがあります。
「あなたが自分の気持ちを伝えれば、相手はそれなりには考えます。
だから、あなたはもっと分かりやすくなっておけばいいですよ。」と。
これは「信頼」の一つの形なんですよね。
もし、それでも相手が取り合わず、全くこちらのことを考えてくれないのであれば、真摯に向き合って話せばいいのです。
そこでお互いに「自分が否定されることを怖れて」逃げると、必要以上に感情的になったり、本当は相手への想いがあっても伝わらないので、確かにあまりいい方向は見えてきませんよね。
だから、普段から自分の気持ちや考えも大切に扱い、同じように相手を扱うことができるように心がけたいですよね。
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