恋愛の心理学

「弱い私を見せられないと失恋しやすくなる」という法則

「弱い私を見せられない」と頑張るみなさまへ

弱い自分が見せられないと思い悩む女性

いきなりですが

「男性にはかわいいって言わない方がいい」

そんな話を聞くことってありませんか?

この話は、男性の中には「かわいい」と言われると「子どもっぽい」という意味で理解する人がいるので、まぁ男性に可愛いと言わない方がいいよ、という話です。

これを心理面から見ると、次のようなことが言えます。

「可愛いと言われて嫌がる男性は、自分の弱さ、未熟さを嫌い、否定している」。

そしてこの話を、もうちょっとだけ突っ込んで考えていくと

「弱い私を見せられない人ほど、なぜかパートナーと別れやすくなる」

今日はそんなお話です。よろしければどうぞ。

「弱い私を見せられない」と頑張ると失恋しやすくなる理由

弱い自分を隠そうと頑張って感情の感度が落ちている女性

実は「弱い私を見せられない」と頑張ると、愛されていることへの感度が落ちるのです。

この「愛されていることへの感度が落ちる」ことが「弱さを隠す人ほど、別れを迎えてしまう理由」なのです。

特に自立された男女に多く見られるものなんですね。

この話、もう少し詳しく説明しましょう。

※自立という心理用語の解説は、こちらのページをご覧ください。

心理学講座のシンボル
自立と依存 〜心の成長プロセスの解説〜自立と依存 〜心の成長プロセス〜 「自立と依存」とは、「今の自分の心の状態を示す言葉」で「自分の成長プロセスと課題を示す指標」です...

感情を抑圧すると感情への感度が落ちるのです

弱い自分を隠そうとするということは

「いかに自分が傷つかないかを考え、自分を隠そうとする」ということ。

心理的には「自立する」ことを意味します。

このとき、自分の内面や感情を隠すことにもなるのです。

特に「自分の弱さ自体」や「弱さがあることへの不安」「弱い自分がバレるんじゃないかという不安」は厄介なものなので、やはり隠したくなるのです。

このとき「抑圧」と呼ばれる、まるで「自分の感情を感じないようにギュッと心の中に押し込めるような作用」が働くことが多いんです。

この「抑圧が強い人」ほど「感情に鈍感」になるんですね。

例えば

嬉しいときに喜べない。
楽しいときに楽しいと思えない。
悲しいときに悲しいと感じない。

・・・そうです、もうお分かりですね。

「パートナーに愛されているのに喜べない」ということも起きるのです。

つまり

「弱い私を見せられない」と頑張ると、愛されていることへの感度が落ちるので、

パートナーに愛されているのに喜べず(うまく反応できず)

悪意なくパートナーの好意を跳ね除けてしまいやすくなる。

それが「失恋しやすさ」につながる、というわけです。

「弱い私をみせられないこと」が原因で起きる失恋を少なくする方法

もし「弱い私をみせられないこと」が原因で起きる失恋を回避する方法を考えるなら

  1. 心を緩める・リラックスする時間を作る
  2. 弱い自分を嫌わないで、受け容れてあげる

という方法が考えられます。

心を緩める・リラックスする時間を作る

弱い自分を見せられないと頑張ると、心は緊張状態となります。

だから、その逆「緊張を緩和する」ということを日常に取り入れるといいですね。

例えば、普段から好きなこと、好きなものに触れたり、ときにはマインドフルネスなどを日常に取り入れてもいいかもしれませんね。

弱い自分を嫌わないで、受け容れてあげる

これは「自己受容」「自己肯定」を行うということです。

いわば、弱い自分も自分だと受け容れておくことで、弱い自分を隠す理由を減らせるという考え方。

ただ、人は弱い自分を攻撃される不安を感じますから、弱さを受け容れるって難しいんです。

ついつい嫌っちゃうんですよね、弱い自分を。

ただ、弱い自分を嫌っても弱さは消えません。

弱い自分がいるから失恋するとか、失敗すると考えることもあろうかと思いますが、意外とそうではないのです。

弱い自分を見せられないと頑張っていたから失恋することのほうが多いのです。

つまり「弱さがある自分とどう上手に付き合うか」が重要です。

例えば、自分の弱いところ、ダメなところを見たときに

「うーん、しゃーないね、これも私だしね」と認めてあげましょう。

そして、パートナーや親しく信頼できる人には

「私ってさ〇〇なところが弱点なんだよね」といえる私になっているといいですね。

「弱い自分を認められる私」こそ魅力的な私

弱い自分を受け容れ認められる女性

最初に書きました「男性にかわいいと言わない方がいい」という話は、

「男性は弱さが恥、嫌いだと認識している」ということを意味していますよね。

つまり、男性にとって弱さや悩みは「問題」だという認識があるわけで、解決しなきゃいけないものでしかないと考えていそうなのです。

つまり、自分の問題(弱さ)を愛してほしいと思っていない人が多い、といえます。

実際、その弱さを信頼できる人に明け渡し愛されると、とんでもない安心感がやってくるんですけど、それはあまり知られていないことのよう。

そう考えると

「弱さを見せられない」と頑張っている自分自身やパートナーに

「その弱さがあなたのチャームポイントなんじゃない?」

と笑顔で素直に言える人はきっとモテます。

また、失敗や挫折をした人をバカにしたり、寒いと思う人になるよりは

「そんなあなたの味方になるよ」
「チャレンジしたから痛いんでしょ、かっこいいじゃん」

とスマートに言えるオトナもモテそうですね。

つまり、「弱くても愛される」と思える人

そして。自分の弱さを認められる人は「強い」のです。

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