アサノのコラム

アイドルが伝えていたのは90’sか?とても放っては置けない楽曲たちが現れた。

さて、今日はまた久々にアサノのコラムを更新したいと思います。

とはいえ、本当はもう少し前にアップしようと思って忘れちゃった記事なんですけどね・・・。

このテキストは心理学に基づいたものとは限らないので、深く考えず突っ込まずご覧いただけますと幸いです(笑) 

 

内容に関しては、一切のツッコミも異論も受け付けない感じですが(笑)まぁまぁそういうことなのね、とご覧いただければと思います。

また個人的な趣味爆発の音楽ネタですので訳の分からない言葉も使いますが、一切の注釈なしでございますので、気になった方はググっていただければと思います。よろしければどうぞ。

■最近ハマった音楽がある。しかもそれは「アイドル」である。

別に僕はアイドルを否定している人間ではないわけである。
が、そういった音楽に詳しくない自分としては、まぁ別世界の話というか、ほぼ触れる世界で生きていないのである。

が、ある時、こんなテキストを見つけた。

「そうか、ピチカート・ファイヴの音楽的後継者は彼女たちだったのか。」

 

何なに?と思ったのである。そんな存在が?と探してみた。
そこで出てきた楽曲がコレである。

アイドルばかり聴かないで / Negicco

きっとそのスジの情報通の方なら知っておられると思うが、全くアイドルはノーマーク出会った私にとっては未知との遭遇である。

そして、聞いた途端驚いた(笑)2013年にこんな楽曲が出ていたのか・・・。
これは凄いのである。もう心わしづかみなのである。
もう参ったとしか言いようが無いのである。

プレイボタンを押すと、とてもシンプルでバッサリとした唐突なイントロに一瞬置いてけぼりになるのであるが、追いついた時にはもう夢中(笑)

よくよくこの楽曲タイトルを見ればフランスギャルの同名の楽曲を思い出す。
が、このタイトルからして狙いなんだろう、姑息な・・・と思いつつ、見事に引っかかった。
もう最近はエンドレスリピートで聴いている、つまりハマったのである。

ちなみにこの楽曲を聞いてすぐ、何故かClaude BollingのPopLightを思い浮かべた(笑)
この事に全く意味などないし、自分でも意味すらわからないが何故かそういう思考をしているのである。

しかし、何が凄いって、妙な「それっぽさ」がないことである。
確かにPVも、メロディやストリングスパートは間違いなくその時代っぽさを醸し出している。
加えて、時に棒読みで波打っている若干不安定なヴォーカルが、「狙ってます感」を醸し出すのである。

が、違うのである。
僕にはその逆にしか聞こえないのである。
狙った棒読みが、素朴さの演出にしか聞こえない。
ここにどーにもアイドルらしからぬ印象を覚え、この楽曲を手がかりに少しNegiccoというグループについて調べてみたのである。

・・・なるほど相当な苦労人のようである。そして新潟ローカルアイドルなんだそうな。

だからなのか?は不明だが、彼女たちは、歌えば歌うほど素朴さが浮き彫りになるようである。
ここに感銘を受けるのである。

よくありがちなフレンチポップを標榜したアイドルに、それっぽいヴォーカルでは、どこか、湿度の高い地下室で意味なくタバコ吸うぐらい咽る感じになり、まぁ押し付けがましいわけである。
だったらウン万投資して、生めかしいフレンチポップな塩化ビニール製の黒い板を一人部屋でこすってさめざめ泣くよ、と個人的には涙目のまま言い放ってやりたい。

しかし、彼女たちが歌うとどこかみずみずしく感じるのである。
素朴なヴォーカルが入るおかげで、楽曲に有機的な感覚が宿る気がする。
これが癖になる理由かもしれない。

こういった音ならば、一般的な元気いっぱい系の、過剰に笑顔弾ける炭酸飲料のイメージではいけない。こんなに水を弾くお肌ですよ、も、汗かいちゃいました、も、このラインには絶対ダメなのだ。
が、ある意味、このNegiccoという3人がステージでそれをやってしまっても成立するのである。

そしてその感覚のまま、「あなたとは恋愛も何もできないのよ」「ざんねーん」と歌っちゃうわけである(笑)

何なんだよ、それ。
好みすぎる(笑)

しかしこのNegiccoというグループ。
最近まで知らなかったが、楽曲提供陣が凄い。そりゃNEVERにまとめられるわけである。
調べていただければわかるが、一昔前に僕がずっと聴いていたアーティストばかりである。
いわゆる90年代や渋谷系といったキーワードが見えてくる。もちろんそれだけではないところが凄いが、なんともNegiccoには、ありとあらゆる才能が結集しているようである。
他の楽曲を聞けば、(何と昔からの作曲者・プロデューサーはファンだったという話も驚きだが)きっと35歳↑な方には懐かしい音が沢山あるような気がする。

古き良きJ-POPのノスタルジア。が、彼女たちが歌うことで、それは今、になっている。
きっとこのグループの名前やアイドルという先入観を捨てれば、きっと懐かしさ、そして昨今のトラックメーカーの楽曲に出会えるような気がする。

ただ、なんだか最近Backnumberを聴いていても感じるのであるが、昔を思い出す、ノスタルジックな楽曲はいつの時代も登場しては売れるような気がする。若いバンドだからといってよーく聞いてみると、もろ歌謡曲のエッセンスやかつてのポップソングを彷彿とさせるものが多い気がする。

また時代が変わるほどのバンドもあまり見かけるような気がしない。
余談だが、今年のフジロックのヘッドライナー、超魅力的だが、実は全て体験済である、昔にね。
まぁヘッドライナーですからしかたがないのですけども。

(ちなみに最近復活したRIDEは見たいなぁ、この歳になってから聞くシューゲイザー、ときめくかなぁ・・・どうだろう???)

そう思うと個人的にはどれだけ新作のインスタントラーメンが出たとしても、ロングセラー商品には対抗できない、といったイメージを持ってしまう。ノスタルジアの中に音楽シーンがあるような印象である。

こう、時代が変わるぐらいの勢いをシーンから感じなくなったのは、きっと僕が年を取ったからなのか、と最近思う。革命的なとか、革新的な、といったものに敏感でなくなってしまったのは、個人的には少し寂しく思える。

と、そんな話をしていたらふっと思い出した。
そういえば、少し前から聴いているアーティストがある。

野佐怜奈というアーティストである。野佐怜奈とブルー・ヴァレンタインズでも検索されたい。
作曲のクレジットは、そう、高浪慶太郎さん。

残念ながら新譜は7インチアナログ限定なので今は配信されていないが、コレは僕にとってのもう一つのピチカートファイブのように感じている。
まぁ生き残れなかったパラレルワールド・・・って別にシャドーの話ではないが、そういった存在が2012年、そして今年も作品をリリースしている。

・・・ほほぅ。メロウな楽曲がここにもまた蘇っているように思う。

ただ、ハマるという意味では圧倒的にNegiccoの勝ち、なのである(笑)

そういえば、Negiccoに楽曲提供している矢野博康さんついでに懐かしいCymbalsのPVを見ていたのであるが、そこにある矢野さんの姿が昔のチャーベくんやキリンジ弟さんに見えてしまうのは僕だけだろうか?

という余談もついつい書きたくなってしまった。
本当にどうでもいい話である。

そう、ちなみにもう一つのCymbalsもここで聴ける。>>>TWEEDEES
まぁ、まんまといえはそうである。ヴォーカルまでそれっぽく聞こえてしまうのはある意味驚きである。

合掌。

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