器用で、人当たりがよくて、勘もよくて、男性のことを飽きさせない方法も知っている。
仕事でもきちんと実績があり、やりがいを感じている。
そんなできる女性からの恋愛相談に「彼が愛してくれない・向き合ってくれない」なんてものがあるわけです。
一見するとまさに七不思議のように思える現象。
「そんなに素敵なあなたがどうしてそこで悩む?」とね。
でも、じっくりその深層心理を見つめていくと「なるほど」と思えることが浮かび上がってくるんですね。
そこで今日は「できる女性が愛してくれない男性を選び続ける理由」についてコラムにします。
Index
できる女性が愛してくれない男性を選び続ける理由
さて、できる女性が愛してくれない男性を選び続ける理由は、大きく分けて4つあると考えられるんですよね。
一つづつ解説していきます。
穏やかな日常や生活への憧れが強い
まずは「穏やかな日常への憧れが強い」というもの。
器用で、人当たりがよくて、勘もよくて、男性のことを飽きさせない方法も知っている。
仕事でもきちんと実績があり、やりがいを感じている。
これは紛れもなくその女性の才能であり、努力の結果ですよね。
ただ、自分を磨き、社会的なポジションを確立していくということは、どこか男性性が強い、競争の社会の中で生きるような側面が多々あるわけです。
なので、今まで頑張ってきた分、穏やかな日常や生活へのあこがれを抱くことだって自然な話。
その気持ち「今の恋愛」に反映されていることも多々ありますよ。
だから、「えーなんであなたがそんな彼を選んでるの?」と友達から言われたとしても、別れる気にはサラサラならない、といいますかね。
ちなみに、この状態、心理的に見ると「執着」のように見えるんですけど、執着しているのは彼ではなく「穏やかな日常への憧れ」だったりするのかも?
だとしたら、それを執着と言ってしまうのはあまりに切ない話、とも言えるのかもしれません。
穏やかな日常(実は母親)への反発
これは先程の話と真逆の話になるのですが、穏やかな日常への憧れを抱きながら、しかしそれに反発するマインドも持ち合わせていることが少なくないんです。
あえて言うならば「穏やかな生活が羨ましい」と感じる部分があるといいますか。
例えば「何も起こらない日常はつまらない」「やりがいのある仕事にエネルギーを投資する方が充実感がある」みたいに思うことがある、といいますか。
だから、休日に公園で仲の良い家族の姿を見て「いいなぁ」と思いながらも、少し心のなかで距離を取っている、自分には遠いなと感じてる、なんて方もいらっしゃるとかなんとか。
実はここには「穏やかな日常」というイメージに影響している「母親」との関係が影響していることも少なくないんですよね。
「実はお母さんと仲が良くない」という分かりやすいケースもありますけどね。
「母と自分を比べてしまって、母のように(家庭を持つ)なんてできないかもなぁ・・・」と感じていたり。
「お父さんが好きという気持ちが昔からあって、だから無意識的に母に対して葛藤を抱いている」なんてケースもありますよね。
だから、穏やかで温かな家庭のイメージとは乖離した、ちょっと刺激的で困難な恋愛を選んでしまいやすくなるといいますか。
人によっては無意識的に「それが私らしい生き方」なんて感じていらっしゃる場合もないことはないんですよ。
無限に頑張り続ける日常が続くと気持ち
これは先の2つと少し視点が異なる理由なのですが
「今の頑張り続ける日常が無限に続く」という感覚を覚えているという状態。
これ、「頑張り続ける日常に疲れ果て嫌気が差している」というよりは(嫌気が差している場合もあるのかも、ですが(^^;)
「頑張り続ける日常が続くことをすでに受け入れている(めっちゃ疲れてるけど)」
といったニュアンスになりますね。
この「私が頑張り続ける日常が続く」という感覚にフィットしたパートナーって、どんな人だと思います?
・・・そうなんです。
「愛してくれない彼」なんです。
ただ、この愛してくれない彼も、多くの場合は「頑張り続ける日常」の中にいる人であることが多いんです。
だから、なんとなく同士のような、仲間のような、わかり会えるような気持ちになることも少なくないのかもしれません。
辛い現実を乗り越えられちゃう能力がある
基本的にできる人って、どんな辛い逆境も乗り越える器用さの才覚をお持ちなんです。
それ自体はとても素晴らしいことなんです。
ただ、だからこそ、辛いことも一人でなんとかしてしまう傾向があるんです。
このパターンは恋愛でも顕著で、「愛してくれない彼」であっても、実は頑張って受け入れ、愛せてしまうんですよね。
だから、できる女性が愛してくれない彼を愛せてしまう、といいますか。
ただ、そのリターンが返ってこない関係ってやっぱり切ないし、フェアじゃないし、喜びきれないわけで。
まぁその現実をどう捉えるかは、人それぞれで違うものだとは思うんですけど。
でも、「頑張ればなんとかなる」と思い続けなきゃいけない恋愛って、結構切なくないでしょうか?
*
このあたりの見えない心理的な影響があって、できる女性が愛してくれない男性を選び続けることって確かにあるようです。
少なからず僕の経験上は。
ただ、この他にも「親密な関係が怖い」とか「過去の大失恋の影響で恋愛が怖いまま」などの理由も考えられますよ。
できる女性が愛してくれる男性を選ぶためにできること
さて、できる女性が愛してくれない男性、ではなく、愛してくれる男性を選ぶためにできること、についてお伝えしていきます。
この話は「今の彼と別れて、新しい彼を選ぶためのアプローチ」でもありながら、「愛してくれない彼との関係を良好な方向に持っていくためのアプローチ」にもなりえる話なので、そのあたり踏まえてご覧いただくといいのかな、と思います。
自分自身がフル回転していることに気づく
まずは、自分自身が今「フル回転して生活を送っていること」に気づくことです。
できる女性が持つ魅力、才能、成功などは、明らかにその女性の持つ高い力量によるものである、といえます。
が、実はフル回転し続けてしまうと「こんな苦労が一生続くの?」「穏やかな日常は訪れない?」なんて感じて、未来の幸せをうまく思い描けなくなってしまうのです。
まぁ、心にゆとりがあれば未来に絶望することはあまりないですよね。
だから、まずは「今までの私がフル回転していた」と気づくこと。
立ち止まって何もしなくなるのではなく、仕事や日常生活の中で、そう認識しながら過ごすということがポイントになりますね。
穏やかな日常を得ている人に対す優越感を手放す
これはちょっと耳の痛い話かもしれませんが「穏やかな日常を得ている人に対す優越感を手放す」という視点。
毎日フル回転して刺激的でやりがいのある日常を送っている人の中には、「穏やかな日常を得ている人に対して優越感を感じている」場合があるんですよ。
どちらが優れていて、どちらがそうではない、という話だとわかっていても、自分自身の心のバランスを取るためにそう思うこともあるのかなーと。
そのお気持ちも分かるというか、しゃーないといいますか、そうですよね、としか僕は思わないんですけども。
ただこの「穏やかな日常を得ている人に対して優越感」は、「穏やかな日常を得る未来の自分への批判」になっちゃうんですよ。
例えば、穏やかな日常を過ごすとつまんない自分になる、やりがいを持たず平穏な生活に埋没する自分になる、とかね。
だから、今の恋愛が「穏やかで平穏で愛ある日々」とつながってしまうことを無意識的に怖れるようにもなる。
なので、この優越感は手放す方が自分のためになるんです。
ただし、この優越感は自分の心のバランスを取るためにあったもの。ならば、それも一時的に効果があった、必要なものだったと思ってみるほうがいいですかね。
ただ、「もう今の私にその優越感はいらない」とふわっと手放すことで、実は本来の自分のあり方に戻っていきやすくなるんです。
母親との関係を見直す
また、母親との関係を見直して、大人同士として向き合えるようになることもポイント。
今、母親との関係が良好だという場合は良いのですが、そうではなく何らかのわだかまりがある場合は、そのわだかまりを解消するために、母親と向き合ってみてもいいでしょうね。
まぁ、ここで解消するべきわだかまりは、人それぞれで違うでしょうから、何を解消するのかはケースバイケースになります。
ただ、一つ言えることは「母に対する感謝の気持ち」「母に親密な気持ちを抱く」「母の失敗を許す」という気持ちが持てるとしたら。
どこか無意識的に存在した「私は母とは違う私らしさを生きよう」という気持ちを手放して、あなたが一人の女性として本当に望む人生を「自分自身に許可すること」ができます。
そういった意味合いで、母親と向き合うことも一つの方法となるんですね。
心から自分が「うれしい」と感じる時間を作る
「頑張り続ける日常が続くことをすでに受け入れている」と、自分にとっての喜びや嬉しいと思う出来事がなにか、が分からなくなることも。
こうなると心も体も緊張状態が続いてしまいます。
そこから解放されたくて、今の彼との恋愛に居場所というか、癒やしを求める方も少なくないのかもしれない。
ただ、そこでも彼が愛してくれないと思うと、さすがに疲れちゃうことも・・・。
だとしたら、心から自分が「うれしい」と感じる時間を作ることがおすすめです。
それはお気に入りのカフェに行くことかもしれないし、美術鑑賞することかもしれないし、音楽を聞くことかもしれないし、本を読むことかもしれないし、旅行に出かけることかもしれないし、料理することかもしれません。
ときには、自分が出した成果を人から認められることかもしれないし、感謝されることかもしれない。
あなた自身の心が「うれしい」と思えることを日常に取り入れていくことがいいですね。
まぁ僕のカウンセリングの場合、「うれしい」と感じていただくセッションを使って本当に心と体が緩む体験をしていただくこともありますけどね。
自分だけではなかなか「うれしい」と思えないと思われた場合は、カウンセリングセッションを使ってみるという方法もありますよね。
辛いことは辛いと表現する
基本的にできる人って、どんな逆境も乗り越える器用さの才覚をお持ちなんです。
だから、辛くても辛いと言わないクセがついている場合も少なくないんです。
それでも、あなたの心は傷ついていたり、苦しみや悲しみを抱えている場合もあるわけで。
だから、自分の気持ち、特に普段は口にしないような「辛い」「苦しい」「怒り」などをノートやスマホのメモに書いたり、一人で過ごす時間に声にして表現する、ということで、心が楽になることもありますよ。
特に、頭の中でぐるぐる回さずに、声に出す、ということは有効な方法。
僕のカウンセリングは「どうしたら幸せな毎日を送れるでしょうか?」というご質問にもお答えする場でもありながら、普段は口にしないお気持ちを解放するという場所としてお使いいただいていますよ。
最後に
いかがでしたでしょうか。
できる女性が愛してくれない男性を選ぶ理由には、それぞれのご事情があるんですよね。
もちろんどんな人を好きになるかはその人の自由。
そもそも好きな人のことを「愛してくれない人」と思うこともまた切ないことかもしれません。
ただ、自分自身の内面のパターンが影響して、愛してくれないという思いをつのらせてしまうなら、一度自分自身を見つめ直してみていただいてもいいのかもしれませんね。
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