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なぜ私は告白されないのか
さて、今日は「人に聞きたくても聞けないめっちゃ気になるテーマ」を扱ってみます。
「なぜ私は告白されないのか？」
「どうして私は好きな人と距離ができてしまうのか？」
もちろん、人から告白されることが素晴らしいことで、告白されないことがダメなこと、と考える必要はないと僕は思うのです。
おそらく誰かに告白された数だけで人の価値を推し量ることはかなり難しいことでしょうからね。
ただ、やはり好きな人から「好きだ」と言われたいものなのかもしれませんよね。
だからこそ、「なかなか好きだと言ってもらえない」「いつも自分から告白している」といった疑問が湧くこともあるのかもしれませんね。
ということで、今日はこの疑問にまつわる心理的背景について僕なりにまとめてみたいと思います。
よろしければどうぞ。
「魅力がないから告白されない」はある意味間違った答えかも
「どうして私はいつも告白されないのだろう・・・」。
「相手から好きって言ってもらえないのだろう・・・」。
「友達は彼から好きと言ってもらって付き合っているのに・・・」。
もしそう思えばちょっと悲しくなるかもしれませんよね。
そのお気持ち、個人的に理解できる気がするのでございますなぁ。
で、ですよ。
どうしてもこのような思いが強くなればなるほど
「自分になにか問題があるのかな」
と考えてしまうこともあるかもしれません。
いや、そう考えること自体悪いことじゃないのですが、それが行き過ぎてしまうと
「自分には魅力がないのだろう」とか「人から嫌われる存在なんだ」
なんて思っちゃう人も出てくるのですよね。
このように考えれば、確かに「私はなぜ私は告白されないのか」の理由を手にすることはできるのかもしれませんが（それも誤解である場合が多いのですが・・・）
「私が愛し愛される関係を手にする理由」から遠ざかってしまうので、どうにもこうにも身動きが取れなくなってしまうでしょう。
だから「私なんて・・・」「私に魅力がないんだ」「私は嫌われているんだ」的な思いはきっと間違いでしょう。
あなたなりの良さはきっと存在します。
そして、あなたなりの弱点もきっと存在します。
それらを自分で受け入れているか、自分の良さ、弱点を自分で認識しているか、のほうが僕は重要だと思うのですね。
だから「私は素晴らしいのに、周囲が間違っている」「周りが見る目がないんだ」といった開き直りもちょいと違うでしょうね。
そう思う気持ちとしてはわからなくもないのですけど、この開き直り方をすると確かにあなたから人が遠ざかっていく可能性は否定できないんですよね。
なぜなら、あなたが人を責めているから、周囲の人はあなたに責められたくなくて距離を取る、ということなのですが。
「魅力がないから告白されない」はこれ以上傷つけないというサインかも
むしろ、「私に魅力がないから告白されないんだ」とか「自分に問題があるんだ」といった発想が強くなっているときって
「私、もうこれ以上傷つきたくない」
と感じている可能性も否定できないと僕は思うのですよ。
恋愛に限らず、どのようなことでも同じなのですが
「自分は〇〇だからダメなんだ」という発想って「これ以上傷つけない（だから誰かに助けてもらいたい）」という気持ちが強まっているときに生じるものだと僕は考えています。
なぜならば「私が〇〇だからダメ」と思えば、要は「傷つくかもしれないリスク」を取らなくて済むから。
一時的な心の安全を選ぶこともできるから。
要は「自分がだめだ」と思うことが、「自分が傷つくリスクからの回避要因」になっているということもありえるよね、という話です。
もちろん「私は〇〇だから愛されないんだ」という答えは誤解だと僕は先にお伝えしていますから、その答えをずっと握りしめておくことはおすすめしてはおりません。
その一方で、「私は〇〇だから愛されないんだ」という気持ち自体を否定的に見ることはないです。
むしろそれを必要とする事情があるのではないか、なんて風に考えます。
そう思うことで、これ以上傷つきたくない、と思っているとしたら、そのお気持ちもまた大切にされるべきではないか、と考えるからです。
ただ、この状態では「傷つくことが怖すぎる」と感じるでしょうし、「自分を肯定することも難しくなる」でしょうからね。
僕もあれこれ考えさせていただきますし、クライエントさまにいろいろお話を伺わせてもらったり、その上でご提案をさせていただくことにもなるんですよね。
告白されないのは「お取り込み中」と思われているから？
さて、ここからはそもそも論になるかもしれませんが。
もし、あなたが「いつも告白されない」としたら、それは「あなたがお取り込み中だ」と思われているからかもしれません。
要は、あなたに告白してもいい反応が返ってこないかも？と相手に思われやすい態度を示している可能性がある、ということです。
言い換えれば「心が開いた感じ」ではなく、「心が閉じた感じ」となっている可能性があるかもね、ってことなんです。
＊
もちろん相手から告白されるには、相手があなたのことが好きでお近づきになりたいと思う必要がありますよね。
が、告白する側の心理を考えれば、まぁ多くは「お断りされたくない」「できれば告白を受け入れて欲しい」と思うものではないでしょうか。
世の中には「断られても平気」なんて思う人もいるでしょうが、そんな人ばかりじゃありませんものね。
やっぱり多くの人にとって「告白する」って（もしかすると断られて傷つくかもという気持ちを超える）勇気が必要になることですよね。
だから、「告白する側もあなたの様子を見ているし、その態度を見てどうするか考える」ってこと。
例外は、そもそもモテる人か、既婚者だからこその余裕ぐらいなもんですよね。
だとすれば、多くの人が「できる限り傷つくリスクが少ないだろうと思える人」に自分の心の内を見せようとするでしょう。
つまり
告白されにくい人とは、告白してもうまくいかないかも、きっとこちらが傷つきそうだ思わせる人、ということなのです。
言い換えれば、全く悪気などないのだけど「無意識的に人の愛を拒絶している態度を醸し出している」と告白されにくいのですね。
僕はまれに、この考え方を逆手に取って
「恋愛に疲れてしまい、今はもう誰にも好かれたくないし、そっとしておいてほしい」とおっしゃる方に
「だったら、相手に興味がない、誰にも心をひらいていない態度を取れば、大概の人はあなたによってこないかもですね」
なんてお伝えするぐらいです。
「あーあの人に告白しても無理っぽいなぁ・・・」とあえて思わせる態度を取る、というね。
考えようによっては、これもまた切ない話でもありますけどね。
相手にそう思わせてしまう何かしらの理由があると、確かに人はあなたの内面に踏み込んでこないし、相手の気持もよくわからないままになってしまいがちなのです。
告白されないことで悩むなら、自分が何を恐れているのかを見つめてみてはどうでしょう
さて、最後になりますが。
いわゆる「お取り込み中」的雰囲気を醸し出している人の心理状態って
「自分の中に意識を向けている状態」となっているんですよ。
自分の外側に意識が向いているのではなく、自分の内面に向かって意識が向いている。
だから、外側の人から見ると「こちらを見てくれていない」ように感じるのです。
ただ、多くの場合、好き好んで「お取り込み中」的雰囲気を醸し出しているわけじゃございませんわよね。
これ、そもそもは「これ以上自分が傷つかないように守るため」になされていることが多いものです。
例えば、かつて手痛い失恋をしただとか、誤解なんだけど急に人から嫌われた経験があるとか、昔から人にチクチク刺され続けてつらい思いをしたなど、
様々なやんごとなき「事情」があることが多いのでは、と僕は思います。
「自分を守らないとやってらんね〜」と思う事情があるから、自分の中に意識を向けている人も多いわけですよね。
ただ、ここにいわば相手に興味を持ってもらえない・告白されない、という問題の種があるとしたら
「自分は何を怖れているのか。これ以上傷つきたくないと思う理由があるとしたら、それは何なのか」
そのあたりを見つめてみる方法もありますよね、って僕は思います。
ただ、どこかで「自分が傷ついている」とわかっていたとしても、僕たちはどこかでココロの問題を「隠してしまう」ことが多いものなんですよ。
こう、昔の痛い思い出やつらい思いって思い出したくないじゃないですか。
だから、ついつい自分の中で封印したくなるし、思い出さないようにしたくなるんです。
が、それゆえに更に自分自身を隠し、人から距離を置くような態度に出てしまうとしたら、より「誰かに愛される」「自分を誰かに愛させる」ことは難しくなってしまいます。
＊
ここでのポイントは
無理のない程度から、自分自身が抱えてきた様々な感情を感じるということを通じて処理していくこと
だと僕は考えている部分があります。
自分を認めたり、自分を受け入れていくこともまた同じ意味があるのですが、感情に特化した言い方をすれば、そうなるかな、と。
これは、心が傷ついている自分を手当する、ということでもあり。
もう少し別の言い方をすれば、「悲しさがあるなら、ちゃんと悲しむこと」「辛いと思うならちゃんと辛いと感じること」も大切なことだ、ということでもあります。
悲しむこと、辛いと思うことは恥でもなんでもありませんから。
逆に、悲しめない、辛いと思えない、思っちゃいけないと思うことが、問題を長期化させる要因になることもある、ということでしょうか。
とはいえ、人によっては「何をしていてもしんどい」「辛いと思うだけで無理」という状態である場合がありますから、何でもかんでも感情を感じればなんとかなる、ともいい難いわけです。
もし、今、何をしていてもしんどいなら、まずはたくさんの休息を取ることが優先されますから、その点はご注意いただきたいんですよね。
このあたりの気持ちの持って生き方に関しては、ぜひ専門家にご相談いただくことをオススメいたしますよ。
告白されやすい私になるには
話がちょっとそれたのでもとに戻します。
では、いわば「告白されやすい私」「好かれやすい私」になるにはどうしたらいいの？というお話をまとめます。
まず、人から好意を抱かれやすい人は
- 人の影響を受け入れる態度が取れる
- 自分を大切にできて、かつ、相手のことを考えて行動できる
- ハートがオープンであり隠し事がないように感じられる
このような要素をもった方だといえます。
で、ですよ。
実際に「私って告白されないんです」というお悩みを持っていらっしゃる方の中には、このような要素を実際にお持ちの方も多いんです。
ちゃんと人のことを考えるし、好きな人の影響は受け止めてあげたいって願われているからこそ、相手に受け止めてもらえないことがせつなすぎるぐらいに響くのでしょうから。
が、どこかで「ハートをオープンにすること」が苦手、つまり「これ以上傷つけない」といった態度をとっておられる方が少なくないのかな、と僕が見ています。
なかなかね、生きていればいろんなことがありますから、もう嫌な気持ちにはなりたくないと思うこともあると思うのですよ。
が、その気持ちが強すぎて「他者から見ると拒絶的だよね」と思われることも悲しいことなのかもしれません。
あなたを正しく理解されない（表現できない）という意味で。
そんなときほど
「私って何を怖れているのかな。これ以上傷つきたくないと思う理由があるとしたら、それは何だろう」
と自分を見つめて、きちんと心の手当を行う方法もある、と言えるかもしれませんね。
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