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「幸せを望むのに、しかし彼につい迫ってしまう」というご相談
「幸せな未来を望んでいるし
これから一人で生きることを望んでいるわけでもない。
しかし、彼に強く迫ってしまって関係を壊してしまいそう」
というご相談をお受けすることがあります。
人によっては「私、随分こじらせちゃってますよね」なんておっしゃられる場合もあるとかないとか。(ほとんどの方がそんなことはないよって感じですが)
そのようなご相談をいただいていた方からの
「彼ができました」「結婚が決まりました」というご報告をいただく度に
「よかった!お幸せに!」と思いつつ、多分その方とはもうカウンセリングルームでお会いすることはないんだろうな、という僕の勝手な寂寥感に包まれるわけですけども。
さて、「彼に強く迫ってしまう人」の内面には
「好きな人に受け止めてもらえないことで、私は価値がない人間だと感じるのが怖い」
という思いが隠れていることが少なくないんです。
それぐらい自分のことを大切に扱えない事情がある、ってことなのかもしれません。
よって、自分を大切にするエクササイズが有効となるわけなんですけどね。
ただ、自分を大切に扱うことを続けても、なかなか恋愛ができないと思われてしまう方も少なくないようです。
とかく、過去に大きな失恋をした、といった方に多いように僕は感じるのですが。
ということで、今回は恋愛ができないというお悩みに隠れた要因、感情についてコラムにまとめたいと思います。
よろしければどうぞ。
彼に強く迫ってしまう大きな要因の一つは「私の気持ちは届かない」という気持ち
さて、彼に強く迫ってしまう大きな要因の一つは
「私の気持ちは届かない」
という気持ちが強いことにある、と考えることができます。
場合によって、無力感とも失望感とも、罪悪感とも無価値感とも言えるような気持ちですね。
私は好きな人に愛されない、受け止めてもらない、といった気持ちの裏側によく隠れている気持ちですね。
言い換えるなら
「自分の愛や魅力はとても無力で無価値だ」
と感じる気持ちが隠れているとも言えますし。
もっと言えば
「大好きな人のそばに、そんな私がそばにいてはいけないのではないか」
といった気持ちが隠れていることもあります。
「好きだからこそ、そばにいてはいけない」。
それは
私から相手を求めてはいけないし、私の気持ちを届けてはいけない
といった、よくよく考えると矛盾した気持ちなのですが
しかし僕たちの中でそんな気持ちが成立するものなのです。
うん、めっちゃ切ない・。
ただ、そういった気持ちをそのままにしておくと
あなたがこれから出会う人達に向けて
「私に近寄ってもいいことはない」
というメッセージを発することになってしまうかもしれません。
彼に強く迫ってしまう気持ちと家族との関係性の話
また、彼に強く迫ってしまうとお悩みの方と、家族との関係はある意味リンクしているとも言えます。
もちろん家族との関係が良くなかったからといって、恋愛ができないわけじゃないんです。
そりゃ言い過ぎだよって話なので。
ただ、とても家族思いな方や、自分のことよりも家族の幸せを考えていたような子供時代を過ごしていた方の中には
どれだけ自分なりに思っても、なかなか家族の苦労やトラブルがなくならなかった、とか
いい子でいることが家族のためだと思っていた
なんて経験をされている方もいるんですね。
すると、本来親密感や気持ちの支えを感じられる家族の中でも
「私の気持ちは届かない」
といった無力感や失望感などを感じてしまう事も考えられるんですね。
だから、恋愛の中で「彼に強く迫ってしまう」なんてことが起きてしまうこともあるとかないとか。
場合によっては
「もう自分の大切な気持ちが誰かに届かない(誰かに適当に扱われてしまう)ことが耐えられない」
だから「彼に強く迫るしかない」と感じる方もいるのではないか、という話です。
「私の気持ちは届かない」という気持ちは「私に近寄ってもいいことはない」という意味にもなる
また、「私の気持ちは届かない」という気持ちは
「私に近寄ってもいいことはない」という意味にもなりえるんです。
だから
彼に強く迫ることで相手に「近寄ってもいいことがないな」と思わせようとする
(相手にそう思わせることで自分の自己概念を変えずに済む)
なんて場合も十分にありえることなんですね。
彼に強く迫ってしまう気持ちを手放す方法
最後に、彼に強く迫ってしまう気持ちを手放す方法についていくつかヒントをまとめますね。
自分から大切な人を遠ざけていることに気づく
まず、彼に強く迫る気持ちを否定的に見るよりは
自分から大切な人を遠ざけていることに気づくことが求められることが多いです。
今、自分が大切な人を遠ざけるしかない、と感じていることに気づく感じです。
なかなか難しい気づきなのですが、しかし重要な気づきなんですね。
でないと、どれだけ彼のことが好きでも
「私のそばにいてよ」「私のそばにいるといいことあるよ」
と言えず、その逆の言動を続けてしまうことにもなるからです。
「私は一体どんな気持ちを届けたいと感じているのか」に気づく
また、「私の気持ちは届かない」ではなく
「私は誰にどんな気持ちを届けようとしたのか」に気づくことも重要です。
「もし、彼や大切な人に私に近づかないほうがいい」と感じているならば
「私は一体どんな気持ちを届けたいと感じているのか」と考えてみること。
それによって、より自分自身の本当の気持ちを理解しやすくなると思いますよ。
つまり、僕はこう思うのです。
「私のそばにいてもいいことはないよ」と思う自分こそ
「誰かを大切に思っている自分ではないか」と。
ただ、そう思えば思うほど、今まで抑えていた悲しみと出会うことにもなるかもしれません。
伝えたい気持ちがあったのに、伝えられなかった自分を責める気持ちと出会うかもしれません。
そんなときは、たった一人で抱えるのではなく、大切な人、信頼できる人と分かち合ってもらいたいなと思います。
カウンセリングもその一つの選択で、丁寧に自分の気持ちを見つめていくことで
「彼に迫りすぎてしまう」という状態を手放せるようになることもありますよ。
最後に
結局、「いつも彼に強く迫ってしまう」という状態って
自分の葛藤や心の嘆きの現れ、なんて風に捉えることもできるんです。
そして、大切な人に関われなくなってしまう理由にもなるんです。
だから、できる限り自分に優しい選択を取りたいところ、かもしれませんよね。
できるだけ早い段階で自分癒やしに取り組まれるといいかもしれませんね。
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