夫婦のための心理学

恋愛が楽しめない・疲れる理由は「べき思考」にある

考え込む女性
なんだか私、恋愛が楽しめないんです。恋愛で疲れちゃう、というか・・・。

今は恋愛はいいやって思っちゃうんですよね・・・。

カウンセリングの中で、どこか「恋愛疲れ」を感じているというお声を伺うことがありますよ。

「いったい、今までの恋愛の中で何があったのかなぁ?」

と思いながらお話を伺わせていただくんですけどね。

ただ、そういったお声を伺っていると、いわゆる「べき思考」が隠れていることが少なくないんですよね。

今日はそんなお話です。

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「べき思考が強い人」の恋愛観

恋愛が楽しめない・疲れる理由は、認知の癖としての「べき思考」が理由になっている場合があります。

べき思考が強い人とは、物事に対して「こうあるべき」「こうするべき」という考え方が強く、理想と現実のギャップに悩んだり、周囲の人との関係性に苦しんだりする傾向がある人のことを指します。

例えば

「恋愛するなら彼のすべてを受け入れて愛するべきだ」

「彼女のことが好きだから、彼女に合わせるべきだ」とかね。

その発想自体はきっと素晴らしいものなんでしょう。

しかし、それが「するべき」「しなきゃ」という形になっているなら、自分で自分を縛ってしまうことになるんですよね。

だから、べき思考が強い人の恋愛や結婚って、理想の恋愛・結婚や、理想の自分像、または相手像を強くイメージしていることが多いんです。

いわば、理想化された、恋愛、結婚、自分、パートナー、というイメージが強め。

なので、現実の恋愛がそれらの理想に合わないとなると、楽しめなくなってしまうことがあるんですよ。

べき思考が恋愛に与える影響

そもそも「べき思考」って「こうこうあるべき「こうするべき」といった考え方なんですが、実はこれって「他人軸の発想」だったりするんですよね。

例えば、「恋愛中、私はこうするべき」と考えるとして、その目的はどこにあるんでしょうか、という話なんですよね。

おそらく「私こうしたい」という形にはなっていないことが多いんです。

例えば、「私はこんな恋愛をしたい」「彼に彼女にこうしてあげたい」という形になっていない。

もちろん欲求や願望レベルでは「こんな恋愛がしたい」と思うんですよ。

ただ、実際、恋愛や結婚となると「こうしなきゃ」「こうするべき」という思考の癖が登場するといいますかね。

無意識なのかもしれませんが、いつの間にか「自分がしたい恋愛」ではない状態に陥っているのかもしれません。

ならば、「恋愛が楽しめない」「恋愛が疲れる」と感じることが増えてしまうかも。

それこそが、いつのまにか「べき思考」が強くなってしまった方のお困りごとなのかもしれませんね。

べき思考より自分の気持ちに素直になってみよう

もし、気が付かないうちにべき思考を使うようになっているならば。

まずは「自分の気持ちに正直になること」がとても大切なことかもしれません。

それによって、恋愛を楽しめるようになる可能性は十分にありますよ。

もし、何が自分の中のべき思考なのかがわからない、とか、一人で悩んでしまう場合は、信頼できる人やカウンセラーに話を聞いてもらってもいいのかもしれませんね。

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