幸せや幸運の価値を引き下げる人たち
「幸せの価値を引き下げる」
この言葉を読んで皆さんはどんな印象を持つでしょうか?
実はですね。
「幸せになりたいと願いながら、実は幸せや訪れた幸運の価値を必死になって引き下げる」
なんて反応があるのです。
すると、アタマではいくら幸せになりたくとも、現実があまり喜びのないものになってしまうんですね。
えー、そんなことってあるの?と思われる方がいても不思議ではないような不思議な話。
今日はそんな「幸せの価値を引き下げる心理」についてコラムにしてみようと思います。
幸せの価値を引き下げる心理とは
「幸せの価値を引き下げる心理」とは
「訪れた幸せを疑い、その価値を小さくすること」を意味します。
その行為によって「大きな幸せを小さくすることができる」のです。
その結果、自分に起きた幸せを今の自分のままでも恐れを抱かず、できるだけ簡単に扱えるようにしようとするわけですね。
幸せの価値を引き下げる具体例1
例えば、あなたが懸賞で20万円分の旅行券に当選したと思ってください。
20万円分の旅行券、なかなかの幸運ではないでしょうか。
ただ、この旅行券を使用して旅行に行く際に、こんなふうに考えてしまう人っていませんか?
「確かに旅行券が当たったことは嬉しいし幸運だと思う。
けどさ、実際20万円分の旅行に行ったとしても、旅行先でのお土産代や食事などで結構お金使っちゃうことになるんだよね。
だったら、結局旅行券当たらなかったほうが出費が減るし損しないってことだよね?
うーん、だったら旅行券当たらなかったほうがいいかも?」
まぁこのように考えることがいいか悪いか別にして・・・
しかしこのように考えればラッキーな出来事で損をすると感じるわけで、懸賞に当選したという喜びや幸せの価値は下がっちゃいますよね?
これ以外にも
- 好きだった人に告白されたけど、でもそれって本気なのか疑っちゃう。
- 社内表彰されたけど、結局身を粉にして働かないと評価されないってことかとしか思えない
- 人からすごく感謝されたけど、大したことはしていないし、感謝されても困ると思う
などなど、まぁまぁ様々な形で「幸せの価値を引き下げる反応」が登場することがあるようですよ。
幸せの価値を引き下げる理由
ではどうして「幸せの価値を引き下げる」なんてことが起こるのでしょう?
その答えの一つが
「自分の内面の価値と、外側(幸せ)の価値が釣り合っていないから」
です。
その際、自分の価値を変化させようと思うのではなく、自分の外側にある幸せや幸運、人の好意を変えようとしているわけです。
これは一つの「コントロールの心理」とも言えるでしょう。
※コントロールの心理については次の記事に解説がありますので、よろしければ参考になさってくださいね。
ちなみに、実際カウンセリングの現場にいますと、この手のコントロールは非常に多いものだと思いますよ。
そもそも自分の身に起きた幸せや幸運をそのままの形で受け止められる人って、結構な勇者なんですよ。
普通は怖くなっちゃうんですよね。
だから、相手を疑ったり、物事にケチをつけてばかりいたり、結果的に損じゃん?と考えてしまうわけです。
これはその人の性格が悪いという話ではなく、幸せ似たいする反応じゃないかとぼくは考えるわけですね。
幸せの価値を引き下げない私になる方法
では、どうしたら「幸せの価値を引き下げない私」になれるのでしょうか。
その答えは
「私には幸せがふさわしい」と思えるほどの、幸せを受け取る心の器を作ること
にありそうです。
要は
- 自分を否定的に扱いすぎないこと
- 自分のいい部分も欠点も受け容れておくこと
- 感謝の姿勢・与える姿勢を身に着けておくこと
- 自分に幸せが訪れること
このあたりを意識できるマインドを整えられるか、です。
実際に幸せが訪れたときに、幸せを受け止めて、喜び、味わい、感謝することができるだけのマインドを整えておくことが重要です。
例えば・・・
自分は大して人を幸せにできないと思っているなら、その自分に見合った幸せしか受け取ることができないわけです。
逆に、「自分は人を幸せにできる、喜ばせることができる」と感じられているなら、幸せをすんなり恐れず受け入れることができるというわけです。
この考え方は「どれだけ自分が素晴らしい価値を持っているか」という話よりは
「自分はどれだけの人を幸せにすることができるか」
「自分はどれだけ人に愛されているか」
そんな意識を整えておく事による結果、と考えたほうがわかりやすいのかなと思うのです。
どれだけ優れた才能や能力があったとしても、それが人の幸せにつながっていないと感じているなら、幸せは受け取れないわけですからね。
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