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好きな人を優先させすぎる恋愛を繰り返すなら
「私って恋愛すると彼のことを大好きになるんですけど、同時にすごく辛い気持ちになることが多いんです。」
そんなお話をしてくださるのは、基本的に「好きな人を愛することこそすべて」的な思いを抱く気合のは行った皆様が多いわけですが。
逆に言えば、好きな人の気持ちを優先できない自分が嫌すぎてたまらない、なんて話も出てきちゃうんですけどね。
ただ、好きな人の気持ちを優先しようとした結果、たくさん無理をして傷ついたり、自分だけ空回りしてしまうこともあるようですよ。
心のどこかでは「幸せになりたい」「笑顔で楽しく過ごしたい」と考えなているにも関わらず、です。
これはあくまで僕の経験談ですが
多くの女性が「自分を大切にする恋愛」を求める一方で、しかしその「自分を大切にする」という考えを持ったまま恋愛できているか、というと、かなり無理をされている方が少なくない印象です。
もちろんね、「無理をすること」がダメなことだと言えるはずもありません。
たとえ無理してでも好きな人の気持ちを優先させたいという思いがあるなら、そこをいちいち否定的に見る必要はないと思うのです。
が、人によっては「それが恋愛」「恋愛や男女関係とは無理をするもの」という観念をお持ちの場合もありますよ。
ということで、今日は好きな人を優先させすぎて恋愛が疲れてしまう人の心理をコラムにします。
よろしければどうぞ。
好きな人を優先させすぎる恋愛を繰り返す心理
好きな人を優先させすぎる恋愛を繰り返す心理は「自己犠牲」です。
ただ、好きな人を優先させる動機となる感情や観念が前向きなものであれば「献身・貢献」となります。
※恋愛と自己犠牲に関しては次のコラムをご覧くださいね。
が、
- 好きな人のことを優先させるべき(べき思考)
- 好きな人を優先させていないと相手が離れていきそう(不安・傷心への恐れ)
- 好きな人を優先できない自分なんて大嫌いだ(罪悪感)
このような動機で好きな人を優先させているならば、自己犠牲となることが多いでしょう。
このとき
「相手があなたをどう見ているか」「相手の気持ちは相手が決めている」
といった事実がすっとばされてしまうことも多いようです。
その結果、「相手に合わせる恋愛」ばかり続けてしまうことが多いようですよ。
「相手の気持ちや行動は相手が決める」と考えよう
さて、僕はこのようなお話をうかがうと、次のようなことを考えるんです。
「好きな人の気持ちを優先することだけを真剣に考えてみると、それは相手の意向に合わせ続けることだけではない」
要は、あなたの好きな人にも意思があり、感情があるということをもう少し明確に捉えてみてもいいんじゃないか、という話なんです。
もし、あなたの好きな人があなたと向き合っているなら。
当然のことながら、相手にだって意思があるわけで、その意志によってあなたと向き合っているわけですよね。
この「相手の気持ちや行動は相手が決める」という発想をしっかり持っておくことってとても重要です。
もちろんあなたの中にある「好きな人を優先したいし、愛したい」という気持ちを否定する必要もないですよ。
ただ、あまりに恋愛で無理ばかりが続くとしたら、もう少しだけ発想の転換があってもいいのかな、と思うわけです。
相手の気持ちの中には「あなたへの気持ち」もあるはず
例えば
そもそもあなたのことが好きな人の気持ちを優先させるってことは、相手のニーズを満たすことだけではないですよね?
もし、あなたのことが好きな相手がいるなら、相手には「あなたのことが好き」という気持ちがあるはず。
あなたの好きな人やパートナーが、いわゆる「大人」であって、あなたに好意を抱いているなら・・・
相手だって「あなたのためになにかしたい」のでしょう。
しかし、相手になにかさせるすきを与えることなく、こちらが彼の気持を優先させようとし続けているなら、多分相手はあなたのことを愛せません。
いや、見えないところで「あなたの気持ちに負けてしまう」かもしれない。
だから、相手はあなたに不満をいだいたり、あなたのために何もしなくなる、なんて話もあるのです。
これは
「相手の気持を優先させてばかりはまずいよ」
「好きだからと言って相手を優先させてばかりじゃダメよ」
とお伝えしているわけではありません。
むしろその逆で
「相手の気持ちの中にあなたに対する思いがあるはずだから、それも優先させる発想も持ってみるのはどう?」
とお伝えしているのです。
すると、自ずと見えてくるのではないでしょうか?
「無理をしてでも相手の気持を優先させるって、少し偏った考え方かもね?」
好きな人を優先させすぎる恋愛を繰り返すときの対処法を考える
ここからは好きな人を優先させすぎる恋愛を繰り返すときの対処法について考えてみます。
「愛してもらえなくなる怖さ」は一旦受け容れておこう
恋愛をすると、最終的に好きな人と幸せになりたいと思うもの。
誰もがそう思って恋愛するんじゃないでしょうか?(遊びじゃなければね)
ただ、そこまでの過程で「彼と両想いになりたい」「彼に見てもらいたい」ということに意識が向きすぎると、ついつい「愛してもらえないこと」を恐れがちになるんですよね。
まぁ恐れてしまうことは仕方がないことだと僕も思います。
「愛してもらえないかも」と思えば、そりゃ嫌だし恐くもなります。
ただ、愛してもらえなくなることを恐れすぎてしまい
「相手を優先させ続け、自分が無理ばかりしている」
としたら、それもまた問題になりやすいといいますかね。
だから、実は「愛してもらえなくなる怖さ」は受け容れておいたほうがいいといえます。
そこから逃れるように、好きな人の気持ちを優先させて続けてしまうと、目に見えない形でのコントロールになってしまうんです。
そして、いくら彼を優先しても
「愛してもらえなくなる怖さ」って完全には消えないんです。
それに踊らされ続けてしまうなら、あなたも相手も辛いですよね。
自己評価を見つめ直そう
そんなとき、チェックするといいのは、あなたの観念です。
あなたは「相手にとって私は価値ある存在だ」と感じられるぐらい、自分を「なかなかエエやつやん」と思えていますか?
「きっと相手も私のことが好きなんだ」と素直に自分や相手を信頼する勇気を持てますか?
相手に愛してもらえない、相手はもう私のことを好きじゃなくなるかも。
そう思えば、そりゃ最悪の事態に備えたくなります。
だからこそ、両思いになるために無理をしてしまうのかもしれません。
ただ、その最悪の事態になると想定しているのは、一体誰なのか?
そこに気づいて、少しづつ自分の気持ちを見つめ直していくと、恋愛とどう向き合うかを考えられるようになると思いますよ。
幸せになることへの恐れに気づいてみよう
好きな人を優先させすぎる恋愛を繰り返すなら、あなたはその内面で
「幸せになることへの恐れ」
を強く感じているのかもしれません。
人は不思議な生き物で「幸せになりたい」と努力する反面
幸せになると「うそーん」「そんなことありえへん」と思う生き物です。
特に望外な幸せと接すると、強力に恐れを感じ、幸せを疑ってかかるものです。
だから
- わがまま言い倒して相手を試したり
- 気を使いまくって相手の気持を拒絶したり
- 好きな人ができると怖くなって何もできなくなったり(自分らしくいられなくなったり)
- 急に距離を取りたくなる
なんてことがことが起こることがあります。
が、多くの場合、自分が相手の愛を信じられず試しているだなんてことには気づきません。
ただただ「不快」なだけなんです。
それは恐れや不安、ときには心の痛みを感じるからなのですが・・・
これは相手の気持ちや愛の問題ではないですよね?
なので、僕は
「確かに幸せや愛されることは恐い。恐くないと言ったら嘘になる。ただ、それでも幸せ(彼の中にあるあなたへの気持ち)と向き合えるようになれるといいですね」
なんて視点でカウンセリングをさせていただているのです。
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