「音信不通になる彼の気持ちがわからない」というご相談

「音信不通になっている彼との関係で悩んでいる」
「彼がどうして連絡を全くくれないのか、その理由がわからない」
「どうしたら連絡できるようになるんでしょう?」
10年前から恋愛や夫婦関係に関するご相談として多い「音信不通になる彼」の話。
時代や環境は変わっても、常に音信不通になる男性はいる、ということでしょうか。
恋愛中、もしくは結婚生活が始まってから、急にパートナーからの連絡が途絶えるとしたら、そりゃもう不安ですよね。
ただ、「その彼が音信不通になる理由」って、彼の個人的な特性の影響を除けば、至ってシンプルな理由であることが多いんです。
ただ、そのシンプルな理由を少し深く見つめると、更に彼の事情が見えてくることが少なくないのです。
また、今まできちんとした形で書いていなかったと思うので、今日は改めて
「音信不通になる彼の心理」についてコラムにします。
よろしければどうぞ。
※なかなか関わってくれないけど別れない彼、というコラムもあります。よろしければ参考になさってくださいね。

音信不通になる彼は「怒り」を感じている

さて、音信不通になる彼の心理とは、「怒りを感じている」でほぼほぼ間違いがないでしょう。(彼の個人的な特性の影響は除く)
彼が何に対して怒っているか、は別にして、まぁ怒りをいう感情を感じているから、音信不通になると言える、と言いますかね。
要は、連絡をしない、取らないという行為自体が、怒りの表現だと考えるといいんです。
もし、彼が怒りではなく駆け引きと意味で連絡をしていないなら、そのうち連絡は来ますから。
ただね、この話を読んで「え、私、彼を怒らせちゃったの?」と焦る必要はありません。
正確に申し上げれば
あなたが何かしら彼とケンカしただの、追い詰めただの、知らないうちに彼の自尊心を削っていただの
そんな身に覚えがある場合は別なんですけどね。
明確にあなたへの怒りを感じている場合と、そうではない場合に分けることができるんですよね。
つまり
彼の怒りってのはどんな怒りで
どのような作用をもたらすものなのか
そこを知っておいてもいいかもなーと僕は考えるのです。
ということで、彼の怒りの意味について、もう少し詳しくお伝えしますね。
シンプルに彼女に対して怒っている
これは先程も書いた、彼女であるあなたへの怒りです。
彼はあなたとの関係や、あなたの言動に怒りを感じていて、しかし二人で過ごしている中では言えずにいるのでしょう。
その怒りは不満ともいえるかもしれませんが、まぁ彼女に直接怒りをぶつけることがいいことだと思う男性は少ないもの。
だから、黙ってしまうんです。いわば「受動攻撃」という怒りの表現なのです。
この場合、彼は自分を責めてはいません。彼はあなたに怒りを覚えていますからね。
まぁ恋愛の中で起きることって、よほどのことがない限り、100%どちらか一方が悪いとはいい難いものばかりでしょう。
が、まぁ過失割合を考えるなら、誰しもいろいろ思うことがあるんでしょう。
それがただのわがままであったとしてもね。
そもそも人と分離したがっている
自立タイプの男性に多いのですが、そもそも人とそんなに深く関わりたくないと考えている男性がいます。
このタイプの男性は恋愛に対する願望がありつつも、人とずっと一緒にいることの好まないのです。
その深層心理を深掘るならば
- 過去の恋愛や対人関係でガッツリ傷ついた経験がある
- 親と折り合いが悪く、親密な関係に対するイメージが悪すぎる
- 人と関わると、時間だの自由だの、何かしら失うことになると思いこんでいる
なんてケースが少なくないようですよ。
そもそも恋愛や結婚、つまり他人と愛し合うということは
「自分自身が何かを失うのではないかという怖れを抱くことなしに、相手と融合すること」
なのです。
つまり、男女問わず
「誰かと一緒に過ごすことで、自分が何かを失ってしまうのでは」
と考えてしまうことはある意味個人の自由なのでしょうが、
しかしそう考えるうちは、いくら好きな人でも愛し合えなかったり、心のなかでつながること(信頼)が、難しくなることが多いんです。
だから、人は深層心理的に「怒り」を用いて、人と距離を取るのです。
怒りという感情はやる気のエネルギーにもなりますが、人と分離するときにも使われますからね。
その怒りの一つの表現として「急な音信不通」という現実が登場するケースもあるのです。
なので、彼女さんや奥さんに対して明確に怒りを覚えている、というわけではないケースもあるわけですね。
自分を隠したいという気持ちが残っている
これは「そもそも人と分離したがっているケース」と良く似ているケースなのですが
自分を隠したい、自分をすべて知られてしまうことが怖い、と感じている人も、急に音信不通になります。
一定の親密感が得られる関係になった途端、バサッと関係を切ってくる感じです。
この関係を切るときに使う感情が「怒り」なんですね。
ただ、この怒りは自分を知られなくない、自分を隠しておきたい、という気持ちから生じていることが多いです。
普段は普通に生きているように見えるけど、実は内面で劣等感(コンプレックス)を抱えていたり、若干の見捨てられ不安を抱えている人に見られるケースでもあります。
実は、好きな人と一緒にいたいけど、そこで見捨てられたり、「おめーそんなにしょぼかったの?と思われてしまうかもしれない」という不安が隠れているわけですね。
こういったタイプの人は、友達関係では悩まないし、恋愛ならば初期までは余裕なんです。
が、関係が深まってくるとどんどん怖れを感じる傾向があるんです。
なので、人によっては、親密な関係になればなるほど、普段から「いつ別れようか」と考えてしまうくせを持っていたりするのです。
実は、その親密さによって生じる怖れの向こう側に本当のロマンスがあるのです。
が、なかなかね。
そこまでたどり着けない、というか、親密で何も隠し事がない関係を経験していないと怖くなっちゃうんですよね。
自分のことだけで手一杯
これは「常に自分が生きていくだけで精一杯・手一杯」と感じている男性に見られるケースです。
このタイプの人は表面的には柔和であっても、その内面では強い自立的なマインドを持っています。
ここでの自立とは「人の手を借りない・人を当てにしない」ということ。
いつも自分だけ、という感覚で生きているので、常に自分一人で生きるために「怒り」という感情を使い続けているんです。
それぐらい「てめぇの面倒はてめぇで見る」という考え方を強くしているんです。
だから、表面的には優しそうでも、お酒の席ではめちゃくちゃ攻撃的な言動が出たり、とか。
急に「あいつ、なんやねん」と、同僚や上司、会社などと葛藤する、なんてケースが多いんです。
この手の男性はいわゆる「自分の依存を切り離そうとしている」ので
どんなことにおいても「依存が嫌い」になりやすいんです。
よって、恋愛でも女性に依存されることが実は嫌いなのです。
まぁ、依存嫌いでどうやって恋愛するねん、という突っ込みがあることは承知の上で書きますが(^^;
例えば、彼女に依存的な態度(好きだとか、連絡がほしいとか)に接すると
表面的には嫌がっていなくとも、急にある時連絡が来なくなるなんてことが起こります。
この「俺は依存が嫌いなのに」というところに彼の怒りがあって
その怒りで関係をババンと切ってくるということですね。
彼女に負い目しか感じていない
これは彼女がすごくデキる人、素敵な人で、彼が彼女のステータスや経済力、魅力、人間力に負い目を感じているケースです。
二人の関係が深まれば深まるほど、彼がどんどん彼女との距離を意識せざるをえなくなるというか。
距離を意識しないと、自分の劣等感を刺激されてしまう、といいますかね。
この場合、彼女に不満はないし、彼女に魅力は感じているんだけど
「一緒にいると苦しい」と感じてしまうんです。
が、そんな苦しさを素直に見せるほど、多くの男性は弱さに入れるわけでもなく。
もし「君に置いていかれそうな気がする」なんて言った日には、彼女からヘタレの称号をもらうのではないか?
そんな風にビビってしまうのですな。
だから、好きだけど、怒りを使って関係をぶった切ってくるんです。
本当は「彼女が好きだし、彼女しかいないし」と感じているけれど
口では「君にはきっと他にいい人がいるし、僕では無理だ」という風に言ってしまう。
なので、このケースはちょっとした悲恋ドラマっぽくなりやすい、とも言えますね。
女性のみなさんにとってはかなり彼の言動で苦しむことが多いようです。
彼のことが好きであれば好きであるほど、自分を責めてしまうので、ね。
癒着する関係だった
二人の関係が癒着する関係だった場合も、彼が音信不通になることがあります。
癒着とは、相手の言動でこちらの感情が決まる状態、と考えてください。
※癒着に関する解説は次の記事にありますので、こちらも参考になさってください。

要は、相手の影響をお互いに強く受けすぎて、自分の意志だけで行動できなくなっている状態が続いている、ということなんです。
想像していただければおわかりいただけると思うのですが
このような関係って、癒着しているから相手を近くで感じられますけど
どこか重苦しく、パートナーがいることであれこれ制限を感じたり、相手のご機嫌を過剰に気にしてしまうことになりますよね。
だから、怒りを使ってこの「癒着的関係」をバッサリ切り離そうとしてくるのです。
このとき、突然音信不通になることがあるんですね。
もちろん癒着は相互の関係性で成立する部分があるので、どちらかの問題という話ではないのです。
が、多く癒着する関係って犠牲的なものになりやすいので、恋愛や夫婦関係が閉鎖的なものになることが多いですよ。
彼が別れを考えている
これはちょっと残念なケースなのかもしれませんが、彼が真剣に別れを考えている場合です。
この場合、彼の気持ちは別れることのメリットに向いていて、関係を続けることへの困難さを感じている、といえます。
ただ、関係を続けられないということへの心苦しさを感じたくない男性は、怒りを使って感情を切り離すのです。
ときには嫌われたほうがマシ、ぐらい考える人もいますね。
その別れ方が誠実かどうかは別にして、彼が別れを考えているときも音信不通になり得ると僕は思いますね。
音信不通になる彼との関わり方を考える

では、最後に、怒りを抱えている音信不通になる彼との関わり方を考えてみます。
シンプルに彼女に対して怒っている場合
この場合は、彼が怒っていると知ることが大切になります。
彼が何に対して怒っているのかを理解した上で、必要であれば謝罪が求められるかもしれません。
ごめんね、と伝える必要があるといいますか。
ただ、相手が怒っている事情を理解せずに謝っても空振りますので、そこは要注意。
今までの僕の経験では、女性のクライエントさまが
「え、彼が怒っているのはそこなんですか?」
とおっしゃるケースも少なくないんですよね。
実際、彼の気持ちに沿った伝え方をすると伝わることが多いようですよ。
そもそも人と分離したがっている場合
この場合こそ、最も厄介なケースと言えるんですよね。
このタイプの男性は
「誰かと一緒に過ごすことで、自分が何かを失ってしまうのでは」
と考えているからこそ、人と深い関係になりたがらないのです。
なので、女性の皆さんとしても
いいか悪いかは別にして「どうしてこの彼を選ぶのか」という心理的なテーマが登場しやすいケースでもあるんです。
そもそも相手との心の距離があるのに共に過ごし続けることは難しいのでね。
いくら好きでも、好きだけじゃ相手との心の距離は近くならないですし。
なので、このタイプの彼と一緒にいたいなら
ちょっと大変かもしれませんが、彼につながりの素晴らしさ、共にいることの喜びを伝えてあげる必要があります。
が、音信不通になっているので、それもなかなかままならないことが多いですよ。
そういう意味では、他のケースと比べて一緒にいることが難しいタイプの男性、ともいえます。
実際のカウンセリングでも
なんとか連絡を取って、関われるようになることを目指すと同時に、
一旦、私が愛されることを横において、彼と一緒に過ごす時間を充実させたり、喜び合う経験を積む感じになりますね。
自分を隠したいという気持ちが残っている場合
このケースはこちらからの自己開示がポイントになります。
あなたがあなたの考え、悩み、分からないこと、喜べること、好きなことなどを、どれだけ彼との間で分かち合えるか。
それを見せてもいいと思えるほど、彼を信頼できるかどうかが鍵です。
逆に、お互いが自分を知られたくないという気持ちが強いと、なかなか関係が良くならないんですよね。
ただ、すでに彼と音信不通になっているならば
彼に「どんなあなたも受け容れたいと思っている」
といった気持ちを言葉や態度で伝えることが必要かもしれません。
その結果、彼が別れたがったり、関係を切り離そうとする可能性はあるのです。
が、それをも受け容れていく勇気が必要になるでしょうか。
その上で、自分の感じていることを素直に話すことが重要ですね。
ここを乗り越えると本当の絆が手に入ることが多いのですが、なかなか実際はシビアな感じがするかもしれません。
なお、この先の具体的な話の仕方や考え方は、カウンセリングなどで聞いてもらうほうがいいかもしれませんね。
記事にしても正確に伝わるか僕も不安なので。
自分のことだけで手一杯の場合
この場合は、彼の努力や頑張りを認める姿勢が重要ですね。
そもそもこのタイプの人は依存が嫌いなので、「自分ができるやつだと思いたい」のです。
誰かの負担になっていたり、誰かの手を借りないと生きていけない自分ではいたくないのです。
なので、彼女にあれこれサポートされることは幸せなことのはずですが
このタイプの男性にとっては「劣等感を刺激されること」になってしまうのです。
よって、彼に
「ええ男やん」「すごいやん」「惚れてまうわ〜」
といった姿勢を見せていくことが重要でしょうかね。
音信不通になった後でも、そんなメッセージを伝えて見る方法はありますよね。
ただ、テクニック的に(本心ではなく)相手を褒めてもあっという間に見抜かれてしまうほど
相手は「自分が依存的だと思われていないか」と気にしています。
そこはくれぐれもお忘れなきよう。
彼女に負い目しか感じていない場合
この場合は、対等な目線で何事も考える必要があります。
どんなステータスがあろうが、経済力があろうが、人間、裸になってしまえば皆同じ。
そんなフラットな視点が必要になることが多いですね。
だから、彼に合わせるように、女性側の価値を無理に下げたり、彼に過剰に気を使うような態度はNGです。
そんなことをすれば彼はさらに劣等感を感じます。
そうではなく
「私という素晴らしい人間があなたという素晴らしい人間を好きになった」
そう素直に言えるぐらい、こちらも彼の前で自己開示する必要があります。
多く、この恋愛パターンで悩む女性は、つい彼を支えようとしますし、そのお気持ちも愛だと思うのです。
が、それよりも「あなたが彼に支えられていること」を彼に伝えることのほうが重要だと覚えておいていただくといいのではないでしょうか。
すでに音信不通になっていても考え方は同じですね。
癒着する関係だった場合
これはシンプルで、自分自身が癒着を手放すことが求められます。
要は、相手の言動で自分の感情が決まってしまう状態を修正することが求められます。
癒着は一つの依存の一形態でして、要は相手と心の面でくっついていないと不安だ、と感じているということなんですよ。
だから、自分の感情と相手との境界線が曖昧になっているんです。
この状態で相手のことを考えると、相手のためと考えながらも、自分のメリットばかり考えてしまうものです。
だから、癒着する関係を変えたいなら、与える・感謝するということにコミットするといいです。
彼に感謝したり、彼のことを尊重したり(彼の思いどおりになることではありませんよ)
とにかくお互いを一人の違う人間として捉えながら関われるようになることは重要です。
その意味では自己肯定感を高めたり、与える自信を培うといいと思うんですね。
彼が別れを考えている場合
この場合は、うーん。
彼が本気で別れを考えているならば
辛いことですが、それを受け容れたほうが次の可能性が消えない、という傾向があります。
もちろん、別れを受け入れれば、そのまま関係が終わってしまうかもしれません。
しかし、そこでジタバタするよりは・・・
彼のことを最後まで愛する意味で別れを受け入れる選択をすることで
自分、そして相手の価値を下げずに済むことが多いです。
実際、別れ際にどこまで相手の気持ちを優先できるか、なんてめちゃくちゃ難しい話ではあるのです。
が、本気で彼を愛するならば
「彼を手放せるぐらい愛せるか」という部分に
未来への可能性が残るという場合もあるといった感じでしょうかね。
最後に
いかがでしたでしょうか?
まぁ男性心理といえど、男性も人それぞれで一概にこうだと言えるものではありません。
それはきっと女性のみなさんも同じではないでしょうか。
ただ、一つの傾向として、さまざまな男性の内面をなんとなく知ることで、あなたが上手に彼と関われるようになるかもしれません。
そんな「上手に愛する」という意味合いで、今回の記事を参考にしていただければ幸いです。
