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「恋愛に疲れてしまった」というご相談
最初はすごく幸せだし、楽しいと感じるんです。
が、次第に疲れて気持ちが続かなくなることが多いんです。
私にも、恋愛や幸せへの憧れはあります。
でも、いくら頑張ってみても、相手を変えてみても、毎回疲れてしまって会いたくなくなります。
今も付き合っている人がいますけど、正直もう会いたくないと思っています。
恋愛に疲れたとき、どうすればいいんでしょうか?
いわゆる「恋愛疲れ」のご相談ですね。
「幸せな恋愛を望まないわけじゃないけど、いつも疲れてしまうからもう無理かも・・・」
せっかくの恋愛で疲れを感じるって、なんだか切ないですよね。
さて、そもそも「恋愛疲れを感じる」ということは
表面上関係はうまくいっているように見えるけど、実はその内面でものすごく頑張り続けたり、緊張感を持ちつづけているから起きる
と考えることができるんですよね。
そこで今回は恋愛に疲れる理由とその対処法を解説します。
恋愛に疲れてしまった理由・心理を解説!
恋愛に疲れてしまった理由・心理として考えられることは
「自分の心がこれ以上傷つかない方法を使いすぎて疲れた」
もしくは
「恋愛相手を愛していたんだけど、気持ちや思いが通じ合わずに疲れ果ててしまった」
のどちらかになることが多いです。
もう少し具体的な恋愛に疲れてしまう理由・心理をご紹介すると、以下の通りになります。
- 相手に合わせすぎている(自分のペースで恋愛ができない)
- 実は異性や恋愛が怖いと感じている
- 嫌われる怖れや傷つく怖れが強い
- 相手のために与え続けてきた(愛し続けてきた)
では、一つづつ解説していきます。
恋愛に疲れてしまった理由1:相手に合わせすぎている(自分のペースで恋愛ができない)
これは「彼や彼女の考え、気持ち、価値観などに合わせすぎてしまった」ということですね。
自分の考えや気持ちなどを優先できないだけ、どうしても恋愛の中でのペース感が狂ってしまうんです。
それはまるで「相手の生活リズムに合わせて生きている」ようなものなんですね。
だから、心地よさ、楽しさ、喜びなどを感じにくくなりますし、なにより自分の欲求(アレがしたい、これがしたい、愛したい、理解されたいなど)も満たされにくくなります。
よって、無意識的に我慢が募る恋愛になりやすく、恋愛に疲れを感じやすいのです。
恋愛に疲れてしまった理由2:実は異性や恋愛が怖いと感じている
恋愛はしたいけど、実は異性や恋愛関係を持つことに対して怖れを抱いている場合も、恋愛に疲れやすくなります。
これは、自覚できない葛藤が生じる、ということでもありますね。
※葛藤についての解説は次のコラムにありますので、よろしければご覧ください。
例えば、異性や恋愛についてあまり詳しくない、もしくは異性と触れ合う経験が少ない人の場合、異性や恋愛のことがよくわからない場合がありますよね。
この「わからない」が「怖い」と感じる理由になるのです。
また、自分自身に少し自信がなくて「愛してもらえるのかな?」と思っているならば、これもまた恋愛や異性を怖がる理由になるんです。
が、その怖れを感じていては恋愛できない、となると、この怖れを抑圧することになるんですよね。
だから、意識では「怖い」とは感じない。
けれど、深層心理では怖れを感じていて、自覚できないところで葛藤が続いているので
ある時、ドッと疲れてしまうんです、恋愛に対してね。
恋愛に疲れてしまった理由3:嫌われる怖れや傷つく怖れが強い
これは自己嫌悪や不安が強い場合ですね。
また、「過去の失恋で深く傷ついた」というケースもここに含まれます。
とかく恋愛は「自分そのものと他人とのつながり」なのですよ。
なので、いいか悪いかは別にして
自分の価値を必要以上に低く見積もっている状態にあると
「相手はきっと私を嫌うし、好きになっても傷つくかも(私はきっと嫌われる)」
と感じてしまう可能性があるわけです。
これは、これ以上自分が傷つかないための防衛的な手段のひとつなんです。
よって、恋愛の中で気を使いすぎたり、嫌われないように別の自分を演じるなんてことが起き、疲れてしまうんですね。
人によっては
「誰も本当の自分を愛してはくれないし、気づいてもくれない」
という孤独を抱えている場合もありますよ。
ただ、これは概ね「投影」であることが多いものです。
※投影に関する解説は次の記事にありますので、こちらもよろしければご覧ください。
投影とは、自分の感情を外側に映し出す心理作用のこと。
つまり、「自分を嫌っているから他人に嫌われると感じる」ということですね。
ここに気づけると恋愛疲れから抜け出しやすくなるんですけども。
恋愛に疲れてしまった理由4:相手のために与え続けてきた(愛し続けてきた)
これは比較的オトナなみなさん(20代後半〜30代以降)に多く見られるケースです。
恋愛関係にある人を心から大切に思い
「この人のことを喜ばせたい」
「相手のためになにかしてあげたい、支えたい」
と思われる方も少なくないのではないでしょうか。
が、しかし、その自分の好意、善意、愛情などが相手にうまく伝わっていないと感じると、どうしても自分自身を疑ってしまう理由になるんですね。
「私は大切な人のことを、本当に大切にできているのだろうか」
といったふうに。
これは愛があるからこそ生じる疑いなのですが、しかし、自分に対する疑いには違いないんです。
だから、恋愛に疲れたり、愛することに疲れたり、相手のことを考えることに疲れを感じやすくなってしまうこともしばしば起こることなのです。
もちろん「なぜこちらの気持ちが相手に伝わらないのか」には理由があるものなんですけどね。
「好き」だけじゃ満たされなくなるから恋愛に疲れることもある
さて、ここからはさらに「オトナの恋愛」と恋愛疲れに関する考察になります。
僕たちのココロはオトナに成長する中で
「好き」だけじゃ満たされなくなる状態へと変化していくもの、と考えられるんです。
もう少し平たく表現すると
心の成長とともに「この人を愛したいし、喜ばせてあげたい」「この人とともに過ごして喜び合いたい」と思うものなんです。
それは自分の喜び以上に、相手の喜びが自分の喜び、と感じている、とも言いかえられるでしょう。
ただ、それは同時に、「好きだけの恋愛に対して停滞感を感じ始める」ということでもあるんです。
一方的に好意を寄せる恋愛、一方的に好意を寄せられる恋愛に、なんだかうんざりしたり、稚拙さを感じ始める理由にもなるんです。
だから、自分を好きでい続けてくれる彼や彼女のことを否定的に捉えるわけじゃないけど、
「何かが違う」
と感じ始めるんです。
心の中のときめきや喜びが失われるんです。
よって、恋愛に疲れを感じることもあれば、こちらのことが好きで一方的に盛り上がっている相手を見てうんざりしちゃうこともしばしば起きるのです。
それぐらい僕たちの心って、年齢を重ね、様々な経験を積む中で、成長(発達)を続けているということ。
でもなかなかその変化に気付けないもの僕たち、と言えそうですね。
注目するべきは孤独ではなく「停滞感」
このような「好きだけじゃ恋愛できないと感じている状態」をなんとなく推し量る目安があるとしたら
「今、自分が恋愛に対して停滞感を感じているかどうか」でしょう。
僕たちの心は誰とも繋がっていない、誰も愛していないという状態になると「孤独」を感じます。
が、実際、恋愛に疲れを感じている場合は、孤独よりも
「どこか停滞している自分を感じる」「代わり映えのない毎日だと感じる」
といった気持ちが以前よりも強くなっている場合があります。
これは一つの「心の発するサイン」と考えることもできるです。
これは、成長した自分に気づき、それを受け入れ、今の自分に沿った恋愛スタイルを構築することが求められているサインだと僕は考えています。
ただ、これも一つの心の変化、成長と捉えるなら、見え方が変わってきませんか?
「自分はより深いレベルで相手に良い影響を与えたくなっている」
そう感じることができるなら
自分のこれからの目標設定や自分自身の捉え方も変わってくるのではないでしょうか。
つまり
停滞感を感じることはダメなことでもないし、また自分が恋愛に対する興味を失っているわけでもないのですよ。
恋愛に疲れてしまったときの対処法
では、最後に恋愛に疲れてしまったときの対処法をご紹介します。
気分転換を図る
まずは、できる範囲で気分転換を図りましょう。
例えば、旅行に出かけてもいいし、気の合う友達とおしゃべりしてもいいし、少しお仕事などを休んで普段行けなかったお店などに行ってみてもいいでしょう。
今の「恋愛に疲れを感じる環境・状況」から少し離れてみると、気分も晴れやかになることも多いですよ。
今の日常生活を続けることも悪くないのですけど、ただ気分が変わるきっかけが少ないならば、少し行動して見る方法もアリだと思います。
自分自身の恋愛スタイルを見つめる
そもそも「恋愛に疲れを感じる」ならば
「恋愛の中であなたのココロが充足していないということ」を示しているわけですよね。
そんなときは、自分自身の恋愛スタイルや恋愛の求めるものなどをあらためて見つめ直してみることもオススメです。
僕たちはm素敵な恋愛がしたい、好きな人に愛されたいし愛し合いたい、という願望を持っているものですけど、
「じゃ、それって具体的にどんなことなの?」
と聞かれると「うーん、そう言われると・・・・」と感じやすい生き物なんです。
なぜなら願望って、いわゆる目標とは違い、あまりで具体性や実現性を持たせなくても成立するものだから、です。
だから、今のあなたが求める恋愛関係ってどういうものか、具体的に30個ぐらい書き出してみるといいでしょう。
例えば
愛し合う関係、お互いに支え合う関係、こちらの愛情を受け取ってもらえる関係、相手の愛情を上手に受け取ってあげること
などなど・・・。
あらためて「私はこんな関係を求めているんだよなぁ」と整理することで、自分の心が充足する恋愛スタイルを見つめ直すことができると思いますよ。
自分自身の恋愛パターンを見つめる
また、今の自分自身の「恋愛パターン」を見つめ直すこともオススメです。
ここでの「恋愛パターン」とは、同じような恋愛を繰り返す傾向、のこと。
もし、恋愛疲れがおきているなら
例えば、いつも異性が怖いと感じる、いつも異性に気を使いすぎる、など
同じことが繰り返されている可能性があるわけです。
そういった自分の恋愛パターンを意識して過去の恋愛を見つめ直してみましょう。
すると、「あ、私はこんなパターンで疲れを感じているんだ」と理解できるやもしれません。
そうなって初めて
「ココロが充足する恋愛とはどんなものか」
を見つめ直すことができるんですよね。
もちろん自分自身で気づけるならそれでいいのですが
- なかなか自分だけでは恋愛パターンに気づきにくい
- もしくは、気付いたとしても、どうそのパターンを修正したらいいのかわからない
という場合は、カウンセリングをご利用いただくことをおすすめします。
僕たちカウンセラーは心理学的な検知から、あなたの恋愛傾向や深層心理のあり方、行動パターンを見つめ、具体的なご提案をさせていただくことも可能ですからね。
恋愛に疲れてしまったときの対処法は人それぞれで違います。
いかがでしたでしょうか。
実は恋愛に疲れてしまう理由は人それぞれでさまざまです。
自分自身がどんな理由で恋愛に疲れを感じているのか、そこから見つめ直すことがポイント。
いたずらに自分を疑うよりも、きちんと自分を理解し整えていくことで、また恋愛に対するモチベーションも取り戻せますよ。
僕もカウンセリングの中で、今までたくさんの「恋愛疲れ」に関するご相談を扱わせていただいてきましたが、
「無理に恋愛をしようとしたことで、さらに疲れている」
というケースをたくさん見てきました。
もし、あなたが恋愛に疲れてしまったなら、無理をせず、あなたにフィットした恋愛疲れに対する対処法をお使いになることをおすすめします。
また、カウンセリングなどを上手に活用していただき、僕もお手伝いしますので、今の自分を丁寧に見つめ直してみてはいかがでしょうか。
みなさんが幸せな恋愛の中で過ごされるために。この記事がなにか参考になりましたら幸いです。
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