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悩みの解決には「変える」と「受け容れる」の使い分けがポイント
ご相談の中で
「どうしたら私は幸せになれるのでしょうか」
というご質問をいただくことがあるんです。
その際に
「自分次第で変えられるものに関しては、変えるという方法が使えますよ」
なんてお話をさせてていただくことがあるんですけどね。
自分自身の選択で変えられるものは、より良い方向に変えることで問題が解決することって少なくないんですよ。
ただし、その逆で、自分自身の選択で変えられないものを変えようとしたり
本来は自分自身の選択で変えられるものを、変えないまま受け容れようとすると
無理が来たりしんどくなってしまうこともあるようです。
悩みの原因が「変えられるもの」には「変える」が使える
例えば
自分自身に何らかの事情があってなかなか自信が持てない
というお悩みがあったとしましょう。
このとき、例えば
自分自身の容姿に自信が抱けないとすれば、自分の容姿を整えることを考えてみてもいいし、自分に対する見方を変えてもいいわけですよね。
これは「何かを変える」ということで問題を解決する視点ですね。
無理やり変える必要はないけれど、自分の選択で変えられるものがあるとしたら
それを変えてみるという方法はアリですよ。
逆に、今の自分に自信が抱けないまま、何もせずに自分を受け入れるとするなら
なかなかそれもしんどい話になることが少なくないようです。
だから
「要はなんでも自分の行動次第でしょ」
という考え方は、ある意味で意味のある考え方だと僕は思います。
自分次第で変えられること(態度、言動、モノの見方、生活リズム、自分や人に対する意識・接し方など)はたくさんありますからね。
悩みの原因が「変えられないもの」には「受け容れる」が使える
ただ、自分に起こることは、いつも自分の選択で変えられるものばかりじゃないですよね。
例えば
- 時間の問題
- 他人(の気持ち)の問題
- 病気(という事実)の問題
- 失恋や離婚という現実
- 自分自身のコンプレックスの中でも変えられないもの(例えば身長や年齢のこと)などなど。
こういった「現実的に変えられないもの」による悩みも存在しますよね。
このような場合に「受け容れる」という方法が使える、というわけです。
僕自身の話をさせていただくと
僕には長年どうにか変えたいと思ってきた自分自身の病の問題があります。
が、これは「もう治らない」とドクターから告げられているので、上手に付き合っていくしかない、と言えるんです。
このような問題の場合は「自分の努力次第で変わる」と考えても、なかなか現実が変わることはないんですよね。
むしろ「自分の努力次第で」と考える分だけ、いい気分になれないことが続くかもしれません。
今あるものを変えずに、そのまま受け容れていく。
僕の場合であれば病気の問題を受け容れていく、という感じです。
この方法は、ある程度時間を必要とする場合もありますし、自分の弱さと向きあうことが必要になる場合も多いです。
が、変えられないものを変えられないと嘆き続けるよりは、前向きな気持になりやすくなることが多いですね。
逆に、受け容れられない、受け容れたくないと思うからこそ苦しい思いをしたり、自分を罰することも少なくないんですよね。
自分の悩み解決方法は一つの「方法」
また、僕たちって
自分なりの成功体験を心から大切にして、信じている部分があるんですよね。
だから、自分が何かしらの悩みや問題を解決した方法を
いい意味で人に提供したくなるものなんです。
例えば、自分で変えられるものに関して深く悩み、自分の行動を通じて問題を解決してきた人は
「悩みを解決したいなら、自分次第だから。自分の行動次第だよ」
と考えるかもしれません。
逆に、自分で変えられないものに関して深く悩み、自分が現実や自分自身を受け容れることで問題を解決してきた人は
「悩みを解決したいなら、ジタバタせずに受け容れることだよ。無理に何かを変えようとしないこと」
と考えるかもしれません。
これ、どちらも個人の体験としては間違っていないのだろう、と僕は思うんですね。
かつ、もし悩んでいる人に対して、自分なりの体験を通じたアドバイスするとしたら、そこにはきっと善意しかいないのだろうと思うんです。
ただ、自分の悩み解決方法は一つの「方法」なんですよね。
何かを変えることで問題が解決するケースで、受け容れることをオススメしてもうまくいかないこともありますし。
何かを受け入れることで問題が解決するケースで、何かを変えることをオススメしてもうまくいかないこともあるのでしょう。
ほんと、このあたりは見極めが難しい話なんですが、心の何処かで覚えておきたい話でもありますね。
お悩み解決の方法がズレると生じる感情もあります
ちなみに、悩みの解決の方法がズレると生じる感情、というものも考えられるんですよ。
例えば
自分で変えられることに対して何もしていないとき
「何もしていない罪悪感、サボっている感」を感じやすくなります。
また、
自分で変えられないことに対して抵抗しているときは
「燃え尽き感、無意味感、無価値感」を感じやすくなります。
どちらも自分を追い込むような態度によって生じるもの、と言えますね。
こんなときは「自分の幸せ」を一番に考えてみると、自ずと「どうするといいか」が見えてくるものかもしれませんけどね。
最後に
いかがでしたでしょうか。
悩みを解決する方法には、「変える」と「受け容れる」という方法がある、という話でした。
そう考えると、もし自分が今、何かに悩んでいたり、幸せではない、と感じるならば
「変えられるものに対して手つかず」なのか。
「変えられないものを無理やり変えようとしている」のか。
そのどちらかなのかもしれませんね。
そんな視点で自分のあり方を見つめてみることで、「そうか」と気付けることもあるかもしれませんね。
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