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復縁を望むならば「選択すること」が重要ってどういうこと?
「復縁・関係修復したいけど、一向に良い兆しがみえない」というご相談があります。
難しいかもしれないけれど、彼、彼女、妻、夫と、もう一度より良い関係性を取り戻したいというご相談は、今も昔も少なくないものなんですよね。
例えば
今までも散々相談してきたし、二人で話し合おうという姿勢も見せてきた。
相手に譲れるところは譲ってきたつもりだし、相手のことを深く知ろうと男性心理やら女性心理やらも学んできた。
自分自身の自己肯定感を高めることも必死になって取り組んできた。
それでも、復縁や関係修復できる兆しが見えない。
そんなお話を伺うことがあります。
好きな人、大切な人との関係が壊れてしまう。
こんなに切ないことも辛いこともないと僕は思います。
だからこそ、復縁や関係修復を望む、そのお気持ちは僕なりに理解させていただきたいと思っていますし、そのお気持ち自体を僕が批判的に見ることはありません。
ただ、実際にお話を伺わせていただくと
その方の努力に心から経緯を表しつつ、たしかに復縁や関係修復とならない理由が見えることがあるのです。
なので、僕としては
「もうちょっと視点を変えて自分を見つめ直していただくこと」
をご提案することがあるんです。
最近、思うところがあって、このブログのネタ募集も休止していまして、復縁や夫婦再生などの話をブログで書くことが少なくなっていたんですが(ネタ募集に関しては再開しようかな、と思ってます。)
今日はそんな話を(ご相談としての需要も高いので)今日は久々に復縁についてのコラムを書きます。
よろしければどうぞ。
復縁や関係修復を望むなら「選択すること」が重要
先に答えを書いてしまいますが
恋愛や夫婦関係の復縁や関係修復を望むなら
「自ら選択すること」がとても重要です。
逆に言えば、復縁や関係修復を焦るばかり、きちんと自分の中で選択できていない場合、復縁や関係修復に至る確率は確実に落ちる、との僕は考えています。
「ん?なんだその選択って?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
なので、もう少し詳しく解説します。
要は
「復縁や関係修復を目指すなら、自分の中で別れる・別れないという選択肢から選んで選んでくださいね」
ということです。
「うわー、それってきつくない?」と思われる方もいるかもしれませんよね。
だから、別れるという選択肢を怖れながら「彼と別れない!」「妻ともう一度関係を持つ!」と決める人も多いのです。
もちろん僕もそのお気持ちも分からなくもないのです。
しかし、それではなぜか関係性が前に進まないことも少なくないのです。
要は
「きちんと自分で迷って考えて選んで復縁や関係修復を目指すこと」と
「復縁や関係修復以外の選択肢はない」と感じていることは全く違う
とお伝えしたいのです。
前者は「自分の選択の結果」であり、後者は「執着、もしく犠牲のようなもの」のです。
この違いが復縁や関係修復のプロセスを全く異なるものに変えてしまうことが多いのです。
「自分で選択する」とはなにか
では、そもそも「選択する」とはなにか、ということについてもご説明しますね。
「選択する」とは「2つ以上の選択肢の中から自分で選ぶ」ということです。
「なんやそれ、あたりまえやないか〜」と思われますよね(^^;
ただ、僕たちって自分が追い詰められたり、大切なものを失いそうになるなど
心が危機を感じ始めると
「自ら選択する」ということがかなり難しくなることがあるのです。
ただ、このとき「危機が迫っているから焦る」こともあるわけですが
自分が選択肢の中から選べていないから焦るし、心の余裕を失い、辛い気持ちに苛まれることも多いんです。
なかなかイメージし難いことかもしれませんけれども。
どうして選択できないと辛い気持ちになるのか
では、どうして選択できないと辛い気持ちになるのか、その理由はとてもシンプルです。
自分が感じていることと現実が不一致を起こし、葛藤するからですね。
僕たちは
自分が感じていることと(復縁のケースで言えば「関係を継続したい」という気持ち)
目の前の現実が(相手は別れたいと言っているし、今のままでは別れてしまうことになる)
不一致を起こしている時に、焦るし、不安になるし、苦しく辛い気持ちになるのです。
一方
自分の中で「別れるか・別れないか」という2つの選択肢を受け容れられているなら
もう苦しくてたまらないと思うほどの葛藤を抱えることはありません。
だから、心に余裕が生まれ、比較的冷静に現実に対処したり、自分自身の選択で今後を決めることができます。
・・・とはいえ、復縁したいと必死になっているときほど、別れる選択なんて受け容れたくないものだと僕も思うのですけどね(^^;
ただ、復縁に関するアドバイスの中で「別れることも視野に入れましょう」という話が語られる理由はここにある、と僕は考えていますし。
「執着を手放さないと復縁できない」と言われる理由もここにあると考えています。
これは「現実的に別れを覚悟すること」だけを意味しているのではなく
別れるという選択肢を受け入れることで
「自分自身がより良い選択ができるようになりやすい」
という意味なのです。
選択できないからこそ傷つきすぎてしまうこともある
例えば、
「私としては関係を続けていきたいのに、急に夫から別れたい、もう無理だと言われたケース」
について考えてみましょう。
そう言われるだけで驚くし、めちゃくちゃ傷ついて、次第につらい気持ちが溢れ出してきますよね。
そんな状態にある中で
「私、彼と別れようか、続けようか、さぁ考えてみよう」
なんて思えるはずもありません。
むしろ、冷静に未来を選ぶことなんて無理なんです。
当然のように「別れたくない」と思う方が多いはずなのです。
が、このとき「別れる」という選択肢は闇に葬られ、手元には「別れない」という選択肢しか残らないんですよね。
だからこそ、絶対に別れない方法、相手の気持ちを取り戻す方法が知りたくなるのではないでしょうか。
ただ、この「別れない」という選択肢しかない状態は、自分自身が相当に追い詰められる状態でもあります。
だから、頑張って復縁を目指せば目指すほど、無理をして傷つき、苦しみ、自身を失い、大きな悲しみや不安を抱えやすいんです。
そう必死に努力してきた方のお話を僕もたくさん伺ってきました。
ただ、このような辛さ、しんどさを感じれば感じるたびにさらに「別れの怖さ」が増してくるんです。
それが「無力感」であり、いわゆる「男として、女としての自信」が削られていく、ということです。
すると、更にどんどん「自分が選ぶ」ということができなくなる。
こうなると、もはや「自分で選択する」のではなく
「自分から関われない、何も選べない」という状況になってしまい、
更に相手や状況に振り回されてしまい、自分を見失ってしまうことも大いに有り得るのですね。
復縁や関係修復を望む気持ちの違いは重要なポイント
だから、実際にガチで復縁や関係修復を目指すなら
「絶対に復縁したい」「どんなことをしても別れない方法はないか」
と考えるのではなく
「今の大切な関係を維持して別れない選択もある。
ただ、自分があまりに辛く関係を維持することができないなら別れる選択もある」
と、自分自身がきちんと選択することを僕はオススメしています。
もちろん「絶対に別れたくない」というお気持ちを否定したいわけじゃありません。
ただ、それは「選択の結果ではない」という部分が、後々の問題を作ってしまうことも多い、ということは知っておいてほしいのです。
実は、選択肢の中から選んでいない選択ほど、自分の覚悟が揺れやすくなります。
例えば、別れるなんて絶対に嫌、と思えば思うほど、もう一方の選択肢が相手の中にあることがどんどん気になり始めて不安になる、なんてことは多いですし。
また、自分が選択肢の中から選択していないから
「相手がこちらをもう一度選んでくれないだろうと思い込むこと」も多いです。
「自分が選んでいないのだから、一度気持ちが離れた相手がもう一度こちらを選ぶことはない」
そう思い込みやすくなるんです。
だから、相手を変えようと必死になりながら、相手の言動次第で自分が天国にも地獄にも行くという状態になりやすいわけです。
※このあたりの「内面の選択肢」の話は次のコラムにもまとめてありますので、よろしければご覧になってくださいね。
復縁に重要なコミットメントとは「選択」という意味を含む
復縁にまつわる話の中では
「もう一度パートナーや今の関係にコミットメントしないと、関係は取り戻せないよ」
なんてことがよく言われるんですけどね。
実は、コミットメント(覚悟する・愛すると決める)とは「自ら選択する」ということを意味しています。
自分の中の「別れる・愛する」という選択肢の中からキチンと選び、決める。
これがコミットメント。
「自分で決める」ということなんですね。
いろんなことを検討し、時には思い悩みながら決める。
だから、迷うこと、考えること、悩むことは悪いことではないのです。
ときには、今のパートナーのことが好きなのかどうか、考えちゃってもいいんです。
が、自分が悩みたくないだとか、迷うのが嫌、苦しさを感じるのが嫌だから選択肢を作らない人もいます。
例えば、「絶対に別れたくないから別れないと決める」は、選択ではなく自分の欲求です。
このような選択肢を切る状態を続けているからこそ
- 相手と関わることがめちゃくちゃ怖くなる
- 自分が無理ばかりをして疲れ果てる
- 相手をまるで腫れ物のように扱う
そんなことが起きるようになるでしょう。
そういった行動を続けて、一時的に関係は戻っても、別れの危機が去ったとは言えないのかもしれませんしね。
場合によっては、一旦関係が維持できても、今度は関係を維持することがつらくなってくるわけです。
だから、「選択すること」こそ、復縁の成否に大きく関わることが多いのです。
ただし、選択やコミットメントできないにも訳がある
ただね。
選択やコミットメントができないにも、事情がある場合がほとんどです。
具体的な選択やコミットメントできない理由は、人それぞれ違うことが多いもの。
だから、選択やコミットメントできない理由はこれだ!と断定的に書くことは難しいのですけどね。(それこそ実際にカウンセリングで見つめていただきたいようなお話ではあります。)
ただ、理屈だけじゃない、現実的な話をするとしたら
「別れたくない側が、別れないと強く思い、別れないために必死になる」
ということは多いし、ある意味自然なことだと僕は思います。
だから
「復縁を考えるなら別れる選択肢を持ってみて」
なんて言われても、そんなこと考えたくもないと思う人がいても不思議ではないと僕も理解していますよ。
ただ、選択せずにいることで、更に自分が追い込まれたり、つらい思いを重ねてしまうことも少なくないのです。
よくあるケースとしては
今までさんざん復縁のために努力してきた(相手に合わせてきた)。
が、ある時、急に気持ちが切れ、沸々と相手への怒りや恨みを強烈に感じ、「相手のことなんでどうでもいい」と自分が浮気したり、逆襲のように相手を攻撃するようになる
なんて場合でしょうか。
この状態って
「選択できない状態を続けて、無理をしてしまったからこそ訪れた限界」
だと僕は思うんです。
だから、じっくり自分と向き合ったり、カウンセラーなどの共に自分の心を整えながら
「選択肢の中から自分の選択を続けること」
がおすすめなんです。
復縁を望むなら「選択する自分」をまずは目指していきましょう
いかがでしたでしょうか。
今回は「選ぶことの意味」を強調してまとめてみました。
繰り返しになりますけど、選べないことが悪いわけじゃないんです。
ただ、選べない状態を続けることはとても苦しいし、自分自身の気持ちさえ良くわからなくなってしまいがち。
だから、自分自身がサポートを受けることを視野に入れながら
「今の関係を選択肢の中から選ぶ自分になること」を目指す方が良策だと思います。
もちろん僕で良ければいつでもサポートはさせていただきますよ。
今日の記事が何かみなさんの参考になれば幸いです。
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