僕達の世界でいうところの「受け取らない人(男性)」にまつわる恋愛やご夫婦のご相談をいただくことがありますね。
例えば「彼って全然喜ばない人なんです」とか「夫が何でも一人で抱え込んでしまってつらそうにしています」とか「彼が悩んでいるのは分かるんですが、私から何を話しかけてもダメなんです」。
それ以外にもたくさんの事例がありますが、そんなご相談をお受けすることがあります。
どう彼や夫を理解していけばいいですか?どう関わっていけばいいですか?
そういったご質問ですね。
さて、このような彼女さんや奥様の心配やら愛情やらを受け取らない男性っていくつかのタイプに別れているともいえるんです。
今日はその中でも「抱え込むタイプ」のお話をしたいと思います。
※同じように女性の好意を受け取らないけれど、実はその理由が「恥ずかしいからだった」という男性の心理に関するコラムもありますので、こちらも参考になさってくださいませ。
Index
抱え込むからこそ女性の行為を受け取らない男性の心理
さて、奥さんや彼女さんの好意を受け取らない男性の中でも
やたらめったら「我慢して抱え込むタイプ」の人がいます。
このタイプの人は「他人に弱みを見せたくない」と考えているタイプだと言えます。
何事でも物事を一人で抱え込む自立的な態度を示す傾向がありますね。
普段の人との関わりでも、どこか表面的な関わりに留める、もしくは積極的に関わろうとしない人が少なくないです。
ただ、人に弱みを見せたくないのは単純にプライドが高いから、とは言い切れないんですよ。
むしろ、その逆で「人に弱みを見せることをとても良くないこと、周囲に悪影響を及ぼすことだ」と思い込んでいる可能性があるのです。
人に弱みを見せることが悪いことと感じる男性の気持ち
例えば、人に弱みを見せたときに、自分の味方がしれっと助けてくれることってありませんか?
もちろんこちらも近しい人が困っていたり、大変そうにしていたら、手を貸してあげたいと思うことってないでしょうか?
このように僕達は自発的に相手のことを想い、助けようとすることがあるわけです。
そして、その思いは「相手の弱さ」に向かうわけですよね。
つまり、他人の弱みって悪い部分なのではなく、「こちらの好意を届ける部分」であったりしませんか?
しかし、自分の弱い部分って、人のお役に立てない部分、とも言えるんですよね。
まぁ、それはそれで仕方がないことなんです、だって僕達人間は完璧じゃないですから。
が、ただ、この事実を受け入れることがとても嫌だと感じる人がいることも事実なんです。
「人に弱みを見せて、相手に迷惑をかける自分が許せない。」
そう思う人にとって、人を頼ること、人に弱みを見せることは「罪」なのです。
罪悪感を感じる理由になるんですよね。
だから、弱みを見せたがらないし、何でも物事抱え込みたがるようになるのです。
その結果、女性の好意を受け取らない男性もでてきますよね、という話なんです。
抱え込むタイプの男性が女性の好意を受け取らない本当の理由
つまり、抱え込むタイプの男性が女性の好意を受け取らない本当の理由は、こんな感じなんです。
「自分から女性に弱みを見せることで、自分と意図とは関係なく、自分が人を頼ってしまう状態ができあがる」
このとき、もしその男性の中に何らかの事情で「人に頼ることが悪いことである」といった思い込みがあるとしたら、どうなるでしょう?
そうです。そりゃ人に弱みを見せたくはなくなるはずなのです。
自分が悪いと感じることを人に示すことになるのですから。
よって、このタイプの人は人から愛されたり、支援を受けると、そこから遠ざかろうとし、「もうマジ放っておいてほしい!」といった反応を示すことが少なくないのです。
つまり、抱え込むタイプの受け取らない人とは、自他ともに弱みを見せたくない人のように見えるのですが、その心の奥の方には
「人を頼ることは悪いこと、迷惑なこと、傷つくこと」
といった、人との関わりの中で学習した観念が存在していることや、実際に傷ついた経験や心の傷を抱えている可能性があるといえるんですよね。
言い換えれば、女性性を嫌ってるとか、悪いものだと思ってる、みたいな部分がありそうなのです。
抱え込むタイプの男性との上手な関わり方
このような「抱え込むタイプ」の受け取らない男性と出会ったときは、では、どうすればこちらの好意が伝わるようになるのでしょうか?
実はですね、「こちらの好意を無理に受け取らせようとはしないこと」が得策、と言えるのです(^^;
「え?じゃ、彼や夫のことを放っておけということ?」
なんて思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、そうではないですよ。
無理に受け取らせようとしない。
つまり「こちらの気持ちもわかってよ」と迫らないことが重要だ、ということなんです。
この前提には
抱え込むタイプの男性の内面に「弱みを見せることはとても悪いこと」と感じている可能性がある以上、相手に「罪悪感を受け入れることを強要している」と思わせるような言動は避けたほうが懸命
という考え方がるわけですよ。
なので
「相手の中に「受け取ること=悪いこと」という思い込みがあるんだろうな」
程度の予測をもっておいて、こちら側が自分を責めたり、自分の愛情や与えているものの価値を下げない、いや、きちんと認めておくことが重要ですね。
こちらが受け取った分だけ相手は受け取ろうとするでしょう
その上で、こちらが相手の好意などを上手に受け取って感謝したり、喜んでいくことがおすすめです。
受け取ることが悪いことと思う人にとっての対人関係の作り方は、そっとしておく(関わらない)か、与える(愛する)ことになります。
なので、相手が与えてくれることや、こちらをそっとしておいてくれることに気づいて、反応して、受け取ってみることです。
すると「私もいつも受け取らせてもらってるから、ね、あなたもどうそ♡」と相手に伝えることができるようになることも多いのです。
よって、このタイプの人に無理やり受け取らせようとすることは、できる限り避けたいところなのでございます。
本当の幸せを見つめる・見つけるカウンセリングが人気!
心理カウンセラー浅野寿和のカウンセリングのご利用方法はこちら。