私、真面目さが取り柄だと思っています。
なにごとも「なんとかなる」と思って一生懸命頑張ってきました。
でも、恋愛だけいつもうまくいきません。
結婚したいし、子供もほしいし、温かい家庭を作ることが私の夢。
真面目に一生懸命好きな人のことを大切にしていればいいはず、と思ってきたのですが、いつも相手が離れていきます。
いつも言われる言葉は「君は悪くない」「君はとてもいい人だけど・・・」
恋愛上手な友だちに相談したら「〇〇(私)に合う人はきっと他にいるよ」といいます。
ただ、私、合わない人とばかり恋愛してきたつもりはないんです。
相性良さそうな人ともお付き合いしてきました。
それでもうまく行かないにはきっと理由があるんじゃないかと思うんです。
もし、なにか理由があるならそれが知りたいんです。
私のなにが問題なのか、どうか教えて下さい。
このようなご相談をいただく方って、人から好感を抱かれやすい、いわば器量がよい方が多いという実感が僕にはあります。
「きっとたくさんの人から好感を持たれるのだろうなぁ」と、ニコニコしながらカウンセリングルームでお話を伺うんです。
と同時に
「なるほど」と思いながら、恋愛で悩まれているその理由を見ていることがありますね。(すべてが分かるわけじゃないのですが。)
ということで、今日は「器量よしなのに恋愛が前に進まんぞ!」という人の恋愛を驀進させるためのコラムです。
よろしければどうぞ。
Index
本記事のポイント
- 真面目に頑張る人の恋愛は「べき思考」が強めになりやすい
- よって、うまく愛せないことを怖れ、更に真面目に「べき思考」を強める可能性がある。その結果、恋愛が楽しい、味わえるものでなくなる場合も・・・
- 真面目であることは「価値」なのでそのままでOK。ただし「べき思考」は緩めていいかも。
恋愛を真面目に考えすぎる人の特徴は「べき思考」
恋愛を真面目すぎる視点で捉えている人には「べき思考」が強め、という特徴があります。
もちろん好きな人のために一生懸命になること自体、決して間違いではないのです。
僕からすれば「その彼、幸せものだねぇ」と思っちゃうこともしばしば。
ただ、恋愛ってお互いに感情的に揺さぶられるものであり、感情が動くことで楽しめるなので、「こうです!」「こうするべきです!」「私は好きな人をちゃんと愛してあげたいの!」という考え方ばかり用いると、今の関係を楽しめなくなっちゃうことがあるのです。
いわゆる、ワクワクドキドキを感じにくくなるということなのです。
特にロマンス期の恋愛は、ワクワクドキドキといった怖れを感じることが重要なのですよ。
「うわー、めっちゃ好き!」
「ヤバいヤバい、このままじゃ好きになってしまう」
「もう相手の前では冷静な自分でいられない」
そんなふうに感じるのはロマンスを感じているからです。
また、このロマンスの成分は怖れだと言われています。
恋愛を怖いものと捉えるので「べき思考」が強くなる
また、真面目すぎる人の恋愛って「恋愛における失敗・リスク(怖れ)」を気にしすぎているのかもしれません。
だから、形式的にはとても整った関係になったり、失敗のない関係性(礼儀正しい、清く正しい関係性)になるのです。
が、ワクワクドキドキといった、「ロマンスの要素」が弱まりやすいのです。
なので、どうしても恋愛が楽しめないだとか、いい気分で過ごすことが少なくなってしまうこともあるようです。
恋愛を真面目に考えすぎるから相手の愛情を見過ごすこともある
恋愛を真面目に捉えて考えることはきっと誠実さの現れなのでしょう。
しかし、あまりに恋愛をまじめに考えすぎて、べき志向を強めてしまうことでパートナーの愛情を見過ごすこともあるようですよ。
恋愛とはそもそも相手との感情のやり取りや共有で成り立っています。
つまり、こちらの好意だけでなく、相手の好意もあるから成立しているわけですよ。
しかし、恋愛ってこうあるべきだと思うんだよね、という自分の価値観を強めすぎると、相手の好意や相手の価値観を悪意なく否定しちゃうこともあるようです。
恋愛を真面目に考えすぎる自分を良い方向に変える方法
ここからは、恋愛を真面目に考えてしまう自分を良い方向に変える方法について考えていきたいと思います。
真面目に考えてしまうことを否定的に見ず、肯定的に受け止めておく
真面目さは楽しむ要素にはならないが、誠実さを示す側面もあります。
なので、どうしても恋愛をまじめに考えてしまう自分を否定的に見る必要はありません。
誠実であるという価値は受け取っておいてくださいね。
ただ、自分の価値観を変えたくなすぎて、どこか意地になって「自分は真面目な恋愛しかしない!」と決めてしまわないように注意してくださいね。
すると、他の恋愛スタイルを否定してしまうことにもつながりますからね。
多様な価値観を受け入れる心の余裕を持ちながら、自分らしい恋愛スタイルを構築していくこともまた、幸せになる秘訣でもあるんですよ。
「べき思考」が強まっていないかチェックする
そもそも「べき思考」「〇〇すべき」という考え方は、きちんとしたルール作りや、ピンチな状況では有効となるものです。
つまり、きちんと考えることそのものに価値はありますし、世の中には「こうするべき」と考えて守らねばならないルールはあるってことです。
が、うまく物事が進んでいる状況であったり、物事を楽しみ、味わう時にはちょっと邪魔な発想だよな、と感じやすいんですよね。
なので、恋愛を真面目に考えすぎちゃうタイプの方には、次のようなご提案をさせていただくことがありますね。
「べき思考的な発想を緩めて、楽しむ、味わうことを優先してみましょうか?」
例えば
「〇〇するべき」
「私はこんな恋愛がしたいの!」を
「〇〇のほうがいいと思うんだけどなぁ」
「私はこんな恋愛がしたいよ〜、どうかな?」
程度に、少し考え方を緩めてみるといいんじゃないでしょうか。
「べき思考」を使わなくても、「こうありたい」と心がけていれば、そのように行動できますからね。
恋愛を真面目に考えてしまうなら、真面目さをストレートに好意として表現してみましょう
また、どうしても恋愛を真面目に考えてしまうことがやめられないなら
真面目さをストレートに「パートナーへの好意」として表現してみてください。
例えば
「私はどうしてもあなたとの関係を真面目に考えてしまうけど、でもそれぐらい純粋にあなたのことが好き」
真面目さを自分を守る防衛として使うのではなく、相手への好意やあなたなりに愛し方として表現してみることです。
真面目さは硬さを示すものでもありますが、その一方で「純粋さ」を醸し出すものでもあります。
自分の真面目さを個性として捉えるなら、純粋に相手に好意を抱いていることを示したほうが得策、というばあいも多々ありますよ。
恋愛を真面目に考える人は「相手から向けられた好意」も理解しておいてください
恋愛を真面目に考える人って「好きな人のためにちゃんと愛してあげたい」と思う気持ちが強めです。
それはもう素晴らしいことなのですよ。
ただ、あまりに自分の意識の中に入り込んでしまうので
「相手も私と同じこと考えている」
という認識がすっ飛んでしまう方も少なくないようです。
人によっては、実際に付き合っているのに「相手に好かれてない」「私じゃダメなのかも?」と感じてしまう人もいるようです。
そんなとき、これは余計なことかもしれませんが、僕から鋭いツッコミが入るわけですね(^^;
「恋愛は一人で創るものじゃねぇ!二人で創るものだ!」
ということで
「私は相手に望まれている、愛されている」という意識は持っておいたほうがいいです。
できれば、相手があなたに向けている好き、は受け取ろう、味わおうという意識を持ってみてください。
というか、その認識を持てない難しい相手とはあまり一緒にいないほうがいいかも・・・。
恋愛を真面目に考える人は「相手から向けられた好意」も理解しておいてくださいね。
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