浅野カウンセラー様
こんにちは。
いつもブログを読ませて頂いています。
早速ですが、私は男性の気持ちがわかりません。
後からよく考えると、あの男性は私に好意を寄せていた、
または私が相手の好意を受け止めていなくて、
いつの間にか嫌われていたとわかったりと、後悔と猛反省の繰り返しです。
職場の上司や同僚の男性にも同じ様な事をして、大体いつも関係性がギクシャクします。
男性の気持ちをその時その瞬間にわかれば、
こんな風にお互い嫌な気持ちになったり、傷つく様なことはないと思いますし、
男性の気持ちとピタっと合わない事に長年悩んでいます。
もうこの負のループから抜け出して、お互いに気持ちの良い関係性になりたいです。
男性の気持ちをすぐに分かる様になるには、どうすればいいでしょうか。
ご回答よろしくお願い致します。
ネタ募集ネーム:シャインマスカットさん
シャインマスカットさん、ネタのご協力ありがとうございます。おまたせしましたm(_ _)m
今日はあなたのご質問にお答えしますね。
今回のご質問は「男性の気持ちをすぐに分かるようになるには、どうすればいいでしょうか」ですね。
うーん、実は「人の気持ちがすぐに分かるようになる」ってこと自体、かなり難しいことだと僕は思うのです。
僕たちはすぐ分かったつもりになるけど、実は何も分かってなかった、むしろ判断を見誤っていた、なんてことはザラにありますよね。
また、人はいつも素直に自分の気持ちを表現しているわけではない、という側面もあります。
なので、「男性に気持ちがすぐ分かるようになる方法を知りたい」というご質問には、明確にお答えできないなぁ、と思っています。
ただ、日常生活や恋愛などにおいて、相手の気持ちが全てわからずとも、しかし相手の気持ちに気づいていく道筋はあるかな、と思います。
今日はそのお話をさせていただければと思います。
よろしければどうぞ。
男性のことが分からない理由を考えてみると
さて、僕は先に「人のことなどすべてわかるはずがない」と書いているにも関わらず、今から思い切り矛盾したことを書いてしまいます(^^;
例えば、日常生活で出会う人、友達、家族、仲間、同僚、恋人・パートナーなどなど。
自分にとって身近な、比較的出会う回数が多い人のことがよく分からない、って思うことってないでしょうか。
その理由を考えてみると、意外と
- 実際に相手と関わっていない
- 意見交換する機会がない
- 相手の話をじっくり聞く時間が少ない
- こちらの気持ちをきちんと伝えていない
なんてことが多いようですよ。
実際に関わっていなければ相手を知ることはかなり難しいですよね。
また、関わる機会があったとしても、お互いが普段から話し合い、よく知り合う時間が少なければ、相手の気持ち・考え・物の見方にに触れられず「何考えているかわからん」となりやすいものです。
もちろん人と接する経験が多い方ならば、ある程度、その経験で培われた勘が働くこともあろうかと思うのですけどね。
男性のことが分からないときの対処法
よって、男性の気持ちが知りたければ、気になる男性からでいいので簡単なコミュニケーションを重ねることから始めるのがいいと僕は思いますよ。
お互いによく知り合うことが、何より親密な関係になる第一歩ですからね。
普段から、ちゃんと挨拶をしておく。
相手の変化を見つけたら褒めてみる。
相手の行動には反応して、スルーしない。
普段から感謝を伝えるようにする。
などなど、できることはまだまだありそうですね。
むしろ、相手のことをよく知らないのに「分かっていなきゃいけない」と思いこんで行動できなかったり。
相手からの反応を「私が反応しなくてもいいよね」とスルーすると、より相手のことがよくわからなくなって、関わりにくくなっちゃうかもしれませんね。
久々に登場する「警戒仮説」という言葉
さて、ここからは少し視点を変えた話です。
僕たちって、いわゆる「嫌いな人」と接していると不快な感情を感じる可能性が高まりますよね。
だから、それを未然に防ごうと無意識のうちに「嫌いな人の性格や特徴」を詳細に考えて行動している部分があるのですよ。
これを「警戒仮説」と呼ぶことがあるのですけども。
みなさんも「このタイプが嫌い」「このタイプは近づきたくない」「私、浅○みたいにしゃべり倒すやつが嫌」とかいろいろ思いませんかねぇ?(自虐が過ぎるかな?_| ̄|○)
このように人は「未だよくわからない人」に対して「あの人はどんな人?」と興味を持ちながら、同時に「自分が苦手で嫌いな人」に対しての接し方や、その傾向と対策を相手に当てはめて様子を見ている、とも言えるのですよ。
一言で言えば、相手のことがよく分からないからこそ警戒している、ということです。
よって、「よくわからない人」「関わったことがない人」は警戒しやすく、ネガティブなイメージで見てしまいやすい、といいますかね。
この観点で見れば、実際に相手と仲良くなったり、少なくとも(全て知らせることは難しくとも)自分のことを相手に伝えること(自己方言・自己開示など)で、相手に警戒されにくくなる、誤解されにくくなると言えそうですね。
もちろん相手の意見や考えも大切にして「へーそうなんですね!」と興味を持つことも重要です。
最後にご質問に対するお答えをまとめます
さて、シャインマスカットさんはこう書いてくださってますね。
男性の気持ちをその時その瞬間にわかれば、
こんな風にお互い嫌な気持ちになったり、傷つく様なことはないと思いますし
男性の気持ちをその時その瞬間にわかろうとすることは、おそらく嫌な気持ちにならないため、傷つかないための方法なんだろうと僕は思うのです。
ただ、それよりも「男性と意見交換したり気持ちのやり取りができること」を目指し、少なくともシャインマスカットさんが関わっていていいなと思える男性とのコミュニケーションができるようになるほうが、メリットが大きいように僕は思うのですが、いかがでしょうか?
何をお伝えしたいか、といいますとですね。
「男性との関わりで嫌な気分になったり傷つくこと」があったとしたら、それは辛いことですし、そのお気持ちは大切に扱われるべきものと僕は思うのです。
だから、仮に傷ついたり嫌な思いをしたとしたら、その気持ちに対して手当してもらいたいなぁ、と思うのですよ。
ただ、自分自身が「男性との関わりで嫌な気分になったり傷つくこと」を警戒しているとしたら、相手の男性は「あなたを傷つける人」と認識されるでしょう。
ここに一つテーマがあると言いますかね。
相手を敵視しながら、相手とコミュニケーションをとるってめっちゃしんどいですよ。
相手に尊敬の念や親密感、フレンドリーな意識を持ってコミュニケーションするなら楽なんでしょうけども。
ここに「自分の意識、感情、観念のあり方」があると思うのですよね。
つまり、シャインマスカットさんが「どうして男性を警戒せねばならぬのか」というテーマがあるのかも?と思う次第です。
これが一つの「男性とのコミュニケーションで困らないようになる方法」があるのかな、と僕は思うのです。
そこまで男性を警戒しないようになれば、気持ちも通わせやすくなるでしょうしね。
*
ただ、シャインマスカットさんはこうも書いてくださってますよね。
男性の気持ちとピタっと合わない事に長年悩んでいます。
もうこの負のループから抜け出して、お互いに気持ちの良い関係性になりたいです。
ここ、今回頂いたご質問で僕が最も引っかかった部分なのです。
なぜ「男性の気持ちとピタッと合わない」ことが問題だと思われるのでしょうか?
むしろ、なぜピタッと合わせたいのでしょう?
そう思わなきゃいけないほど、シャインマスカットさんの身に何かあったということなのでしょうか?
もちろん人の気持ちや考えとピタッと合うことがあれば、それはそれで嬉しいことかもしれません。
が、いつもそうなれるわけでもないですよね。それはもう「しゃーないこと」でしょうし。
むしろ、お互いの考え方や意見の違いを受け入れ合い、認め合い、そこを乗り越えていくこともまた重要なコミュニケーションではないでしょうか。
そう考えると、シャインマスカットさんって
今までめっちゃ人に合わせようと努力されてきた方なのかな?と僕は想像してしまいます。
そこで、様々な切ない思いを感じてこられてきたのかな?とも。
でなければ、ピタッと合わせることまでお考えにならないのでは、と勝手に想像しておりまする。
また、こちらが相手の気持ちにピタッと合わせられないのであれば、相手に近づかないし、あまりコミュニケーションしない、となってしまうとしたら・・・
それこそこちらが相手に警戒される理由にもなりかねないですし、こちらが「相手にピタッと合わせられない自分」を否定する理由にもなりかねないんですよね。
それこそ手放していいことなのでしょうけども。
もちろんこの話は、僕が今回いただいた質問で感じることであって、実際にお会いしたりお話を伺うとなれば、また違う話になるかもしれません。
ただ、あまりに人の気持ちにピタッと合わせようとすると無理が来ますし、自分も苦しくなるものですからね。
カウンセリングであれば、お話を伺いながら「何が理由でそうなっているのか?」と言う部分のお話もできるのですが。
一度ご自分でも「どうしてピタッと合わせようとしているのだろう?」と自分の心の声を見つめ直してみてもいいかもしれませんね。
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