恋愛の心理学

モテ期到来!しかし彼の気持ちに答えていいのか迷っています。

モテ期到来!しかしいまいち乗り気じゃない私?

つい最近、ある男性に告白されました。

いい感じで関われている男性が増えてきました。

週末もいろんな男性と食事に行けるようになりました。

クライエントさまが実際に「結果」を出して報告に来てくださることがあります。

僕にとってとても嬉しい瞬間ですし、良かったなぁ、と思うんです。

ただ、それと同時に、こういったご相談を受けるケースもありまして・・・。

クライエントさま「私、確かに告白されたんですけど・・・実は保留にしてます、彼へのお返事は。」

浅野「なるほどねぇ、そんなにときめかなかったですか?」

ク「彼はいい人だと思うんですけど、うーん・・・て感じなんですよね。だからもっと時間をかけたいし、できるなら他の男性と関わってみようかなって思います。」

浅「それはそれでありですよねー。

ちなみに、なんで「保留」がいいかなと思ったんでしょう?別に彼じゃないと思うなら断ってもいいし、とりあえず今付き合うかーもアリですよね?いいとか悪いとかじゃなく。」

ク「んー、彼、私のことまだそんなに知らないじゃないですか。会って数回ですし。私のほうが年上ですし、まだOKするには早いかなって思ったんですよね。」

浅「なるほど。それはそうですよね。うん・・・」

ク「え?」

浅「もしかすると、そこには深い「意味」がありそうですね。」

ク「意味、ですか?」

浅「今おっしゃった、彼は私のことをそんなに知らない、に大きな意味がありそうなんですよね。

つまり、その逆。

『彼には何か知っておいてほしいことがある』ような感じ。

でも、それは隠しておきたい、という感じ。

彼に知っておいてほしいけれど、知られたくもないことがある、というか。」

***

私たちはその心の奥底で「親密感」を求めているものです。

が、一方で何かしらの理由があって「人を拒みたい」という気持ちを持つこともあるわけですよねー。

心理学に触れ、カウンセリングにお越しいただき、「素敵な恋愛をしたい!」と望んでくださって、いい関係を作り始めた途端、なぜか

「相手の気持ちを拒みたい」

と感じるケースも実際にはあることなんですね。

心理的には、無価値感、劣等感、コンプレックス、過去のハートブレイク、いろんなものがそれを作るんですけどね。

いわば「こんな私は相手に知られたくない」という思い。

これは「きっとこんな私は愛されないに違いない」と言い換えることができます。

そういった思いを抱えていると、なぜか「好きなものを好きとも言えず、嫌いなものを嫌いとも言えない」状態に陥りがちです。

こういった感情のちょっとばかり厄介な要素は、「つい自分の意志を自ら否定してしまうこと」にあります。

どこか自分の意見、思い、感覚に意味や価値を感じにくいので、自分なりの思い、感覚をあまり大切にしないんですね。

だから、明確に答えが出せないし、自分の意見に自信が持てないし、曖昧なもやもや感がずっと続くことになります。

心がこのような状態のままだと、相手から好かれているのに断らなきゃいけないといった状況になることも多いんですね。

***

こんなときは「もっと人を受け容れられ・人に近づける」ようなセッション(セラピー)をご提供していくことが多いんですね。

どこか「あなたの人との距離を作る感情・感覚」を手放すようなセッションです。

それは時に無価値感ヒーリングになることもあれば、あなたのコンプレックスを癒やすセッションになることもありますね。

僕がなぜこんな提案をさせていただくのか?その理由は明確なんですよ。

人の好意を拒絶したり、他の男性に意識を向けることが続くと、自分を責めてしまう人が多いから。

つまり「私が選べない、決められない」も、自己攻撃の材料になるということです。

ここは意外と放っておけない部分だと思うんですよ。

ま、僕のセッションでは「選べない自分も許しちゃえー」とお話しますけど(笑)人の気持ちに対して、YesでもNoでも何かしら答えが出せる状態のほうが楽なんです。

ただ誤解してほしくないのは、人の好意にうまく反応できない自分を責めることに何の意味もない、ということ。

そりゃ「しょうがない」なのです。

そもそもね、あなたにとって大切な人は目の前にいれば、最高の自分でいたいと思いませんか?

最高の自分で相手を喜ばせたいと思いません?

それぐらい私たちは愛が深いのですよ。

しかしそれがうまくできない、その自信がない、となれば、きっと自分を隠します。

それは自分が傷つかないため、と同時に、相手にも申し訳ないと思うから。

だとすれば、あなたはどれだけ相手を喜ばせたいと思ってんねん!と僕は容赦なくお伝えします(笑)

そんな自分が無価値なわけないでしょー!ともツッコみます。

このあたりが重要なポイント。

こんなときはこう考えてほしいのです。

「あなたは一体誰のために、自分を隠したの?自分がダメだと感じる部分を隠したの?」

僕たちはどこかで「大切な人の負担になりたくない、相手の足を引っ張りたくない」と思っています。

誰かを困らせる自分のままいたくはない、とも願っています。

であるならば、一度、今までのあなたの人生というプロセスで、思い返してほしいのです。

それは一体何のために・・・。誰のために・・・と。そこにある思いに気づいてほしいのです。

そしてもうそろそろ、ずっと隠してきた自分を解放し、愛の目で見てあげてほしいのです。

もし、あなたが自分の中の隠したい自分を愛の目で見つめることができたなら、きっと分かるようになります。

私を受け容れ、愛してくれた人、愛そうとしてくれた人がいたことに。

これが腑に落ちて、ちゃんと「ありがとう」と伝えられるようになると、もっと人の好意を上手に受け取り、人に近づけるようになりますよ。

私達の隠しておきたい部分は、罰するものではなく、認めて愛して受け容れるものなのです。

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