日常に使える心理学

「私は素晴らしい」と自己承認すると抵抗を感じる心理

浅野さんへの質問

いつもブログを見て勉強しています!

浅野さんや他のカウンセラーさんのブログにも、自分を大切にする、褒める、と書いてありますが、私はそれがうまくできません。
私は素晴らしいと自分に語りかけても、逆に気持ちが重くなります。なぜなんでしょうか?
私になにか問題があるのでしょうか。

(CCさん ※一部編集させていただきました)

ネタ募集にご協力ありがとうございますー!

とってもいいご質問ですよね!早速お答えしますー!

「私は素晴らしい」と自己承認すると抵抗を感じる理由

自分は素晴らしいと自己承認できない女性

「私は素晴らしい」と自己承認すると抵抗を感じる理由は

「それ以上に優先したいなにか」があるからです。

その優先したいなにか、は人それぞれで違うと思うんですよ。

では、少しケース別にその「優先したいなにかの具体例」をご紹介しますね。

人の期待に沿うことが優先

このタイプの人は自分を褒めることに罪悪感を感じやすいのです。

今までさんざん他人基準で生きてきた人なので、内面では「人に褒められたい」気持ちが残っている可能性があるんです。

だから自分を褒めるとココロがざわつくことも考えられます。

また、人の期待に沿ってきた人ほど、努力しても自己評価があまり高まっていない状態、かつ人の支援を受け取れない(期待されるのが辛い)状態になっているかもしれません。

自立して生きることを優先

自立が強いということは、自分の限界ギリギリで生きているってことなんです。いろんな感情を抑えて生きてきている。だから感情的な刺激はほしくないし、心を動かしたくないし、何かを感じたくない。自分を褒めて心を動かすことがリスクだと感じちゃうんですよ。

だから自分を褒めても何も感じないか、むしろココロが重くなることもありえます。

このタイプの方は、カウンセリングやセミナーが「怖い」と感じるタイプだと思います。だから相当問題が大きくなるまで、自力で頑張っている方が多いですね。

ちなみに僕はこのタイプ(笑)だから気持ちは痛いほどわかります・・・。

ハートブレイクやコンプレックスを隠すことが優先

大失恋したばかりの人に「あなたは愛される人よ」と伝えて効果があるでしょうか。その承認の言葉は真実でしょう。が、この時点では逆効果になりはしないでしょうか。

これと同じように「あなたのハートにダメージや隠しておきたい自分が色濃く残っているとき」に、自分を褒めるとうまく響かないこともありえます。

被害者意識を残すことが優先

被害者意識が強いと、自分を認めることに抵抗が出ますね。

「自分はかわいそうな人」という感覚がつきまといますから、自分を認めると葛藤が起きるんです。

承認を受け入れることは、私はかわいそうな人ではない、ということを自ら認めることですからね。

それを自分で行うとなれば、そりゃ葛藤すると思いません?

だから、被害者でいたいと思う人ほど自己承認も他者からの承認も否定したり、無力化したくなるんです。

それが幸せなことなのかどうかは別にしてですよ。

「私は素晴らしい」と自己承認できる私になるために

ここまでの話は「自分を褒めてもうまくいかない理由」です。

大切なことはここからです。

自分を承認すると気持ちが重くなるということは、「それだけあなたが頑張ってきた証拠」なのです。

頑張ってなければその抵抗は出ないんです。

だから、「私は素晴らしい」と自己承認できる私になるために

うまく自分を承認できない自分をも許してあげてほしいなぁと思うんですね。

まずはそこから。

これも自分を認めること、許すことですよね。

そう思えれば、もう一歩踏み込んで自分を大事にできるようになりますよ。

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