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恋愛はしたいけど、好きな人との距離の縮め方がわからない、というご相談
こういったご相談は男女、年齢問わずいただいているところです。
そこで今回は「恋愛はしたいけれど、好きな人との距離の縮め方が分からなくなる理由」についてコラムにまとめていきたいと思います。
よろしければどうぞ。
好きな人との距離の縮め方がわからなくなる深層心理の一つが「自分が変わってしまうことへの怖れ」。
好きな人の影響を受けて自分が変わってしまうことが嫌だと感じると、自分の考えや価値観に固執したくなる。
つまり、相手の影響を受けないように行動したくなる。
一方的に好意にを抱くことも変化を恐れている場合が多いものですね。
好きな人との距離の縮め方がわからなくなる深層心理
「好きな人との距離の縮め方がわからなくなる深層心理」として考えられることは
「相手の影響を受け、自分が変わってしまうことへの怖れ」
というものです。
言い換えるなら、自分が変化してしまうことへの怖れ、です。
僕たちは「自分に大きな影響をもたらす人」と出会いを怖れることがあるんですね。
もちろんその出会いが良い影響をもたらしてくれるものであれば安心できるんですが
自分が傷ついたり、苦しい思いをする可能性が残っていると、その相手に近づきにくくなるものなんですよね。
例えば、
大好きな異性が現れて、すでに自分の気持ちを持っていかれちゃった、としましょう。
その時点で、いつもの私・自分ではないわけですよ。
相手との出会いで何らかの影響を受けて、いつもの自分とは違う自分になっているわけです。
だから、好きになっちゃったり、相手の影響を受けている時点で怖くなるんです。
また、相手の影響を受けた自分が傷つかないのか、痛い思いをしないのかは、その大好きな異性との今後の関係性によって変わってきますよね。
だから、僕たちは「自分が変わらないように踏ん張る」わけです。
要は、大好きな異性が現れて、気持ちを持っていかれたとしても
自分の価値観、考え、態度などに執着する、いわば今まで以上に頑固になる、といいますかね。
そう思えば思うほど、なかなか相手に近づけなくなっちゃうんですよね。
一方的に好意にを抱くことも変化を恐れている
また、このような「自分が変わることへの怖れ」は
こちらが、異性や好きな人に対して一方的な好意を抱く場合にも起きるんですよ。
僕も経験がありますけど、大好きな人を目の前にすると、それだけで相手の影響を受けていますからね。
すると、なんとか自分を取り戻そうと、自分に意識を向け、
自分の好意や愛し方に強いこだわりを見せるようになるんです。
例えば
「自分の善意、愛し方、考え方、価値観が正しい」と思い込みたくなる、わけです。
他にも、自分の愛し方・やり方で恋愛を成就させたいという考えが強くなったりね。
相手の好みではなく、自分が好きなもの(プレセントやデート場所など)や、自分が好きな(怖くない)関わり方で相手と関わろうとしたり。
多くの場合、このようなことは
「相手を喜ばせるために」という意識で行われることなんですけど
実際は「自分が変化しないため・今の自分を維持するため」に行われているんです。
だから、自分の考えや価値観などに固執すればするほど、実際は関係が悪化したり、自分自身も苦しさを感じることが増えるはずなんです。
その結果、相手に合わせて柔軟な態度を示したり、相手に興味を持って関わることがめちゃくちゃ難しくなってしまうんです。
要は、心の余裕がなくなっちゃうんですね。
もし、自分がそんな思いをしたくないと思えば、好きな人には近づかない方がいい、となると思いませんか?
自分が変わらなくていい関係性ほど安心する
この話を逆に解釈するならば
僕たちは「自分が人の影響で変わらなくていい関係性や環境に身を置いているとき」ほど、安心する、といえます。
例えば、自分が異性から好かれて、追いかけられている立場であるとき。
もしくは、自分の愛し方・やり方にこだわり続けているとき。
このとき、相手からの影響って受けてはいますけど、あまり強く感じません。
だから、「今の自分自身が変わる理由はさほどない」と感じるんですね・・・。
よって、恋愛の中では「追いかけるな、追わせろ」という話が語られるのだろう、と僕は考えていますよ。
ただ、そのとき、あなたのパートナーなど
相手は、あなたから影響を受けて、何かしら変化したり、あなたに合わせるような態度を取っている可能性も大、なんです。
が、こちらが何ら変化せず、自分の考え、愛し方、価値観にこだわり続けてしまうとしたら・・・
さてはて、どんな事が起きると思います?
・・・これがいわゆる「別れの時限爆弾」と呼ばれるものなんですけどね(^^;
ただ、どちらにしても
「パートナーや恋人の影響を受けない(パートナーや恋人からの影響を受け入れる反応を示さない)」
ということは
「パートナーや恋人との関係の中で、自分の考えや価値観にこだわるぞ!」
という宣言でもあるので
「この人は私に興味がないし、自分の考えばかり押し付けてくるよなぁ」
とパートナーや恋人に思わせることにもなる、ってことなんです。
好きな人との距離の縮めるためにできること
そう考えると、「好きな人との距離の縮めるためにできること」とは
「相手の影響を受けること」「その影響で自分が変わってしまうこと」を「怖れない状態であればいい」
ということなんです。
心理的には、目に見えない「コントロール」を手放すこと、なんです。
その上で、相手とコミュニケーションしながら関わろう、という意識を持つことがおすすめでしょうかね。
もっと平たく言えば、自分のために相手を変えようとする(無意識的な)気持ちに気づいて、そこを手放すことです。
それは
「自分自身が相手の影響で変わってしまうことを受け入れる覚悟」
でもあります。
以前からこのブログで何度も書いていますけど
「人は自分の影響を引き受けてくれたと感じる人に対しては、相手の影響も受け入れようと思う」
という傾向があるんですよ。
それぐらい大きなハートを持つこと、です。
逆に、いくら善意であるとはいえ、あまりに一方的に愛されたり、好意を向けられても、なかなか「嬉しいな」「一緒に過ごしたいな」とはなかなか思えないですよね。
そのあたり、勇気をもって好きな相手に興味を持ち、自分が相手の影響を受け変わってしまうことを怖れず関わるって、確かに自立的な人にとって苦手なことかもしれないですね。
でも、ガチで愛し合う関係って、そんな感じになりますよね、うん。
好きな相手に強い期待を寄せるより、相手のことをよく知り、考えながら関わってみよう
また、僕たちは大好きな人が現れると
「この人と一緒になれたらめちゃくちゃ幸せだろうな」
「この人と一緒に過ごせたら、あーんなことも、こーんなこともできるかも」
なんて妄想、もとい、期待を持つことがありますよね。
ただ、今からめちゃくちゃ余計なことを書きますけど(^^;
この期待はおそらく失望を導くことが多いんです。
なぜなら、これも一つの「相手の影響を引き受けようとしていない状態」だから。
期待は、「自分の中だけで完結しているもの」でもありますのでね。
もちろん、それもまたしゃーないこと、なんです。
期待することが悪いって話じゃないんです。
「そういった期待は相手の影響を引き受けようとしていなかったり、相手の様子を見ていないから生じること」
と気づくこともまた学び、なんですよね。
つまり、好きだからこそ相手に期待にしてしまうより、相手のことをよく知り、考えてみることがおすすめです。
その上で、大切な相手のためにできること、相手が望んでることなどをよく理解して、関わってみるといいんじゃないでしょうか。
なお、この自分が相手の影響を引き受けたり、変わってしまうことへの怖れを乗り越えるためには、ある意味「基本的自尊感情」を感じられている必要があるやもしれません。
また、「相手の影響を引き受けたり、相手に与える」という部分では、いわゆる男性心理や女性心理の話は有効に機能しますが
こちらの愛し方や価値観を受け入れてくれるかどうかのレベルで男性心理や女性心理を使うと、切ない思いをするかもしれませんので、どうかご注意を。
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